ジャニーズ事務所の浜中文一さんが主演する舞台『THE BLANK! ~近松門左衛門 空白の十年~』が9月14日(土)より、東京・よみうり大手町ホールにて開幕しました。

本作は『曾根崎心中』『女殺油地獄』などの戯曲で後世までその名を残した江戸中期の戯作者・近松門左衛門の、戯作者になる前の知られざる20代が描かれた波乱万丈な青春時代劇。門左衛門の子孫である近松洋男の「口伝解禁近松門左衛門の真実」(中央公論新社刊)を元にして、後に『忠臣蔵』の大石内蔵助として知れ渡る若き大石良雄と共に「塩の道」を切り開く様が描かれます。脚本・演出は鈴木勝秀さんが務めました。

初日前日に行われた囲み会見には浜中さんと江田剛さん(宇宙Six/ジャニーズJr.)、ラサール石井さん、内藤大希さんが、鈴木さんと共に出席しました。

写真左から鈴木勝秀さん、江田剛さん、浜中文一さん、ラサール石井さん、内藤大希さん

 

近松という実在の人物を初めて演じる浜中さんは開口一番「どうしようかなあ、と思ったんですが、今はすごく楽しいです」とやる気を見せます。が、近松について個人的にどのくらい調べたのか?という話に「多少は調べましたけど、調べてもすぐ忘れちゃうんで(笑)。調べたという事実はあるんですが……忘れたという事で、結果調べてないと同じ事になりますね」と笑い飛ばします。

大石良雄役の江田さんは過去に他の舞台で近松役を演じた事があり、今回のキャスティングに「ご縁で近松さんが僕を呼んでくれたのかなって」と微笑みを浮かべ、「本格的な和の舞台に出演するのが初めてで、しっかりとした着物を着るのも初めてです」と答えていました。

近松と接点を持つ後水尾上皇役のラサールさんは「忠臣蔵の事件が起きたあと近松がいっぱい本を書いた……そうなる“前夜”の物語なんです。近松と大石内蔵助が知り合いだったなんて誰も思わないでしょう? そこらへんが面白いところです。でも、それを淡々と芝居でやると面白くないので若い人も興味を起こさないでしょうが、スズカツさんが遊び心ある演出で面白くしてくれました。ものすごくドラマティックになったんですよ」と作品の解説をしつつ、見どころを語ってくれました。

松鹿平馬役の内藤さんはミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役などで活躍されている事もあって「素晴らしい歌声を披露してくださいます」とラサールさんが太鼓判。すると内藤さんは「文ちゃんが踊るスペイン歌舞伎のアシスト役として歌わせていただきます。あまりに面白い場面なので、僕自身が笑わないように気を付けないと」とひたすら謙遜。そんな内藤を見ていた鈴木さんとキャストが「劇中劇で女形もやるんだよね!!」と内藤さんの見どころをアピールしていました。

演出の鈴木さんは「この時代の事は分かっているつもりだったが、実際取り掛かってみると知らない事だらけで、またすごく面白くて!!近松という人物は20代の頃にまったく資料が残っていないんですが、口伝として近松家に伝わっていたんです。それがとても想像を絶するくらい、驚きの連続で、3年前にはこれをぜひ舞台化したいと思っていました」と振り返ります。

浜中さんと江田さんご自身の見どころについて聴かれると、浜中さんは「僕が初めて歌舞伎をね」と語り出します。すると鈴木さんが「スペイン語で歌舞伎の所作をやるんですよ。歌舞伎調で。何度見ても抱腹絶倒です!!」と場面の面白さをアピール。
また江田さんは振付を担当したそうで「ダンスと言えるか分かりませんが、オープニングの振付をつけました。スズカツさんが“オープニングはこういうイメージで”と伝えてくださったのでそれに従って」と嬉しそうに語っていました。

なお、この日4人が着ていた衣裳は「デザイナーが描いた図柄を一枚一枚プリントして仕立てあげられたものなんです」とラサールさん。「塩の道」の航路開拓に青春時代を捧げた近松たちの人生を彷彿とさせる波しぶきが浜中さんたちの着物に描かれていたのが印象的でした。

ゲネプロの模様を一部ご紹介します。

20代の近松門左衛門は大石良雄と切磋琢磨し、秘密の任務である貿易「塩の道」と呼ばれる航路を開拓します。この「塩の道」にこそ近松が後日戯作者となる様々な出会いがありました。後水尾上皇、赤穂藩、そして吉良家との確執。スペインから日本に来た男との交流もその一つ。近松は出会ったすべての人々との恩と縁を大事にしつつ、「塩の道」開拓に尽力します。
舞台では時折、現代の歴史学者二人(細見大輔さん、小林且弥さん)が登場し、場面の解説や今後の展開を語ります。この二人の存在が、一見難しく思える物語をグッと分かりやすくしてくれるのでした。

浜中さんは、様々な人と出会い、人生の糧にしていく近松を最後までブレずに演じ切っていました。膨大な台詞量そしてスペイン語で披露する歌舞伎の一節、ダンスに殺陣と様々な表情を見せる浜中さんから目が離せません!!

江田さんは“昼行燈”とのちに呼ばれる大石が若き頃どのような志を持っていたのか、を芝居で表現し、内藤さんは浜中さんに負けないくらい血気盛んな侍を全身で演じていました。ラサールさんは浜中さんの前に時々現れては「もっと力を抜け」と父のようにやさしく導いていました。

黒一色の舞台に照明一つであっという間に場面転換する、演劇の持つ想像力を何度もくすぐる舞台『THE BLANK! ~近松門左衛門 空白の十年~』は、9月25日まで、東京・よみうり大手町ホールにて、その後9月27日(金)から29日(日)まで、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演されます。

【公演概要】
■タイトル 舞台『THE BLANK! ~近松門左衛門 空白の十年~』
■日程・会場
東京公演:2019年9月14日(土)~9月25日(水) よみうり大手町ホール
大阪公演:2019年9月27日(金)~9月29日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
■脚本・演出 鈴木勝秀
■出演
浜中文一
江田剛(宇宙Six/ジャニーズJr.) 内藤大希 小林且弥 細見大輔 香取新一 田村雄一 佐藤賢一 陰山泰
ラサール石井
■公式ホームページ https://www.theblank-stage.jp/

(2019,09,17)

photo&text:Saki Komura

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