屋良朝幸さん主演の「ブロードウェイ・ショウケース」シリーズ第3弾。作詞作曲家コール・ポーターの名曲で綴るミュージカル『Red Hot and COLE』がいよいよ開幕!!

ミュージカル『Red Hot and COLE』は、作詞作曲家のコール・ポーターの半生を軸に、彼と愛妻リンダの不思議な関係、数奇な人生と、彼を取り巻く様々な人物を、いつまでも色褪せることなく親しまれ続ける名曲の数々で綴ります。
本作出演の、彩吹真央さん、彩乃かなみさん、真瀬はるかさんに開幕1週間前にインタビュー!!作品作りの苦労や作品への想いをたっぷり語って頂きました。

 

ー開幕まで1週間ですね。お稽古も佳境となっていらっしゃると思います。稽古場の雰囲気はどうですか?

真瀬はるかさん 佳境感がすごいです!!今日初めて通し稽古をしましたが、初めて通すという緊張感と、良いものを作りたいがために直前までの変更が体に入り切れていない部分が少しあって、それがいい意味で緊張感となっていたなって感じました。キス・ミー・ケイトメドレーの場面では、歌詞の「HOT!!HOT!!HOT!!」という部分と共鳴して、本当にやったぞっ!!という感じがあって、みんなの熱気がどんどん増している感じがしています。ギリギリまで改善をしていることが良い方に作用していくと思うし、今回のメンバーは、そういう逆境を力に変えたいという人たちだと思うので、みんなで乗り越えていけるんじゃないかなと思っています。

 

彩乃かなみさん 本当に曲に助けられる高揚感ってとってもあるなと思っていて、悲しい曲、ドラマティックな曲、みんなで盛り上がる曲も歌うんですけど、通し稽古では、歌っていてすごく幸せに感じることができました。役の私と私自身が一緒に上がった感じがしています。初日に向けての焦りもとてもありますが、この焦りを力に変えて行こうと思っています。

 

彩吹真央さん コール・ポーターを好きなったきっかけが、「キス・ミー・ケイト」なんです。だから、その「キス・ミー・ケイト」を書いたベラ・スペワックの役を演じさせていただくことも嬉しい上に、あのショーナンバーを歌って踊るんだ!!と思うと私も幸せです。ただ、そこで終わってしまってはいけないので、それをお客さまにお伝えできるようにして行きたいと思っています。今日の通し稽古で、「あっ!!キス・ミー・ケイトの曲をやってる!!楽しい!!幸せ!!」って思った瞬間があったことが、素直に嬉しかったです。もちろん「キス・ミー・ケイト」の曲だけでなく、全てがコール・ポーターの楽曲なので、幸せを感じつつ、苦しみもまだありますので、初日までに苦しみを減らして行きたいなと思っています。

 

ー20曲以上の楽曲にダンス、そして何役も演じるというところで大変な部分はありますか?

彩乃さん 稽古場の時に、振り付けをしてもしても終わらないというところもあって、コール・ポーターの楽曲が盛りだくさんで、いろんなジャンルの曲があるので、振付の加賀谷くんもすごく大変だったと思います。今は、「追いつかねば!!」という気持ちでやっています。もちろん大変なんですが、出来た時の喜びがかなりあります。みんなでやるということはいつも通りのことなんですが、なんだろう違う感じがあるね。

彩吹さん あっ!!わかる!!みんなで乗り越える感っていうか。

彩乃さん 振りの中で、結構個々の責任が重要なことがあって。一体感のあるステージングを加賀谷くんがうまく作ってくれていて、うまくその場面ができた時に喜びを感じますね。

