稲垣吾郎さんが主演を務める舞台『No.9-不滅の旋律-』の公開ゲネプロが12月12日、東京・TBS赤坂ACTシアターで行われました。

本作は、天才・ベートーヴェンが聴覚を失ってから、最後の交響曲「第九番」を生み出すまで、音楽に魅せられた激しい人生を描いた物語。2015年に初演、18年に再演、そして今年再々演を迎えた。稲垣さんはベートーヴェン役、そして彼を支えるヒロイン・マリア役を剛力彩芽さんが務めました。

写真左から剛力彩芽さん、稲垣吾郎さん

 

ゲネプロ前に行われた囲み取材に出席した稲垣さんと剛力さん。稲垣さんは初日を控える心境を「とても嬉しいですね。舞台を観に来てくださるお客様と素敵な時間を過ごせるのが、楽しみで仕方ない。皆さんと出会えると、元気と喜びがより大きくなります」と素直に心境を述べていました。

 

剛力さんもその言葉に頷きながら「同じ役を2度演じられるのは嬉しいです。このご時世ですが、皆さんに何かを伝えられればという思いでこの舞台に立っています」と力強く語っていました。

そんな剛力さんに「‥‥‥大人っぽくなったね!!」と声をかける稲垣さん。「ベートーベンはゴジラみたいな人で周りの人間がとても大変。演じる僕も冷静さがなくなってしまうときがあっても役柄のマリアのように支えてサポートしてくれる。マリアは変化が多い難しい役ですが、その変化を女優さんとして演じてくださる姿をお客さまに観ていただけるのが嬉しいですね」と剛力さんの成長ぶりに目を細めていましたが、「……お父さんみたいな発言ですね(笑)。お兄さんにしといてください」と笑いを誘っていました。

剛力さんも稲垣さんについて「マリアは支えているようで、実はベートーヴェンに支えられていて、そこは稲垣さんとリンクしている」と全幅の信頼を寄せていました。

 

まもなく年末ということで、恒例の「今年を漢字一文字で表すとしたら?」と聞かれた稲垣さんは「そうですね……」としばらく考えた末に、元SMAPメンバーでオートレーサーの森且行選手が『第52回SG日本選手権オートレース』で初優勝したことに触れ「嬉しいニュースだったので、『森』で!!」ととびっきりの笑顔を見せていました。

 

ゲネプロではステージ上にさまざまなピアノが置かれ、天井からは様々なセットがあえてケーブルで吊るされている部分も含めて美術として存在しており、そこでうごめく多くの人々が作り出す影すらも美術の一部かと思うくらい、美しいものとなっていました。稲垣さんは天才にして変人、そして狂気すら感じさせるドイツの音楽家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンを熱演。稲垣さん自身も初演から歳を重ねた事で、より一層ベートーヴェンの描き方に深みが増したように見えました。
剛力さんも、物語の中で若く強気な若い娘から、愛と強さ、包容力を持ち合わせる大人の女性へと変化・成長しており、ベートーヴェンの最大の理解者として地に足を付けた演技を見せていました。

舞台『No.9-不滅の旋律-』は2021年1月7日まで、東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演されます。

 

【公演概要】

■タイトル 舞台『No.9-不滅の旋律-』
■日程・会場日程 2020年12月13日(日)~2021年1月7日(木) TBS赤坂ACTシアター

■演出 白井 晃
■脚本 中島かずき(劇団☆新感線 )
■音楽監督 三宅 純

■出演
稲垣吾郎 / 剛力彩芽
片桐 仁 村川絵梨 前山剛久
岡田義徳 深水元基 橋本 淳 広澤 草 小川ゲン 野坂 弘 柴崎楓雅
奥貫 薫 羽場裕一 長谷川初範

■公式ホームページ https://www.no9-stage.com/

(2020,12,13)

photo&text:Saki Komura

#NorieM #NorieMmagazine #ノリエム #No9 #不滅の旋律 #稲垣吾郎  さん #剛力彩芽 さん