Club SLAZY』シリーズで演出・脚本を務めた三浦 香さん、脚本の伊勢直弘さん、振付の當間里美さん、楽曲制作のAsu(BMI Inc.)さんらが最強タッグを組んだ、完全オリジナル舞台『Like A』。

海沿いの街ハイタイドに建つ一軒の高級ホテル【PERMANENT】(ペルマネント)を舞台に個性豊かなキャラクターたちがくり広げる、歌やダンスはもちろんピアノの生演奏やラップをミックスした最高級のエンターテインメントとミステリアスなストーリーが話題の本作。

20182月に初演を上演し、今年1月に第2弾『Like Aroom[002]が上演され、8月には待望の第3弾『Like Aroom[003]が上演されます。今回はどんな謎の扉が開くのか、辻 凌志朗さん、SHUNさん、中谷優心さん、髙﨑俊吾さんにお話をうかがいました。

 

20182月に初演を上演した『Like A』。初演、room[002]と継続して皆さん出演されていますが、最初に『Like A』へ出演すると聞いたときはどんな気持ちでしたか?

辻さん「『Club SLAZY』のスタッフの方々が作る作品は、雰囲気はもちろん音楽性のある作品だと思っていましたので、『Like A』もそういう作品になると想像していましたが、ミステリーという部分は、何がどうなっていくのか分からない部分もありました。三浦 香さんが演出を担当されるので、またご一緒させていただけるという嬉しさもありました」

髙﨑さん「『Club SLAZY』に出演した経験もあり、この作品もきっと挑戦のし甲斐がある作品になるなって単純に思いました。ただ、当時は20歳くらいでしたので、そこから少しでも成長した自分が演出の三浦 香さん、振付の當間里美さんたちとご一緒できることが、とても楽しみでした」

SHUNさん「もともとミュージシャンとして音楽活動を約10年していて、演劇というものがこの作品が初めてでした。音楽活動に活かせる部分もあると感じましたが、未知のフィールドで、初めてのことに挑戦する怖さもあり、本番直前まで殻を破れずに人見知りな部分もありました。今回ミュージシャンをキャストとして入れていくということは新しい見せ方をする舞台だと思いました。最初はセリフなんて覚えられないって思いましたし、毎日恐怖と戦いながらも、前向きに取り組みました」

中谷さん「僕もシンガーソングライターとして音楽活動をしていて、以前1回だけ舞台に出たことがありました。オーディションに合格したくて、当時『Club SLAZY』を拝見したときに、踊り、ダンス、演技の3拍子のクオリティがこんなにも高いものに僕が参加できるのかって思っていました。実際オーディション合格の連絡をいただいた後も自分に足らないものが多すぎるんじゃないかって不安がありました。実際に演じる中で、演出の香さん、振付の里見さん、楽曲制作のAsuさんが僕でも表現できる良さを引き出してくれるので、もっともっと自分をさらけ出そうと思いながら作っています」

 

ー初演を拝見した時に、ミステリーの部分が大きくてどう次につながっていくんだろうという印象が強かったのですが、演じていらっしゃる皆さんには次のストーリーが見えていらしたのでしょうか?

SHUNさん「いやいや()。全く皆さんと一緒でした。俺らもこうなるんだろうなと一緒に推理しながらフレッシュな気持ちでやっていると思います」

 

room[002]でよりキャラクターの特徴が色濃く出てきたなと感じたのですが、読者の皆さんに改めてご自身の役どころを教えてください。

髙﨑さん「僕はドアマンのアッシャーという役です。最初にいただいた役としては、盗聴好き、自分をかわいいと思っているナルシスト男の子です。room[002]になって、彼が抱えているものであったり、意外な優しさも出てきているので、人間として多様な面を持っている役だと感じて演じています」

辻さんBB(ビービー)という役で、高級ホテルがメインの物語の中で、高級ホテルの最下層のようなゴミ捨て、ゴミ処理という仕事に就いていて、皮肉をたくさん言っているけど、その中でも素直でまっすぐなところもあります。最近見なくなった人柄で、経験したことはないんですが、どこか昭和チックなところがあって、周りの人から聞く昭和らしい若者というイメージがあります。おおらかさもあり、ストレートに言葉を発したり、気遣いができない役でもありますが、だからこそ、ストーリーの中で成長が一番見られると思います。皮肉ばっかり言っている人間が、物語のなかで、一体何を感じて成長したのかということが如実に現れるキャラクターです。そういう意味で今発展途中、成長の過程にいるんだなって感じながら演じています」

SHUNさん「僕はホテルの整備係のインスペクターという役です。BBと一緒で裏方なので、ホテルのお客さまとは触れ合わない場所で動いてる人間です。幼馴染に対してすごく陰湿なことを言ったり、やったりするキャラクターです。一見みんなと仲良くしているように見えて、自分の中で何か探りたいという思いを芯に持っています。まだ演出の香さんから秘密を全て教えていただいているわけではないのですが、少しずつ聞いていく中で、なるほどって理解していく部分もあって、ここからのインスペクターの動きが自分でも気になりますし、ホテル内のこと、いろいろなことに絡んでいくんだろうなって思います」