彩吹さん 出来た時の感動がひとしおですね。

彩乃さん そうですね。自己満足ではなくて、その感動をお客さまにお届けできたらいいなって思っています。

真瀬さん 今まで、40曲以上あるような作品をやったことがあって、それに比べたら今作の曲数は少ないかもしれないんですが、今回の音楽監督の岩崎廉さんがつけてくださったアレンジのコーラスがすごくハイレベルなのと、そこに振り付けも加わった時に、40曲以上ある作品を凝縮した濃縮還元の原液くらいに、ものすごく濃いものになっています。それが、今回みんなで乗り越えなきゃいけないこの合宿感が生まれている理由だと思います(笑)。そして、歌で表現したいことと振りで表現したいことを一致させて行く作業をする時に、振りに夢中になると、歌稽古の時にはもっともっと繊細に歌えてたところが表現しきれていない、そういうところを自分の中でうまく消化していく作業が今一番苦労しています。そこまで悩めるようになって、だいぶ高度な悩みになってきましたが、歌稽古の時に出来たあの鳥肌の立つ様なコーラスの素晴らしさを振りがついても絶対に出来るようにしてやるんだと最後のひと山を登ってるところです。

彩吹さん コール・ポーターのファンモードの私としたら、「全部コール・ポーターの楽曲って嬉しい!!」って単純に思うと共に、その場面場面でこう表現したいと提示されている色が全部違ったりします。それはコール・ポーターの才能だと思いますが、もちろん役によってもカラーが全然違うし、その醸し出す雰囲気も違います。そこをひとつひとつこのシーンのこの音楽の世界、そしてそれに演出の小林香さんのこうしたいという要望を踏まえた上で、自分たちの中で咀嚼して、発信しないと成功しないと思っていますので、その作業が大変です。コールの天才故の大変さが年月も国も越えて私たちに去来していると思うと嬉しいじゃないですか!!その一方で、追い込まれることが幸せって感じてしまう心境です(笑)。

 

ーキャストの皆さんの一体感、大きな山を一緒に越えていくぞという強い絆を感じますね。彩吹真央さんと彩乃かなみさんは、昨年ミュージカル『マリー・アントワネット』で長い期間同じ時間を共有されましたが、改めてこの作品に挑んでいる彩吹真央さんのやっぱりここがすごいと感じるところを教えてください。

彩乃さん この作品でゆみこさん(彩吹さん)が言ってくださるちょっとしたアドバイスが、私にとって、なるほどって思うことがすごく多くて、稽古中そのアドバイスにとても助けられました。それが今すごく自分の中にしっかりと落ちて今に繋がっている部分があリます。言ってくださるタイミングも考えてくださるのもありがたいなぁっていつも感じてます。『マリー・アントワネット』の時には、見守られてる感がすごくあって、人との寄り添い方を瞬間的に察知できる方だなって思います。

 

ー彩吹真央さんからみて改めて彩乃かなみさんはどんな印象ですか?

彩吹さん なんか似てるよねって話したことがあったよね?『マリー・アントワネット』の休演日の時に一緒に出かけて、普段喋らないこととか話をして、結構似てるんだなって感じましたね。

彩乃さん 似ていなさそうで似ている部分が結構ありましたよね!!

彩吹さん O型のちょっとルーズな部分だったり、自分たちでいうのもなんですが(笑)、おおらかなところとか。今こう思ってるんじゃないかとかこう考えているんじゃないかっていうところが、お互い何となくわかる気がするからそう感じとってくれているんじゃないかと思います。似ている=感じ方がちょっと近いところに安心するところがあるからこそ、私も言いたいことを言えたり、自然に甘えてしまっているところもあるのだと思います。宝塚って厳しい時代もあって、ピリッとしなきゃいけない時にも、意外とあたたかかったりして、その柔らかさやおおらかさは今でも一緒だなって思いますし、こちらを安心させてくれる、マイペースでいいんだと思わせてくれる人柄でした。上級生の男役っていうとどうしてもかっこよくいないといけない世界だったんだろうけれど考えてみたらみほこ(彩乃さん)に対してはそんなに気取ってなかったなと思い出しますね。妹みたいな感じです。

 

ー真瀬さんはそんな素晴らしいおふたりの先輩との共演になりますが、今回の共演で学んで自分のものとして何をいただいていこうと感じてらしゃいますか?

