劇団☆新感線の舞台「いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』」の製作発表会見が、5月13日(月)に都内にて行われ、主宰であり演出のいのうえひでのりさん、脚本の倉持裕さん、出演の古田新太さん、早乙女太一さん、清野菜名さん、須賀健太さん、高田聖子さん、粟根まことさん、池田成志さんが出席しました。

写真後列左からいのうえひでのりさん、粟根まことさん、須賀健太さん、高田聖子さん、倉持裕さん
前列左から清野菜名さん、池田成志さん、古田新太さん、早乙女太一さん

本作は、2016年に同劇団で上演された舞台『乱鶯』で脚本を務めた倉持さんといのうえさんとのタッグが3年ぶりに相まみえる作品。頭の切れる軍配士とずる賢い謎の浪人を中心とした王道の人情時代劇が描かれます。

会見の場で、倉持さんは「『けむりの軍団』は、いのうえさんから、黒澤明監督の映画『隠し砦の三悪人』と太宰治の小説『走れメロス』を合わせた話にしたいんだが何かできないかと依頼を受けたんです」と語り出しますが、「執筆中で偶然古田さんに会った際、“激しいアクションは若い俳優に任せたい”と勧められたので言われたとおりにしました(笑)」。また、『乱鶯』のときに古田さんを出ずっぱりにしたことに対して、「古田さんが半ば本気で“殺すぞ”と怒っていたことを踏まえて、今回は古田さんが一服できるインターバルを作るように細心の注意を払いました」と話し古田さん初め一同大笑いとなりました。

「『いのうえ歌舞伎』では、『週刊少年ジャンプ』の作品ような熱い男の子の芝居を多く上演してきましたが、何分、劇団員の高齢化が進んでキツくなってきた部分があり、今回のような別路線の芝居を倉持くんや青木豪くんなどにお願いして、年相応の『いのうえ歌舞伎』を作っていこうというコンセプトで行こうと思いました」と話し出したのはいのうえさん。「ちゃんとした時代劇をしたい。骨太な人間ドラマを僕らなりに描きたいです」という想いがあるそうです。

主人公・真中十兵衛役を演じる古田さんは「“代表作は次回作です”っていつも言ってるんですけど、これが自分の代表作になればいいなと思います。(早乙女)太一くんや(須賀)健太くんたちに“舞台にコンプライアンスはない”ということを教えていきたいですね」と口にして、さらに笑わせていました。

目良家の侍大将・飛沢莉左衛門役の早乙女さんは「古田さんとの共演が念願でした。古田さんと刀を交えたいとずっと思っていたので、何よりも嬉しいです。古田さんももう初老の域に入り(笑)、今が倒し時かなと思うので、テクニックでは勝てませんが、若い体力を使ってついていきたいです」と意気込みを見せました。

厚見家から目良家に嫁いだ正室・紗々姫役の清野さんは「新感線は二度目ですが、いのうえさんから“今回は本格的な時代劇”という言葉を聴いて、台本に書いてある言葉の意味がわからず、苦戦しそうですが、皆さんから学ぶ姿勢で取り組みたいです。新感線さんの作品では楽しんだもの勝ちだと思うので、とにかく楽しみたいです」と爽やかな笑顔。

そして厚見家の家臣・雨森源七役を演じる須賀さんは「元々舞台に出演したいと思ったきっかけが新感線だったので、前回出演した『髑髏城の七人』Season月 上弦の月 と比べて、本作には劇団員の皆さんがそろって出演されるということが幸せです」とこれから始まる稽古に向けて期待を寄せていました。

目良家の権力者・嵐蔵院役の高田さんは「脚本を読んだらすごく面白くて。落語的な楽しさがあるなと感じまして。老成している私たちにとってはもう一つの舞台になるんじゃないかな」とコメント。

目良家と敵対する夭願寺の住職・残照役の粟根さんも「屁理屈担当です(笑)。屁理屈を駆使して、皆さんを煙に巻こうと思っています。『けむりの軍団』だけに」と笑いを取っていました。

最後に、浪人・美山輝親役の池田さんは過去13回も新感線の舞台に立ち、その都度嘘をつき裏切ったりする役を演じてきたことを踏まえつつ「今回も嘘ばかり言う役になるんでしょうが、今回はちょっぴり善良な役なので、ちょっぴり緊張しながら稽古に入ることになると思います」と話していました。

質疑応答では本作の内容に絡め、「これまでに人を翻弄したことはあるか? 逆に翻弄されたことはあるか?」という質問が飛ぶと、「その時々にひどく愛した女かな」と意味深に語り出す古田さん(笑)。

「ひどく愛した女に翻弄され、ひどく愛した女を翻弄したことがあります」とさらに話を続ける古田さんに皆大笑い。

そして古田さんとバディをくむ「相方」池田さんからは「実家の留守番電話に渡辺いっけいから下ネタだらけのメッセージがテープいっぱいになるくらい入っていて翌日大げんかになった。でもこれ20年くらいたってから、あれは渡辺いっけいじゃなくて古田くんの声真似だったことが判明したんですよ!!」と暴露され、「いっけいとは仲が良かったのにその友情を壊し、延々とそれを告白しない。根の深い翻弄をされました。古田くんのことは皆さん、信用しないでください」と主張し、古田さんがしてやったりの笑顔を見せていました。

2019年 劇団☆新感線 39興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』は以下の日程、会場で上演されます。

 

【公演概要】

■タイトル いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』

■日程・会場

東京公演:2019年7月15日(月・祝)~8月24日(土) TBS赤坂ACTシアター
福岡公演:2019年9月6日(金)~9月23日(月・祝) 博多座
大阪公演:2019年10月8日(火)~10月21日(月) フェスティバルホール

■作 倉持 裕
■演出 いのうえひでのり
■出演

古田新太
早乙女太一 清野菜名 須賀健太  高田聖子 粟根まこと
右近健一 河野まさと 逆木圭一郎  村木よし子
インディ高橋 礒野慎吾 吉田メタル  中谷さとみ 保坂エマ
宮下今日子 村木 仁 川原正嗣 武田浩二
池田成志 ほか

■公式ホームページ http://www.vi-shinkansen.co.jp/kemurinogundan/

(2019,05,15)

photo&text:Saki Komura

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