中谷さん「キーパーという清掃員を演じています。僕が思うキーパーは、本当におバカなんですよ。この4人がroom[002]でおバカカルテットって言われるぐらいに4人全員バカなんです。でもそのバカの種類が全員ちょっとずつ違うと思っていて、僕もキーパーもまっすぐだと思います。BBとちょっと違うのは正義感とかではなく、ただピュアで、気が弱くて、何に対しても反応が大げさで泣き虫だし、こういうやつおるおるおるっていううるさくて空気読めないところもあるけれど、愛さずにはいられない、そんな愛おしいキャラクターだと思ってます」

 

ーお稽古の時に自分しか知らないミッションというのはあるのでしょうか?

辻さん「僕は本当に最初から最後まで何にも知らないです」

中谷さん「僕もメンバーの中では割と知らない方だと思います」

髙﨑さん「他の人が何を知っているのかを知らないので、自分がどのくらい知っているのかがわからないんですよ」

中谷さん「だから飲みの場でも顔色を伺っているってことがありますよ()

 

ー皆さんの中では、どなたが一番知っていると感じていますか?

辻さん、髙﨑さん(平牧 仁さん演じる)FC(エフシー)じゃない??

SHUNさんroom[002]Usherとかもあいつ怪しいって思いましたが、言えないし聞けないので、どうにか会話の中で探ってやろうって思ってます()

髙﨑さん初演の稽古の時に、宝探しをやってそれが面白かったですね。それぞれにもらった紙に書かれている情報が違っていて、それを頼りに宝を探していくというもので、誰が誰を疑っているっていう探り合いの稽古をした時に、人間の心理がわかるというか、隠し事をしている人は表に出さないとかそういうのが見えましたね」

 

2作品を一緒に作ってきたなかでそれぞれの方たちの素晴らしいなと感じるところを紹介してください。

髙﨑さん「僕はSHUNだな。同じ歳なんですが、カリスマ性があって、人を引っ張っていける人だと思います。幼馴染のリーダー格って感じで、表はちゃんとBBがまとめているけど、意外と引っ張っていくのは、インスペクターっていうところがあって、そういう意味で、SHUNのパーソナリティ溢れるカリスマ性が結構出ていてすごいなと思います」

SHUNさん「なんか良い会になってきたなぁ。お酒持ってきて()

 

ー皆さん頷かれていて納得という雰囲気ですが、SHUNさんから見たすごい人はどなたでしょうか?

SHUNさん「凌志朗ですね。1回目に初めて芝居をするというところに立った時に、凌志朗の役者としてのパワーを感じましたね。努力もあると思うんですけど、対応力があって、そんなにこなせるんですかって。年齢も下だけど、自分の職業に対しての温度っていうのは年齢関係なくすごいなって感じたし、歌も歌えて、イケメンだし、バランス良くてね。ダンスはあんまりできないけど()

辻さん「その通りです()

SHUNさん「演技に入った時のパワーと普段とのギャップ。スイッチを入れた時にちゃんと役者になっているところがすごいって1回目の時にリスペクトを感じた場面がありました」

辻さん「僕は、ひとりひとり話しても良いですか?基本的にみんなすごいと思うのですが、優心の歌を初めて聞いた時に、衝撃を受けて、めっちゃ上手いなって思って、練習して上手くなるといううまさじゃなくて、本当にそういう喉を授かった人なんだろうなという意味で、純粋にその面ではめちゃめちゃすごいって思います。普通に芝居して、みんなで歌うときでも、ひとりで歌うときでも、歌い始めた瞬間の表情や芝居の説得力が一気にあがって、歌に関しては死ぬまで敵わない人だと思います。SHUNは、めちゃくちゃ熱いんです。男っていうより漢って感じで、こんなにストレートに言ってくれる人はいないし、本当にストイック。作品にもストイックにぶつかってきて、もっとこうしたいとか、日常を明るくしたいという気持ちもすごくあって、その気持ちが一番大事だと思うんです。作品という中で一番必要なところをSHUNが一番持っていてくれて、引っ張ってくれるので、信頼できます。お芝居初めてって言っていますが、すごく器用で、役者としてはヤベェなって思うし、目標にしたいと思っています。ごうちゃん(高崎さん)は、人としての鏡だなって思っています。頭もいいし、器用になんでもこなすし、人当たりもいいし、いつも冷静。僕はすぐに緊張しちゃうんですが、緊張してるって言いながらもそれを全く見せない。堂々としているところは尊敬して、すごいなって思います」

中谷さんLike Aのキャスト全員本当に尊敬しています。年齢関係なく、見習うところしかないと思っていますが、特に挙げるとなると僕もやはりSHUNさんです。僕と全く真逆の生き方というと大げさだけれど、日々の心の持ち方をしていると思うんです。僕は意外と自由だねって言われているんですが、意外と自由ではなくて、自分を表現しようとするとつくる歌もネガティブな歌が多くなっちゃうんですが、SHUNさんを見ていると、心のままに生きて、自分がしたいという方向にまっすぐで、表現力が素晴らしい。その存在に憧れます。僕は、なんとか自分の表現力を探っていて、こういう人に憧れながら、なんでなれへんねん!!っていう歌を作っていたり、俺もこうなりたいのにって思うのはSHUNさんです」

 

room[003]はどんな展開になっていくと想像していますか?

