内博貴さんが主演を務める浪漫舞台『走れメロス~文豪たちの青春~』が9月5日、東京・ヒューリックホール東京にて開幕しました。初日直前には会場で取材会が行われ、主演を務める内博貴さん、谷村美月さん、室龍太さん(関西ジャニーズJr.)、千原せいじさん、山口真帆さん、湖月わたるさん、なべおさみさんが出席して、今の心境を語りました。

写真左から湖月わたるさん、谷村美月さん、室龍太さん、内博貴さん、山口真帆さん、千原せいじさん、なべおさみさん/©️Wakana Hikino

 

本作は、小説家・太宰治が若き頃、多くの作家との友情や、彼が愛する女性たちとの愛や苦悩に満ちた波乱の人生を題材として、太宰と共に当時を駆け抜けた親友で作家の檀一雄が書き上げた回想録「小説 太宰治」をベースに、舞台作品として書き下ろされたもの。モトイキシゲキさんが脚本・演出を担当しています。

内さんはコロナ禍の中での稽古の大変さを語ります。「稽古はマスクにフェイスシールドをする“不思議な感覚”の中で行われましたが、コロナ(ウイルス)が最近すごく身近になってきて……いつ自分が感染してもおかしくないという危機感を常に持ちながら稽古をやっていました」と振り返っていました。

内さんは以前、舞台『ザ・オダサク』で、大阪を代表する文豪・織田作之助(オダサク)を演じたことに触れ、「オダサクのセリフの中で“太宰治がああでこうで”と何度かあったが、その太宰治さんを演じるとは思っていなかった。何か縁があるのかなと勝手に思っています」とニッコリ。

太宰に近しい役を演じたという経験からか、今回は「苦しまずすんなり役に入り込めました」と語っていました。
今回注目したいのが内さんの太宰ヘア。片方を刈り上げ、もう片方はふわふわと伸ばした独特なヘアスタイルに質問が飛ぶと「地毛です。天然パーマでもなく、パーマもあてていません。なぜかこうなりました。自分からこんな“プードルみたいな髪型にして!!”と言ったわけではないですから」と笑いを誘っていました。

内博貴さん/photo:Saki Komura

 

檀一雄役を務める室さんは今回はストーリーテラー的立ち位置も務めるということもあり、「しっかり務められたら」と緊張気味。

そんな室さんに内さんは「室は別の舞台があって、こっちの稽古は後半になって合流したんです。一人で台本を読み込ん出来てくれたので、僕らには大変さを見せなかった。さすがジャニーズだなと!!」とフォローとリスペクトの言葉をかけると、「内くんもジャニーズですから!!先輩ですから!!」と恥ずかしそうにつっこみ返していました。

室龍太さん/photo:Saki Komura

 

2019年5月にNGT48を卒業後、女優に転身した山口さんは本作で太宰の愛人・山崎富栄役を演じます。

これが舞台初挑戦となる山口さんは「慣れない現場でしたが、皆さんのお力添えとアドバイスがあって今日を迎えられた。皆さん優しかったです」と笑顔を見せ、その言葉に室さんが「その言い方だと全員優しいことになっちゃいますよ!!」と突っ込むとすかさず千原さんが「厳しい環境で育ったんだから皆が優しくみえるねん。厳しい環境で育ったきたから!!」とさらにつっこみ、山口さんがアタフタしていたのが印象的でした。

山口真帆さん/photo:Saki Komura

千原せいじさん/photo:Saki Komura

写真左から山口真帆さん、千原せいじさん/©️Wakana Hikino

 

湖月さんが演じるのは太宰が通うバーのマダム雪子役。「太宰さんが愛された『ゴンドラの歌』と『きらめく星座』を歌わせていただきます。この時代、凛としたたたずまいや、相手によりそうしたたかなところも表現できたら」と嫣然と微笑み、内さんについて話を振られると「内さんはいろいろな女性との絡みもあるんですが、室さんが演じる檀一雄との男同士の友情が……私は宝塚で男役だったのでそういうやり取りを見るとキュンキュンきます」と笑いながら答えていました。

 

湖月わたるさん/photo:Saki Komura

写真左から湖月わたるさん、なべおさみさん/©️Wakana Hikino

 

谷村美月さん/photo:Saki Komura

谷村美月さん/©️Wakana Hikino

 

なべおさみさん/photo:Saki Komura

浪漫舞台『走れメロス~文豪たちの青春~』9月13日まで東京・ヒューリックホール東京にて、9月22日は愛知・名古屋市公会堂、9月25日から27日は大阪・梅田芸術劇場にて上演されます。

 

【公演概要】

■タイトル

檀一雄 「小説 太宰 治」原作より
浪漫舞台『走れメロス』~文豪たちの青春~

■日程・会場

東京公演:2020年9月5日(土)~9月13日(日) ヒューリックホール東京
名古屋公演:2020年9月22日(火・祝)  名古屋市公会堂
大阪公演:2020年9月25日(金)~9月27日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
■原作 檀 一雄 「小説 太宰 治」より
■脚本/演出 モトイキ シゲキ

■出演
太宰治…内博貴
小山初代・太田静子<二役>…谷村美月
檀 一雄…室龍太(関西ジャニーズJr.)
井伏鱒二…千原せいじ
山崎富栄 …山口真帆
節代夫人(井伏の妻)…黒田こらん
柿野要一郎(太宰の甥・画学生)…吉田大輝
津島美知子(太宰の妻)…苅谷瑠衣
芥川龍之介(作家・亡霊)…原慎一郎
津島文治(太宰の長兄)…藤井びん
高橋幸雄(作家)…石井智也
山岸外史(作家)…優志
マダム雪子(銀座のバーのマダム)…湖月わたる
山崎晴弘(富栄の父・美容学校校長)…なべおさみ

■公式ホームページ

https://roman-melos.com/

(2020,09,06)

text:Saki Komura

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