2015年11月にKAAT神奈川芸術劇場で初演され、第23回読売演劇大賞 演出家部門 優秀賞を受賞した話題作ミュージカル『HEADS UP!』の2年ぶりの再演が12/14(Fri)からスタート。
相葉裕樹さんが、演じるのは舞台監督の新藤祐介。久しぶりのメンバーの皆さんとの共演について、そして今年の思い出などお話をうかがいました。

 

-2年ぶりにメンバーの皆さんと一緒に舞台に立つことになりました。久しぶりのメンバーの皆さんと共演する今の気持ちを教えてください。
一緒にいることで2年の間に忘れていたことを思い出してきて、このキャラクターたちにまた会えて嬉しいなと思いました。
共演者というよりも少しお客さま目線で、また見れるんだという思いの方が大きかったですね。役の中で舞台監督としてみんなを見てきたので、またこのお芝居を間近で観れることがすごく楽しみです。

 

-2年前と比べると相葉さんご自身さらに経験を重ねて、成長して同じ作品でも見えてくる景色が変わってくると思うのですが、そのあたりはいかがですか?
自分自身の中身は正直変わっていないと思っていますが、経験という意味では、2年間でたくさんのことをしてきて、前はできなかったことが、できるようになったこともありますし、シンプルに2年年齢を重ねてきました。でも、僕が演じる新藤という役はフレッシュでなきゃいけないと思っていて、年齢を重ねて、経験を重ねると難しい役かなとも思う部分もありますが、お芝居できっちりフレッシュさを残していきたいなと思っています。

-共演者の哀川さん、演出のラサール石井さんを相葉さん目線でご紹介お願いします。
哀川さんは、ものすごく人間力があって、みんなを引き付ける力がとても強い方です。翔さんのところに集まれば何か楽しいことがあると思うし、何かトラブルが起こっても大丈夫という気持ちになります。器がものすごく大きくて、それは役者としてすごく必要なことだと思います。器を大きくしようと思っても演技では絶対にできないですし、やろうと思ってできることではなくて、持って生まれたものと経験で培ってきたものだと思います。人間の器の大きさは、人それぞれ違っていて、お会いする前は、怖い人なのかなと思っていたのですが、そんなことは全くなく、すごく優しい方です。みんなが兄貴と慕うのがわかります。何事においてもワクワクさせてくれる方です。
ラサール石井さんは、初演の時は、すごく悩みながらという印象があって、この作品を舞台として実現させることがとても大変なことなんだなと思っていました。僕らの想像を超えるビジョンを持っていて、だからこそこの作品が実現したんだなとすごく感じます。バックステージものを作りたいって言った時に、周りがあまり賛同してくれなかったと聞いています。
実際に演じてみるといろいろな仕組みが入っていて、これを作品として成立させることはすごく難しいと感じましたし、本番の幕が開くまで大丈夫かなと思う部分はありました。でもその思いは、キャストみんな一緒だったと思うので、その分絆が深まったなとも思います。ラサールさんの舞台への愛がとても強いので、僕たちもそこへ愛を乗せていくという作業でした。

 

-実際に裏方の仕事を役として演じてみて、お仕事面で見るところなど変わったところはありますか?
たくさんありますね。まず、舞台監督という仕事を明確に理解していなかったところをこの作品を通して理解できましたし、裏方の仕事をしている方とのコミュニケーションをより取れるようになりました。実際に役を作っていく上で、“この時はどんな動きをしているんですか?”など教えていただいたりもしました。別の舞台の仕事に行っても動きが気になって、注目していくとそれぞれ個性があって、そこで生まれるドラマがどんな現場でもあり、人間関係などにも目がいくようになりました。

 

