三浦春馬さん主演の舞台『罪と罰』が本日1月9日(水)から東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演されます。前日となる8日、舞台の一部が披露され、その後、三浦さん、大島優子さん、勝村政信さん、麻実れいさんが出席した初日前会見が行われました。

本作は「シアターコクーンが海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ」DISCOVER WORLD THEATREの第5弾であり、ロシアのフョードル・ドストエフスキーの同名長編小説を原作とした舞台です。上演台本・演出を務めるのは三浦さんも出演した『地獄のオルフェウス』(2015)、大竹しのぶさん主演の『欲望という名の電車』(2017)を手掛けたフィリップ・ブリーンさんです。

この日公開されたのは、1幕冒頭の約15分。
正義のためなら人を殺す権利がある、と考える貧乏青年ラスコリニコフ(三浦さん)は、コートの懐に斧を仕込み、アリョーナ(立石涼子さん)を尋ね、銀の懐中時計を売っていくばくかの金を手に入れようとする。その後、酒場で娼婦ソーニャ(大島優子さん)の父である退職官吏と出会ったラスコリニコフは、貧困に苦しみ飲んだくれの夫につかみかかる後妻カテリーナ(麻実れいさん)に先ほど手に入れた金を渡してしまう。

舞台の天井からつるされた蛍光灯が光る中、階段状になっている舞台には古ぼけた家具が至る所に積まれ、その合間を群衆があちこちでそれぞれの営みをしています。よく見るとその群衆は他の場面で登場する役者が演じており、自分の出番が来ると、ストールを肩から降ろすくらいの違いで同じ衣裳のまま他の役を演じているので、開演前にパンフレットや公式サイトで配役を確認しておくとより分かりやすくなるかもしれません。


そんな中でもラスコリニコフ役の三浦さんの存在感は抜群!!見た目は無精ひげにボサボサ頭、貧困のせいか顔は痩せこけ目は落ちくぼみ、映像作品などで観る三浦さんのイメージとは大きく違う姿と舞台ならではの迫力の演技に驚かされると思います。

会見の席で、「僕は演出のフィリップ・ブリーンと一緒に仕事をするのは、今作で2回目となります。彼が10年に渡り温めてきたこの作品が、日本の皆さまに届けられることを喜ばしく思っています。彼のこの10年間の想いを僕たち一同、お客さまに届けていければ」と意気込む三浦さん。

 ブリーンから稽古場でも丁寧に役作りの指導を受けたと語る三浦さんは前回出演した『地獄のオルフェウス』と比べて「以前より身体を使う表現が多くなった」と語っていました。

ソーニャ役の大島さんは「明日が初日という気持ちが湧かないくらい、まだまだいっぱいいっぱいですが、精一杯頑張りたいと思います」と笑顔を見せます。

3年ぶりの舞台出演、さらに先日まで語学勉強のために留学していた大島さんは、演出家含め海外スタッフとのやり取りについて「6~7割くらいしか分からないんですが、直接本人の口から演出を受け、それが理解できるようになったのは自分でも嬉しいです」と満足気。

ただ「それ以上にステージに立つ事は俳優としてもっともっと勉強が必要だなと感じました」と新たな目標を見つけたようでした。

ラスコリニコフを追い詰める国家捜査官・ポルフィーリ役の勝村さんは、役者を始めた頃に原作を読んだそうです。「非常に苦しいし、長いし、難しいし、宗教的な話もあって、これが舞台になると聞いて大丈夫かと思いましたが、ブリーンさんが本当にすばらしい作品に仕上げてくださった」と作品の出来栄えに満足げ。

「カテリーナは極貧の中で生きる女。メイクさんにとにかく顔を汚せと言われて目の下もどんどんクマが濃くなって私自身も芸歴50周年を迎えて初めて経験する役なんです」と話し出したのは麻実さん。「でも初めてだからこそとても楽しんで仲間たちと楽しみたいと思います。本当にすばらしいお役をいただき感謝しています」と穏やかな口調で心境を述べていました。

本作の稽古中、三浦さんと大島さんの間では、とあるやり取りがあったそうです。
「稽古中、大島さんが演技が思うようにできず、悔しくて感極まっているのを見て“彼女が頑張っているから僕たちも頑張らなきゃ”と思いました」と三浦さんが話しだすと、「恥ずかしい!!」と顔を真っ赤にして照れる大島さん。

その話を受け、今度は大島さんから「私がいっぱいいっぱいになってしまった時、三浦さんがそっとメモをくれたんです……」その言葉に今度は三浦さんが「今、その話するの?」とやおら落ち着きがなくなります。大島さんは「そのメモには『一緒に頑張ろう』って書いてあったんです」三浦座長からの温かい言葉に感動したエピソードが披露されると、今度は三浦さんが恥ずかしそうに照れまくっていました。

Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.5『罪と罰』は、1月9日(水)から2月1日(金)まで、東京・Bunkamura シアターコクーンにて、2月9日(土)から17日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演されます。

【公演概要】

■タイトル

Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019

DISCOVER WORLD THEATRE vol.5『罪と罰』

■日程・会場

東京公演:2019年1月9日(水)〜2月1日(金) Bunkamura シアターコクーン

大阪公演:2019年2月9日(土)〜2月17日(日) 森ノ宮ピロティホール

■出演

三浦春馬 大島優子 南沢奈央 松田慎也 山路和弘立石涼子勝村政信 麻実れい    ほか

■公式ホームページ http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/19_crime/

(2019,01,09)

photo&text:Saki Komura

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