A.B.C-Zの戸塚祥太さんが主演を務める舞台『未来記の番人』の製作発表記者会見が1月22日(金)都内にて行われ、戸塚さんと松田悟志さん、ジャニーズJr.の冨岡健翔さんが出席し、今の心境などを述べました。

写真左から冨岡健翔さん、戸塚祥太さん、松田悟志さん

 

本作は、聖徳太子が残した“予言の書”を巡る戦いの中で、主人公がさまざまな人と出会い成長していく姿を、史実を織り交ぜながらダイナミックに描いた話題作です。

戸塚さんは「松竹さんでお芝居をやせていただくのが5年ぶりだと聞いて、“そんなに時が経ったのか”と思う反面、松竹さんをはじめお世話になったスタッフさんの下で学んだことがたくさんあるので、僕としては懐かしく、古巣に帰ってきた気持ちもあります」と話し出し、「5年という月日をどのようにステージ上で表現できるかというのも楽しみにしながら、東京の新橋演舞場をはじめ、大阪・松竹座、また地方公演もありますので、演劇や劇場、エンターテインメントを少しでも盛り上げて日本を明るく、お客さまの笑顔の源になるようにチーム一座で団結して、最後の最後まで無事に走り抜けられるように頑張りたいと思います」と気合いを入れつつご挨拶。

 

次に早瀬士郎左役を務める松田さんが「今コロナ禍にあって、一人の俳優としてこのような大作の舞台をやらせていただける喜びを噛みしめている、まさにその最中です。今、たくさんの方がコロナによって大変な状況に追い込まれていて、大小さまざまな不安を抱えられていると思います」と言葉を述べ「今、このエンターテインメントの我々の仕事がこの世の中に本当に必要かどうかというのが試される瞬間がきていると思っています。ですので、私としてはこの作品に全力でぶつかって、そして、みなさんが抱えていらっしゃる不安が、そのまま明日頑張る希望になるように思いをぶつけていきたいと思います」とこちらも力強く語っていました。

 

巽役を演じる冨岡さんは、「“ついにこの舞台がスタートするんだ”と今日実感しており、また、こうしてたくさんの方々に支えられて僕らもこうして一つの舞台に立てているんだということを改めて実感しています。暗く、下を向きがちな日々ではございますが、今回この舞台を見にきていただけるお客さまに少しでも明日への活力、元気をお届けできたらと思っております」とコメント。そして「僕自身、昔からお世話になっている戸塚くんをはじめ、そうそうたる素敵なキャストの皆さまと一緒の舞台に立たせていただけること、心から光栄に思っています。皆さまの胸をお借りしながら、僕にできることを全力で務めてまいります」と真摯に語っていました。

本格的な殺陣回りは初という戸塚さんは「先輩方の舞台で刀を握らせてもらったり触らせていただいたことはありますけど。今回の台本を読んで、家の中で30分くらいで動くのをやめました。殺陣のシーンがすごく散りばめられていて、“ちょっと戸塚、今の肉体で行ける?”って自分で自分に問いかけたが“今のままじゃいけない”ってことになったので……通販で木刀を買いました(笑)。今日帰ったら届いているんじゃないかなと思います」というと皆大笑い!!

 

同じ質問をふられた松田さんは、「千里丸のせりふには、現代的で今の若者たちが使うような言葉が自然に盛り込まれていたりして、“すごい。こういう見せ方があるのか”」と、驚きを口にしつつ、「現代ではなかなかないのかもしれないですけれど、こうした侍や武士、忍者という存在を描くときに非常に印象的だなと思うのは志を妄信している部分。士郎左は物語が始まったところから、非常に強い妄信をしているんです。“他のことをすべて捨ててでも、俺は志のためだったら千里丸だって殺しかねないぞ”という緊張感を常に持っている。この妄信している強さをどのように表現したらいいかなというのが、今一番課題に思っている部分です」と真剣に語りましたが、「映像作品では経験があるんですが、舞台上での殺陣は今回が初めてなので、すぐに通販で木刀を購入したいです(笑)」と戸塚さんの発言に乗っかり、アクリル板ごしに戸塚さんと笑いあっていました。

 

冨岡さんは「今回、初めて妹がいる役ということで、その関係性が楽しみです。僕が演じる巽は家族愛がとても強く、妹への愛情だったり、自分の命よりも妹を優先して考えたり、もう亡くなっている父との約束であったり、奉公先の泉屋への思いだったり、とても人情味にあふれる人だなというイメージがありますね。今回で言うと、紅羽との家族の絆というものも見どころなのかなと思っていて、(家族を)守る強さや守る思いが巽の湧き出る力になって芝居の中にもあふれ出るものがあるのかなと思って、そこは特に突き詰めたいです」と気合いを入れていました。

また、長きに渡ってA.B.C-Zのバックを務めてきた冨岡さんから戸塚さんとの絆を聴かれると、「毎年、A.B.C-Zさんの主演舞台に出していただいたり、個人で言うと、約20年前に事務所に入って曲の拍の取り方から、なにも分からないときから、A.B.C-Zの皆さんと一緒にアクロバットさせていただいたりしていて、“今だ!!”と背中を押していただいたりとか、本当に昔からお世話になっている先輩。今回はできるだけ戸塚さんのことを支えられるように頑張って行きたいなと思っています」と後輩なりの恩返しを誓いつつ、戸塚さん自身について冨岡さんが「とにかくまっすぐで純粋でピュアなイメージがとてもあります。お芝居していても“ここはもっとこうした方がいいと思う”と演出家さんと一緒に、まっすぐ目を見て話されているイメージです。でも、普段しゃべると急にチャーミングな笑顔で話しかけてくださったり、昔から戸塚くんがいるだけでその場が明るく、柔らかい雰囲気になる、昔から大好きな先輩」とリスペクト。その言葉に照れくさそうな表情を見せる戸塚さんでした。

 

「千里丸は千里眼を持つ役ですが、戸塚さんには何か変わった能力、特技はありますか」という質問が寄せられると暫く考え込んでいた戸塚は「今パッと思いつく限りでも78個くらい出てきたので、その中から絞るのはすごい難しくて……アリと話せたことがあるかもしれないですね。幼稚園生の頃、アリさんの行列を僕はずっと眺めていて、“早く女王アリのところ行かなくちゃ!!”とか“セミの足重いわ~”とか聞こえてましたね」と珍発言をして報道陣を困惑させていたのが印象的でした。

舞台『未来記の番人』は、以下の日程・会場で上演されます。

 

【公演概要】

■タイトル

『未来記の番人』

■日程・会場
東京公演:2021年3月12日(金)~3月21日(日) 新橋演舞場
愛知公演:2021年3月27日(土) 日本特殊陶業市民会館
福岡公演:2021年3月30日(火) 久留米シティ プラザ
大阪公演:2021年4月3日(土)~4月11日(日) 大阪松竹座
■原作 築山桂「未来記の番人」(PHP文芸文庫刊)より
■脚本 羽原大介
■演出・振付 神在ひろみ
■主演 戸塚祥太(A.B.C-Z)
■出演

惣田紗莉渚(SKE48) 松田悟志 冨岡健翔(ジャニーズJr.)

渋谷天外 勝野洋 笠原章 大川良太郎 山本健翔 松村沙瑛子

■公式ホームページ https://miraiki2021.com

(2021,01,25)

photo&text:Saki Komura

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