髙﨑さんroom[002]でお別れした感覚でしたので僕の場合はまず出演するの?いうところからで、出演するとしたらどうやって出てくるのかなっていうのが本当に全然読めないので、謎しかないですね」

辻さん「僕は外から来た人の話が気になりますね。なぜ来たのかというところから気になりますし、きっとその中で絶対に根回しをしてるハイタイド出身の人がいるなと思っていて、それはSHUNなんじゃないかって想像しています。SHUNとハイタイドの外の人と何か繋がりがあるんじゃないかって思っています。そういう意味で、SHUNの目線と外の人との目線が気になるんじゃないかとか勝手に想像しています」

SHUNさん「前回のroom[002]で絶対に俺怪しいって思われるっていうことがあって、そこはroom[003]のストーリーの中で回収していくと思うので楽しみなところです。赤ちゃんの泣く音はなんの音とか結構頭に残る強いワードのヒントがたくさんありました。アッシャーが連れていかれるということもそうですが、アッシャーが今回も出るということは、その謎の深い部分を多分見れるし、知っていけるのではないかって思います」

中谷さん「今回何と言ってもバトラーの石賀が出演しないんです。おバカカルテットの中でもバトラーってひとりだけ役職が違くて、あの人は表にいて、この3人は裏にいるんです。今まで以上に裏と表の違いが出るんじゃないかって思っていますし、今までぼんやりしていたプレミアムフロアが、アッシャーがそこへ行ったことで、そこがどんなものなのかがより見えてくると思います。そこでも表と裏がはっきり出ると思うし、初演よりもっと色濃い裏表になるんじゃないかって思っています」

 

ー最後にこの作品を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

辻さん「この作品は可能性しかないと思っています。何もかもがモダンで、醜さがなくて、どんな人でも素敵だなって思ってもらえるツボがたくさんあります。『グレイテスト・ショーマン』や『ラ・ラ・ランド』のように普段演劇をご覧になっていない方たちにもヒットして欲しいという思いがすごくあります。出演者全員が一丸となって、全力で作品作りをしていることを世の中に証明していきたいと思っています!!ぜひ、第3弾もペルマネントの謎を解きに劇場へご来場ください。」


皆さんの今日のファッションのこだわりをチェック!!

髙﨑さん「僕は帽子が好きで、普段から帽子をかぶることが多いんですが、あまりデニムを履くことがなかったので、今日はちょっとデニムを履いてみようかな思いました。いつもきれいめなスタイルが多いので、今日はストリートっぽい感じにしました」

辻さん「普段ジャージが多くて、稽古行くときも、友達と遊ぶ時もジャージが多いんですが、ファッションは好きなんですよね。仕事があるときに今日は何を着ようかなって見に行ったりするんですが、今は茶色がマイブームです。最近は蛍光色じゃなくて茶色とかカーキとか渋目の色にはまっています」

SHUNさん「これ自分で縫ったんですよ。最近は古着を買って、自分でリメイクをしています。既存のものだと面白みがなくなってきて、なんかひとつ手を加えるだけでも、人と被らずに自分を表現でき、愛着もわくので、なにか手を加えるようにしています」

中谷さん「僕はあまりファッションに興味がないんですよ。でも、最近興味がわいてきた方なんです。エレッセというブランドのアンバサダーもさせていただいています。小学校2年生の頃から18歳ぐらいまでテニス一本で生きてきたんです。プライベートも学校もテニスしかしていなくて、スポーツをする人って基本ジャージで、周りでファッションにこだわりがあるという人も少なかったので、遊びに行くときもジャージを着ていました。それが18歳のときに、テニスを辞めて芸能界に入って東京来たんですけど、そのときに、どうしよう!?浮いてるって思って、見よう見まねでまずスキニーパンツから入ったんですが、キツイんです。結果いろいろファッションが好きになって選ぶようになったのは、やっぱりブカブカ。ラフなスタイルがいいですね。今日はかわいいなって思ってオレンジのロンTを着てきました」


【公演概要】

タイトル 『Like Aroom[003]

日程・会場 201987()~814() 新宿 FACE

出演

凌志朗  SHUN(Beat Buddy Boi)  中谷優心  髙﨑俊吾
内海啓貴
  齋藤健心  古賀   前田
橋本有一郎
  今井
平牧
(シキドロップ)/鎌苅健太

凌志朗さんの辻は、は一点しんにょう

公式ホームページ https://www.clie.asia/LikeA/

(2019,07,12)

Photo:Yuji Watanabe/Interview&text:Akiko Yamashita

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