V6三宅健さん主演の舞台『二十日鼠と人間』が103()より東京グローブ座にて、開幕しました。初日直前には公開ゲネプロ(通し稽古)が行われ、三宅さんほか出演者が本番さながらの芝居を披露しました。

本作は、『怒りの葡萄』『エデンの東』などを手掛けたアメリカのノーベル賞作家ジョン・スタインベックが1937年に発表した小説を原作とし、スタインベック自身が戯曲化した作品です。1930年代の世界大恐慌下のアメリカを舞台に、主人公のジョージに待ち受ける厳しい現実と相棒への想い、そしてその想いゆえの葛藤と苦悩をスタインベック自身の季節労働者としての体験をベースに社会への皮肉と機知に富んだ文章で描かれました。スタインベックが注目をされるきっかけともいえる作品の一つです。今回演出を務めるのは、小劇場から大劇場、ストレートプレイ、ミュージカルと様々なジャンルで活動する鈴木裕美さん。主演の三宅さんとは、2008年の『第17捕虜収容所』以来、実に10年ぶりのタッグとなりました。

ゲネプロ後に行われた囲み会見では三宅さんのほか、花乃まりあさん、章平さん、藤木孝さん、山路和弘さんが参加し、初日を目前にした今の心境を語ってくださいました。

ジョージ役の三宅さんは「出演者の皆さんと一緒に本作の世界にどっぷり浸かれたらいいですね」と言葉にし、演出の鈴木さんと「この戯曲をどういう解釈でやるか」と何度も議論を交わしながら取り組んだと話しました。「戯曲に書かれていない部分をどう掘りさげるか。お客さまには伝わらないところかもしれませんが、演じる上でそういう点を考えていく事が大事なんです」と振り返りました。

そんな三宅さんに対し「頼もしい役者、主役です。頼りにしています」と農場のボス役の藤木さんがニッコリ。また、老人キャンディ役の山路さんは「台詞を忘れたときによく三宅さんがフォローをしてくれます」と話す。「ちなみに今日は台詞忘れはなかったんですが、ストーブをこたつと言ってしまって()。日本人なので」というと一同笑い出し、カーリーの妻役の花乃さんは「三宅さんはどの瞬間を切り取っても美しく、私たちにやさしくあたたかく接してくださいます」と信頼を寄せていた。

特にジョージとの絡みが多いレニー役の章平さんとは、立ち稽古に入る前、人生初の自主練をしたそうです。

ジョージがレニーに辛く当たる場面も多いのですが、「こういう役はやったことがなかったので疲れますね。この作品に感情をひっかきまわされています。稽古が終わった後もどんよりしています」と三宅さん。

「僕も(立ち稽古の前にふたりで読み合わせを)やりたいな、と思っていたんですが、章平くんも同じ気持ちだったそうです。ただそれを言い出せなくて、呪文のように『読み合わせをしたい、したい』とつぶやいていたらしいんです。そんなふたりの間を(ホイット役の)瀧川英次さんが取り持ってくれたんです」と笑みを浮かべると、章平さんも「出だしの部分は特に」とこちらも嬉しそうに振り返っていました。

最後に「V6のメンバーは観にきてくれるのか?」と聞かれると三宅さんは「今更確認はしませんけど、観に来てくれると思います。特にリーダー(坂本昌行さん)は、いの一番に来ると思います。あの人、(三宅さん出演の作品について)観ていない舞台はないんじゃないかな?」と坂本さんの来場を楽しみにしているようでした。

 

【公演概要】

タイトル 『二十日鼠と人間』

日程・会場

東京公演:2018103日(水)~1028日(日) 東京グローブ座

大阪公演:2018118日(木)1111日(日) 森ノ宮ピロティホール

原作 ジョン・スタインベック

翻訳 広田敦郎

演出 鈴木裕美

出演

三宅健

花乃まりあ 中山祐一朗 姜暢雄 池下重大 瀧川英次 駒木根隆介 章平

藤木孝 山路和弘

公式サイト https://www.hatsukanezumi-ningen.jp

(2018,10,04)

photo&text:Saki Komura

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