真瀬さん もう本当にたくさんありすぎて!!かなみさんは、今回リンダという役を演じてらして、その中で、かなみさんが元々持っている人に安心感を与える笑顔や、素の部分が役に反映されているところがあるなと感じました。それは、演技力と言うよりも普段の人間力。かなみさんは、癒し系で、もし私が街で知らない道を聞くってなった時に、この人になら聞きたいと思うと思うんです。それってすごく大事なことだと思っていて、人に安心感を与える笑顔を繰り出せる人間力だから、劇中で、コールをあんな風に見つめて、強く支えていけると思うんです。そういう女性観とかなみさんが重なる瞬間があって、私も人に安心感を与えられる強くて優しい女性に、そして女優になれたらと思っています。ゆみこさんから舞台上で学ばせていただきたいことは、ずっと言っていることなんですが、ゆみこさんの声ってどの音域に行っても同じ声質なんです。裏声だったとしても、声色が同一なんですが、それってちょっと特別なんですよ。どの音域も同じ声色でいけるって結構すごいことで、どうなってるんだろうとゆみこさんとご一緒する時はいつも思っています。それと、普段のゆみこさんはすごく聞き上手で、アドバイスをくださる時も、その内容や言葉のチョイスが的確で、伝えるタイミングもその人の心にスッと入るタイミングで来てくださるんです。私も今年は、聞き上手とベストチョイス。これができるようになりたいなと思っています。

 

ー最後に、観に来てくださるお客さまにメッセージとご自身の見どころをお願いします。

彩乃さん 見どころは目が足りないくらいたくさんありますが、誰を中心に観るか。もちろんコールの話なんですが、周りを取り巻く人たちもいろいろな活躍をしています。いろいろな人を中心に、何回かご覧いただけたらと思います。普通のミュージカルでは、アンサンブルの方がいたり、歌やダンスで役割が分かれていることが多いのですが、コールの生涯をお伝えすること、そして少ない人数で歌の中で表現すること、振りの中で状況を説明することをみんなが凝縮して、最大限に表現している詰まった感がある作品だと思います。そこが見どころです。ぜひ楽しんでいただけたらと思います。

真瀬さん それぞれの人がいろんな役を演じるにあたり、ヘアメイクさん、衣裳さんがアイデアをたくさん出してくださり、それぞれの個性や性格が出るように見た目から発信していることがいろいろあると思います。そういうところも観ていて楽しい部分だと思います。今回パーティーのシーンが多いのですが、この作品を例えるならば、スタッフもキャストもそれぞれがアイディアや才能を持ち寄って創り上げられた、持ち寄りパーティーの様な作品とも言えるのではないかと!!なので、お客さまには、ぜひ“楽しむ心”を持ち寄っていただき、楽曲の世界に浸って彼と一緒に人生を旅してもらえたらと思います。

彩吹さん コール・ポーターは、ものづくりの人です。良いものを残したい、良い音楽を残したいという人の作品を作っている私たちもその想いを伝えたいと思ってこの作品を作っています。この作品を見にいらしてくださるミュージカルが好きな方、コール・ポーターを好きな方、それぞれのキャストのファンの方、舞台を観に来てくださっている方々に、エンターテイメントって大事なんだよってことが最終的に伝わったらきっと素敵だろうし、楽しみにきてくださるお客さまに、再認識していただける作品として、コール・ポーターの曲と一緒に楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。

【公演概要】
■タイトル ミュージカル『Red Hot and COLE』
■日程・会場
東京公演:2019年3月1日(金)〜3月17日(日) 銀座 博品館劇場
大阪公演:2019年3月21日(木・祝) 森ノ宮ピロティホール
静岡公演:2019年3月24日(日) 富士市文化会館ロゼシアター 大ホール
愛知公演:2019年3月27日(水) 刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール
■翻訳・演出 小林香
■訳詞 高橋亜子
■音楽監督 岩崎廉
■振付 加賀谷一肇
■出演
屋良朝幸/矢田悠祐 吉沢梨絵/彩乃かなみ 木内健人 真瀬はるか/
彩吹真央・鈴木壮麻
■演奏 堀倉彰(キーボード) 深水洋(ドラム) 三枝俊治(ベース)
■公式ホームページ https://www.stagegate.jp/stagegate/performance/2019/red_hot_and_cole/index.html

(2019,03,01)

photo:Hirofumi Miyata

interview&text:Akiko Yamashita

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2月8日(金)に開催された製作発表レポートはこちら↓

実力と華やかさを兼ね備えたキャストが集結!!屋良朝幸さん主演ミュージカル『Red Hot and COLE』製作発表