“人が起こしうる犯罪と親子の間柄”日常のニュースで目にする犯罪犯罪者は果たしてその心理に何を描き法を犯すのか?

人は弱い生き物、人として他人と生きている自分が起こしうる犯罪を見つめ犯罪者とその家族の話を軸に考えた時人は何を思うのか。

役者・演出家・脚本家である 新里哲太郎さんのプロデュースする舞台公演tetsutaro produce最新作『風の音聞こえず、鈴音が落ちる』が10/3(Wed)下北沢小劇場 B1で幕を開けました。公演前に囲み取材が行われ、ゲネプロを終えての感想、役への思い、意気込みを語ってくれました。

 

山沖勇輝さん

胸に刺さる作品です。どう捉えていただくのか、お客さまの気持ちで進化する作品です。伝わるメッセージがあると手応えを感じています。死刑執行が決まった父を持つ息子役で、演じるにあたってリアルを追求したいと思い、記事を読みました。生きていくのは本当に大変なことだと改めて役を通して感じましたし、自分の中に何かストレスがあるということが実は生き甲斐だったり、人生前に進むために必要なことなんだと感じました。背負っているものは重たいですが、それを舞台上で出していけるようこの役を精一杯演じたい。全部で10公演、リアルを追求してお芝居をしているので、決して同じ公演はないと思っています。毎日が初日で毎日が千穐楽。毎日戦って、背負って、皆さんに伝わるものがあればと思っています。

 

福久あや香さん

発見がたくさんあるゲネプロでした。重いテーマですが、私の役は、ニコニコと笑顔が多い役ですので、引っ張られないよう10回公演笑顔でいれたらと思います。

演じるのは犯罪者の息子と付き合っている女性。彼に対してどう接していくか。前半では、彼に気遣っているけれどそれを見せず笑顔で接し、彼にどう笑顔になってもらうかという気持ちを大事にしています。後半では、犯罪被害者遺族になってシリアスになる部分もあります。その場で感じたことを大切に、皆さんに何か感じていただけるものをお届けしたい。

 

宮下雄也さん

胸に刺さるような言葉や仕草があります。初めて哲さんとご一緒させていただいて、とんでもない変態の仕事を受けたなっていうのが最初の印象でした(笑)。稽古場とは違うゲネプロに、稽古初日のように挑めたことが僕にとっての大きな経験。千穐楽まで頑張ります。僕の役はコンプレックスの塊。いろいろなことを溜め込んで自分の中で消化して家族の為に、嫁の為に自分の中の幸せの為に生きているすごく弱い人です。理解できるのは、“言葉、態度で人を殺す”という台詞です。実際の暴力より、言葉や態度の方がずっと心に残り、トラウマになります。それは殺人と変わらないのではというのは僕も思うことで、そこに共感できるので、それだけを観に来て欲しいと思うくらいです。攻めたという言葉は好きではないのですが、このテーマがお客さまの心にどう届くのかがとても楽しみです。

絶対にいい作品ですので、絶対に来てください!!

テレビやスマホで娯楽は手に入りますが、生身の人間が目の前で言葉や熱量を出して、ハートで勝負をしている生き様をみる。これを観なかったら人生損をすると思います!!ぜひ観劇に来てください。

 

新里哲太郎さん

ゲネプロが終わってホッと一息、なんとか通せたなと思っています。この舞台に立ってくれている役者さんたちがこの難解な作品を言葉にしてくださって、セリフを言葉にすることでお客さまに届けられるということ。本番でお客さまから気持ちをいただいて、進化して、10公演ひとつひとつを積み重ねていく作品です。ぜひ足を運んでいただいて、エネルギーをいただければと思います。心と身体に汗をかいて頑張ります。

重たい作品の中にも、笑っていただけるシーンをどうしても設けたくて、人生泣いて笑って怒って、その感情を全部さらけ出していいなと思っています。そういう空間にしたい。観に来てくださった方の心を動かしたい。心を動かしに、一緒に舞台を作りに来ていただきたいです。

この空間、この場所でしか感じることができない世界をぜひ劇場で体感ください!!

 

【公演概要】

タイトル 『風の音聞こえず、鈴音が落ちる』

日程・会場

2018103日(水)~108日(月・祝)  下北沢小劇場 B1

出演

山沖勇輝

篠原功 宮下雄也 福久あや香 田中翔

橋本仁 金子さやか 三本美里 たくぽん 小林宏樹 川﨑珠莉

新里哲太郎

(2018,10,05)

photo:『風の音聞こえず、鈴音が落ちる』公式

text:Akiko Yamashita

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