葵わかなさんと三吉彩花さんが逆境を乗り越えるカップルを熱演!!ミュージカル『The PROM』開幕!!

3月10日、東京・TBS赤坂ACTシアターにて、Daiwa House Special Broadway Musical『The PROM』Produced by 地球ゴージャスが開幕しました。
前日に取材会とゲネプロが披露され、取材会には葵わかなさん、三吉彩花さん、大黒摩季さん、草刈民代さん、保坂知寿さん、霧矢大夢さん、佐賀龍彦さん(LE VELVETS)、TAKEさん(Skoop On Somebody)、岸谷五朗さん、寺脇康文さんが出席し、意気込みを語ってくれました。

写真前列左から草刈民代さん、三吉彩花さん、葵わかなさん、大黒摩季さん、保坂知寿さん,

後列左から岸谷五朗さん、佐賀龍彦さん、霧矢大夢さん、TAKEさん、寺脇康文さん

ミュージカル『The PROM』は、2018年にブロードウェイで開幕。翌年の2019年にはトニー賞7部門にノミネートされ大きな話題となり、2020年12月には、メリル・ストリープ、ニコール・キッドマンという豪華な顔合わせでNetflixにて映像化もされた新作ミュージカル。
世界的にも注目を集める本作を、岸谷五朗さん、寺脇康文さんによる演劇ユニット・地球ゴージャスが、日本版として今回初上演しました。

公演に先駆けて行われた取材会で、豪華キャストの皆さんが意気込みを語ってくれました。
岸谷さん「本当にあっという間の２ヶ月の大変な稽古をみんなで乗り越えてきました。今までの(地球ゴージャスが上演した作品の)中で一番たくさんのエンタメの要素が入っているこの作品では、たくさんの努力が必要でした。舞台装置も出来上がり、ゲネプロまでこぎつけた感じです。まだまだ全然安心していません。この作品の大きさ、素晴らしさを日本のお客さまに伝えたい。ドキドキしている状態ですが、まだまだ努力して登っていきたいと思います」

寺脇さん「昨年の我々の25周年の公演はわずか8公演でした。それ以来の舞台で、しかもいつものオリジナルではなく、ブロードウェイミュージカルということでいつもとはまた違った緊張感の中迎えています。今回は本当に最後まで完走したいと思います。劇場でお待ちしております」

葵さん「ついに明日初日を迎えます。明るさの中にいろいろなテーマが込められた作品です。2ヶ月間みんなで稽古をしてきて、今は早くお客さまにこんな作品なんだよとお届けしたい気持ちでいっぱいです。緊張もありますが、ワクワクや楽しみの気持ちが強いです。この作品は映像化されないので、一期一会の作品だと思います。今このタイミングでしか観ることが出来ないので、難しい状況であるとは思いますが、ここに観に来てくださるお客さまとも一期一会と思って毎日頑張っていきたい」

三吉さん「初めての稽古から長い道のりと思っていたら明日初日。あっという間に今日という日が来てしまって、不思議な感じです。こんなに月日が経つのが早いと感じるのは初めてで、劇場に入ると一番後ろの席までは遠いなとか2階席のお客さまにはどう見えているんだろうと考えながら劇場での稽古をやっていました。会場の大きさに負けないように、来てくださるお客さまにたくさんのパワーを皆さんと一緒にお届けできるように頑張ります」

大黒さん「明日初日です。今回トリプルキャストで長女が保坂知寿さん、次女が草刈民代さん、三女が出来の悪い私です。私の初日は2日目(3月11日)ですが、すべての臓器が口から出てきてしまうんではないかというくらい緊張しています!!この前岸谷さんに“舞台上で泣かないでもらっていいかな”って言われたんですが、この作品は、笑いあり、涙あり、感動あり、思慮ありで人が持っている感情すべてが刺激されて、昨日の舞台稽古を観て、ノリノリになって笑って泣いて、最後はうわぁって感動して、見終わった時には明日また頑張ろうって思えました。感動しました昨日!!今はコロナ禍で皆さんの感情が萎縮して何をするにも迷ったり、閉じてしまっている心が開くと思います。コロナで奪われた繋がりや温もりを取り戻したいですよね!!感染防止対策もこのチームは、すごく、すごく、すごーーーーくしっかりしています。ぜひ扉を開けにきて欲しいなと思います。今のハートや気分が変わると明日が変わります。明日が変わると未来が変わります。出来が悪くても51歳なんとかなるかも!!というところまで来たんですよ!!本当に(笑顔)。大黒摩季が踊ってるんです!!不可能が可能になっているのでこのエネルギーを全国の皆さまにお届けしたい!!皆さんにキャッチしてもらえたらと思います」

