8月に上演される新派公演は、山村美紗さんの傑作小説「京都西大通り殺人事件」を原作にした『京都 都大路謎の花くらべ』。京都・祇園のクラブ「牡丹」で巻き起こる連続殺人を圧巻のトリックはそのままに、劇場ならではの臨場感で最高のミステリーに。
6月24日(月)に都内で製作発表記者会見が開催され、松竹株式会社副社長・安孫子正さん、脚色・
演出の齋藤雅文さん、劇団新派から波乃久里子さん、喜多村緑郎さん、河合雪之丞さん、そして今作のゲストとして出演する中村梅雀さん、山村紅葉さん、長谷川純さんら豪華キャストが登壇し、意気込みを語ってくれました。

 

波乃久里子さん

「来年で70年近く役者をやっておりますが、ミステリー初めて、クラブのママ初めてでございます。夏の暑さを吹っ飛ばすような素晴らしい舞台にしたいと思っています」

 

喜多村緑郎さん

「昨年の『犬神家の一族』以来再び新橋演舞場へ新派公演として舞台に立てますこと、こんなに嬉しく思っていることはございません。この度は梅雀さん、紅葉さんとまたご一緒できるのは嬉しいこと。また、長谷川純くんも一度京都のある時代劇でご一緒させてもらい、それがご縁で少年隊の東山さんに紹介していただき、一緒にフグを食べまして、そのときに非常に深く演劇論を語り合いました。そんな素晴らしい好青年の純くんとこんなにも早くまた、舞台でご一緒できるとは夢のようだと思っています。とにかく、誰が犯人かわかりません。ミスリードをすべく、必死に精進して参ります」

 

河合雪之丞さん

「この作品を初演を南座で客席から拝見しております。そのときになんて面白いお芝居なんだろうととても感激した覚えがあります。まさかその作品に私自身が出させていただくことになるとは思っていなかったので、本当に嬉しく思っています。いつもいつも仲良くさせていただいてる(山村)紅葉さんとまた今月と8月とご一緒できることは嬉しい限りです。こういうお芝居で女方が演じるというのはなかなかないことです。ますます精進して、勉強していきたいと思っております」

 

長谷川純さん

「今回初めて歴史ある新派さんで大御所の皆さんとご一緒させていただくということで大変緊張しております。大御所といえば「渡る世間は鬼ばかり」という作品で泉ピン子さんをはじめ多くの方とお芝居させていただきましたが、今回も大御所の皆さんとお芝居をさせていただくので、近年で一番緊張しております。(上演は)8月です。緻密なトリック満載の本格的な山村美紗サスペンス作品です。8月は新橋演舞場で大人な時間を過ごしていただければと思います」

 

山村紅葉さん

「テレビ化された母の作品は大変多かったのですが、東京の大劇場での舞台化は今回が初。テレビではなく、舞台でのトリックの表現は非常に難しく、みんなが見ているところ、細工ができない状態で、至近距離ではなく、大きな空間でみんながわかるトリックでなければいけない。皆さんの目の前で何の細工もなく解き明かされます。また、母の作品は、場面展開が非常に多く、それを舞台で表現すると(イメージが)違うとなるのですが、南座では、回る盆、花道や梯子を使って、うまく展開していただきクリアしました。母が舞台化の話をいただいて、そのふたつがクリアできても、最後のひとつでキャスティングでもめておりました。やはりこの作品は、美男美女で書いているから美人じゃないといや、不細工なのは紅葉だけでいいのよ。とか、サスペンスは非日常を演じるから演技力が求められるからこの人じゃない方がいい、下手なのは紅葉だけでいいと言われまして。亡くなって23年。母が納得してくれる本当に素晴らしい皆さんに出ていただけると本当に嬉しく思っています」

 

中村梅雀さん

「久里子さんの70年には及びませんが、今年54年になります。この舞台初めてづくしです。歴史ある新派さんへ初めての出演。そして山村美沙さんの作品に出るのも初めて。そして舞台で刑事を演じるのも初めてです。この作品は舞台で演じる山村美紗作品です。何がトリックって人間がトリックです。皆さんご期待ください」

 

脚色・演出を手掛けるのは、「黒蜥蜴」、「犬神家の一族」の劇化で高い評価を得ている齋藤雅文さん。

平成27年10月に南座で上演された『京都 都大路謎の花くらべ』が満を持して初の東京の大劇場・新橋演舞場への登場です。どうぞお見逃しなく!!

【公演概要】
■タイトル 新橋演舞場 八月新派公演 山村美紗サスペンス『京都 都大路謎の花くらべ』
■日程・会場 2019年8月3日(土)〜8月17日(土)
■出演 波乃久里子 河合雪之丞 喜多村緑郎 長谷川純 山村紅葉 中村梅雀 ほか
■公式ホームページ https://www.shochiku.co.jp/shinpa/pfmc/1908/index.html

(2019,06,25)

photo&text:Akiko Yamashita

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