V6森田剛さんが主演を務める舞台『空ばかり見ていた』が、39()から東京・Bunkamuraシアターコクーンにて初日を迎えます。初日前夜、同劇場にて行われたゲネプロの模様をお伝えします。

本作は岩松了さんの書き下ろしの新作。反政府軍のアジトを舞台に起きる戦時下での「純愛」を描く作品です。反政府軍の兵士・多岐川秋生(森田さん)は、尊敬するリーダー吉田満(村上淳さん)の妹・リン(平岩紙さん)と恋愛関係にある。

ある日リンが暴漢に襲われ、指令部のある町に派遣されていた秋生は身を案じ慌ただしく帰還する。傷を負いながらも、リンは愛する恋人や土居(勝地涼さん)をはじめとする仲間たちが自分を見守ってくれることに幸福を感じ、回復へと向かう。命の保証のない日々のなか、結婚に踏み切れない秋生と、その考えを察して共に闘いたいと願うリン、そんな彼女に戸惑う満。

やがて、秋生が絶対的な信頼をおいていた満に対して不信を覚えざるをえないような出来事が起こる。満への感情と連動するようにリンを否定する気持ちがわき上がり、戸惑う秋生。同じころ、政府軍のスパイが組織に入り込んでいたことがわかり、事態はさらに複雑さを増していき―

秋生とリンが純愛無用の戦時下でそれぞれが互いへの想いを深めていきますが、それはまるで戦争中に起きる味方との信頼、忠誠やふとした事から沸き起こる疑惑、不信の形にも似ていて、アジトの頭上に見える空が様々な顔を見せるのにも似ているようでした。

現在と過去を行き来しながら、森田さんが演じる秋生は、誠実であるがために、仲間たち、そして自分自身に向けて心のあるべき置き場所を問い続ける姿がどこか胸をしめつける存在となっており、また平岩さんが戦時下においても愛ゆえの強さと弱さを垣間見せるごく普通の女性・リンとしてそこに生きていました。

森田さんは初日に際し「岩松さんの演出はやればやるほど深みにはまっていくおもしろさがあります。戯曲のわからないところを自分なりに想像しながら埋めていく作業がすごく楽しかったです」続けて「噂の千本ノックもあり、厳しさと優しさの両方を感じました」とコメント。

また土居役の勝地さんは「稽古の後半に森田さんとシーンや台詞について、ここはこういう事なんじゃない?といろいろ話が出来た事が自分の中で大きかったです。最終的にはすべてを二人で決めなくてもいい、という話になり、登場人物それぞれが違う事を考えながら物語が進んでいった方がおもしろいと思いました」と振り返り、リン役の平岩さんは「内戦は嫌だし怖いなと思う背景がありつつ、時間軸がずれる展開にいつもの岩松さんの世界観よりもファンタジーを感じています」と話していました。

Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019『空ばかり見ていた』は、39日(土)から31日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーン、45日(金)から10日(水)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演されます。

 

【公演概要】

■タイトル Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019『空ばかり見ていた』

■日程・会場

東京公演: 2019年3月9日(土)~3月31日(日) Bunkamuraシアターコクーン

大阪公演:2019年4月5日(金)~4月10日(水) 森ノ宮ピロティホール

■作・演出 岩松了
■出演

森田剛 勝地涼 平岩紙 筒井真理子 宮下今日子
新名基浩 大友律 髙橋里恩 三村和敬 二ノ宮隆太郎 豊原功補 村上淳
■公式ホームページ http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/19_sorabakari.html

(2019,03,09)

photo&text:Saki Komura

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