草刈さん「エネルギーが高い作品で、人の心を揺さぶる要素がたくさん詰まっていて、出演者もいろいろな心を動かされながら舞台上にいると思います。ご覧いただくと今の日常とはかけ離れた心の動きを体験できると確信しています。このような状況ではありますが、心を動かすということを忘れてはいけないと思います。私たちもお客さまもこの作品を通して心の躍動を共有できるのではと思っています。ぜひ多くの方々にご覧いただきたいと思います」

保坂さん「この状況下で劇場に来ることもままならない方がたくさんいらっしゃると思います。いろいろな方たちの思いを私たちはこの舞台の上で感じて、お客さまがいらっしゃる空間で私たちが作る『The PROM』を共有できること。そして足を運んでくださった皆さんが後悔することが無いよう、舞台の上でできる限りのことをこれからもどんどん積み上げて、もっともっと良い作品にできるように千穐楽まで感染に気をつけながら最後まで走れるように頑張りたい」

霧矢さん「私自身のワクワクする気持ちがお客さまにも届けばいいなと思って毎日つとめていたけらと思っています。毎日、全く違った個性をお持ちのD.D.アレンを演じるトリプルキャストの御三方と楽屋がご一緒で、お姉さま方のお話が楽しくて、初日が開けるとおひとりずつになってしまいますが、この舞台稽古中はちょっとカオスな楽屋を楽しませて頂きました(笑顔)。明日からしっかりと舞台をつとめさせていただきたいと思います!!」

佐賀さん「自分自身が稽古をやりながら毎日元気になっていきました。自分自身の役というよりも、みんな一人一人が主役、ステージ上のそれぞれがそれぞれの人生を生きていて、心ってこういうところで動くんだなと感じるところがたくさん散りばめられている作品です。ステージも煌びやかで、ピットをうめ尽くす豪華なオーケストラ、すごく心に届いてくるメロディー、心を動かされる音楽もたくさんあります。本当に劇場に来ることが難しい状況ではありますが、だからこそ観に来ていただき、心の扉を開けていただきたいと思っています」

TAKEさん「稽古初日に、地球ゴージャスが何を大事にしているかという話がありました。五朗さん、寺脇さんから、“俺たちはずっと仲間を大切にしてきた。この舞台でもやっぱり仲間を大切にしていきたい”と。今この壇上に登っていない仲間たち、そしてスタッフの皆さん、そしてこのような大変な状況の中、足を運んでくださるお客さま、皆んなが参加できるプロムでひとつになれればと思っています」

作品の見どころを寺脇さんは、「エマとアリッサの二人の恋の行方、高校生の多感な時期のいろいろな思いが詰まった大きな柱があり、もうひとつは、ブローウェイで仕事を無くした大人たちが何とか自分たちで名誉を取り戻そうともがいていくストーリーがあります。その２つが合わさって紡がれていきますが、今回ブロードウェイの作品ということで歌のレベルが本当に高いので、なんとかそのレベルに手が届くように頑張ってもがいている様子が、ストーリーの中で大人たちがもがいている様と重なったり、この現状の中でいろいろなことにもがいている方も多いと思います。もがき苦しむ人間たちが最後にハッピーエンドを迎えるというところをキャストもお客さまも一緒に苦しみを乗り越えてハッピーエンドになっていける作品です。そして、群舞も本当にエネルギッシュです。見ていて本当に力をもらえ、これぞミュージカル!!というダンスも堪能してください」と話してくれました。

最後に岸谷さんから「2019年にNYでこの作品を観た時に、観終わったお客さまがみんな楽しそうな笑顔で劇場から帰っていったのを覚えています。お客さまをこういう笑顔にさせたいなっていう思いが通じてこの作品を日本で上演することができました。地球ゴージャスは結成したときから寺脇さんと観たお客さまの心を豊かに、地球の人々の心をゴージャスにできるカンパニーになりたいと話していました。この作品はまさにお客さまにそういう気持ちになっていただける作品だと思います。そういう作品になるよう我々まだまだこれからたくさんの努力を毎日しながら本番に臨みたいと思っています。そしてもうひとつ、ブロードウェイにいるたくさんの友人たち、公演が出来ない友人たちにも『The PROM』が日本で上演されたということを勇気として渡したいと思っています。劇場に来ることが難しいお客さまもたくさんいらっしゃる状況ですが、心と心を通じることができると思っています。感染対策を万全にしてお待ちしています。よろしくお願いします」とお客さまへのメッセージが送られ、取材会は終了しました。

取材会の後、大黒摩季さんがD.D.アレン、TAKEさんがホーキンス校長を演じるゲネプロが披露されました。
物語の舞台は、アメリカのハイスクール。卒業生のために開かれるダンスパーティ“プロム”。
レズビアンの主人公エマが、様々な人たちとの触れ合い、“自分らしく生きる”ことを貫こうと奮闘する姿が描かれます。

エマの元に現れる、落ちぶれかけたブロードウェイスター4人の傍若無人な行動に、笑い、そしてエマへの彼らの思いに胸が熱くなるシーンも。
ブロードウェイらしい華やかな音楽とダンスシーンが満載!!