宮本亜門さんが演出を務める舞台『画狂人 北斎』の製作発表会見が、12月5日(水)、両国・すみだ北斎美術館にて行われ、本作に出演する升毅さん、黒谷友香さん、玉城裕規さん、津村知与支さん、和田雅成さん、水谷あつしさんが宮本さんと共に出席しました。

集合写真 前列左から 宮本亜門さん、升毅さん、黒谷友香さん
後列左から 津村知与支さん、和田雅成さん、玉城裕規さん、水谷あつしさん

江戸時代後期の人気浮世絵師にして数々の奇行ぶりでも有名な葛飾北斎を主人公とした本作は、江戸時代と現代を行き来しながら、人生とは何か、人間とは何なのかを描きます。

宮本さんは「世界で最も知られる日本の画家が北斎です。そんな北斎が本当に存在したのか、そして何を思っていたのか、人間として興味を抱きました」と創作の動機を語り、また「江戸時代に入ってから、爆発するような人間の活気が生まれました。それと比べると今の人間は小さくまとまってしまっています。北斎たちは幕府からものすごい弾圧を受けますが、それでも絵を描くというエネルギーに溢れていて、知れば知るほど勇気をもらえる人物なんです。ものを作るアーティストとして北斎に感化されながらこの芝居を作りたいです」と力を込めていました。一方、この日顔を揃えたキャストを眺めながら「こんな個性的な役者が揃い、イメージが高まりましたので、この後どんどん台本を変えていこうと思います」と笑顔で爆弾発言。その言葉にキャストが大笑いしていました。

北斎役を演じる升さんは約3年ぶりの舞台出演。「大変人の北斎を、自分のような普通の人間が演じるというギャップを楽しみたいです」と語りつつ「北斎の事を自分なりに調べてみたら生き様が面白いんです。同時に常人ではない事もわかってきました。70歳からの北斎を演じますがここからの北斎が最も面白いんです」と北斎の魅力をアピールしていました。

北斎の娘であり、絵師でもあるお栄と、現代では峰岸麗奈役を演じる黒谷さんは「昨日やった顔合わせ・本読みからこの世界をどんどん深めていきたいです」と述べ、自身が演じるお栄については「北斎の無茶苦茶ぶりをあたたかく見守りながらも絵師としてはライバルのような気持ちもある複雑な関係です。今後芝居がどうなるのか分かりませんが楽しみながらお栄として生きていきたいです」と今の気持ちを口にしていました。

江戸時代では高井鴻山役、現代では柳川時太郎役を演じる玉城さんは先日まで上演していた『魔界転生』の大所帯からたった6人だけのこの舞台へと大きく環境が変わりました。「最初は緊張しましたが、共にお芝居をやらせていただけることを幸せに感じています。本読みの時に皆さんの声を聴きながらイメージしているだけで顔がほころんでくる感覚を感じました。自分の中身をさらけ出してやりたいです」と意気込みを見せました。

現代では北斎研究家の長谷川南斗役、そして江戸時代では“八丁堀の妖怪”と呼ばれた鳥居耀蔵役を演じる津村さんは「長谷川はとても饒舌な研究家でとにかく喋りまくります。でもこれから台詞がどんどん変わるという事だったので……私はいつ台詞を覚えればいいのかと」と宮本さんを覗き見ると宮本さんはもちろん他のキャストも吹き出していました。

現代では長谷川の助手であり画家志望の峰岸凛汰役を務める和田さんはつい先日まで白血球役(体内活劇『はたらく細胞』)を演じていた事をいじられつつも「この素晴らしいキャストさんの中に僕が入っていることが本当に嬉しいです。今生きている人間のリアルさや葛藤などを舞台上で表現したいです」と力を込めていました。が、宮本さんが「長谷川と峰岸は学校の先輩と後輩という設定にしましょう」とこの場で突然に発表したため、津村さんも和田さんもビックリ!!そして周りは大笑いとなっていました。

北斎の盟友・戯作者の柳亭種彦役、現代では馬場修平役を演じる水谷さんは「宮本さんから『とにかく子どものように明るい人』という事を言われています。どっぷりと北斎の世界に浸かりたいです」と語っていました。

ミュージカル演出のイメージが強い宮本さんがあえて臨むストレートプレイの世界にどうぞご期待ください。

 

【公演概要】

■タイトル 舞台『画狂人 北斎』
■日程・会場 2019年1月10日(木)~1月20日(日)  新国立劇場 小劇場

■演出 宮本亜門
■出演 升毅 黒谷友香 玉城裕規 津村知与支 和田雅成 水谷あつし

■公式ホームページ http://no-4.biz/hokusai/

(2018,12,05)

photo&text:Saki Komura

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