ーご自分は新藤さんが舞台監督の作品に出演したいと思いますか?
新藤君がもし困っているなら助けてあげたいなって思いますね。ひと肌脱ぎたくなるような、手を差し伸べたくなる愛嬌や人間性を持っていますよね。彼は哀川翔さん演じる加賀美さんの下で助手として仕事をしてきて、気がつかないところで、周りからもすごく守られている存在です。中川晃教さん演じる熊川さんの台詞の、“目に見えるものだけが全てでなく、目に見えないものも見えるからこそ、一歩一歩成長していくということ。光のあたるところには闇がある。闇の存在があるから光があたっている”ということだと思います。新藤さんが完璧な人になったら、さみしい感じもします。いつまでもフレッシュでいて欲しいです。

 

-本当に忙しい相葉さんのこの夏の一番の思い出を教えてください。
プライベートでキャンプに行きました。高校の同級生5人で行って、僕はテントを立てました‼あちこちにゴミ袋を設置しました。ゴミ袋って大事なんですよ。すぐに捨てられる環境を作って、都度捨てるということをすると、次の人が片付けるのが楽になるので、まず捨てられるものはすぐに捨てる。当たり前のことなんですけど(笑)
お仕事では、宮崎に写真集の撮影で行ったことです。20代初めに写真集を出しましたが、30代に向けて表紙も大人な感じにして、インテリアとしてもお部屋に飾っておけるようなシンプルな仕上がりになっています。裏表紙は、20代最後なので20代にしか出せない写真を選びました。僕にとっての記念作品なので、もちろん今ご覧いただいて楽しんでいただけるものになっていますが、数年後に改めてご覧いただくとまた写真の見方が変わって、楽しんでいただけると思います。僕自身も、22歳の頃の写真をみると、かわいいなって笑っちゃうんですよね(笑)。それと同じように記念に今の相葉の姿を残しておきたいなと思っています。自然の中で神秘的な雰囲気や、モードっぽい服、真っ白な空間に真っ白な衣装、大きな布に僕がアートを描いて撮影したり、オフショットも散りばめたり、今の僕が詰まっている思い出の1冊です。

 

-最後に、『HEAES UP!』の見どころをお願いします。
くだらないことを大真面目に作って、お客さまが笑ってそれを僕たちが喜ぶという一体感。いたって真面目なんですが、楽曲も終演後に思わず口ずさんで帰ってしまう曲も多いです。シーンごとにキャラクターもたくさん出てきます。シンプルに何も考えずに楽しめる作品です。だからこそ初めて舞台を観る人も楽しめます。

profile

1987年10月1日生まれ 千葉県出身
スーパー戦隊シリーズ『侍戦隊シンケンジャー』シンケンブルー(池波流ノ介役)で出演。映画、テレビ出演の他、声優、吹き替え等活躍の場を広げ、アニメ『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』では主人公ヒタチ・イズルの声を務めた。確かな芝居力でコメディーやストレートプレイ、ミュージカル作品にも多数出演し多方面で活躍中。

 

【公演概要】
■タイトル
ミュージカル 『HEADS UP!』
■日程・会場
神奈川公演:2017年12月14日(木)~12月17日(日) KAAT神奈川芸術劇場

富山公演:2018年1月20日(土) オーバード・ホール

長野公演:2018年1月26日(金)・27日(土) サントミューゼ大ホール

大阪公演:2018年2月2日(金)~2月4日(日) 新歌舞伎座

名古屋公演:2018年2月15日(木)・16日(金) 刈谷市総合文化センター アイリス大ホール
東京公演:2018年3月2日(金)~3月12日(月) TBS赤坂ACTシアター
■原案・作詞・演出 ラサール石井
■脚本 倉持裕
■出演
哀川翔 相葉裕樹 橋本じゅん 青木さやか 池田純矢
今拓哉 芋洗坂係長 オレノグラフィティ 陰山泰 岡田誠 河本章宏 新良エツ子 井上珠美 外岡えりか
大空ゆうひ 中川晃教
■公式サイト http://m-headsup.com/
■公式twitter @KAATHEADSUP

 

Interview:Akiko Yamashita

photo:Hirofumi Miyata


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