関西ジャニーズJr./Aぇ! groupの末澤誠也さんが単独初主演を務めるリーディングシアター『キオスク』が12月25日、クリスマスに初日を迎えました。

写真左から石丸さち子さん、末澤誠也さん、一路真輝さん

 

本作はローベルト・ゼーターラーの原作小説を朗読劇化したもの。第2次世界大戦直前、ナチスドイツが台頭するウィーンにやってきた17歳の青年フランツ(末澤さん)の成長を描いた物語です。
自然に恵まれた湖畔で母(一路真輝さん)と二人暮らしだったフランツは、ウィーンに出てきてキオスクの見習い店員となり、母の旧友でもある店主オットー(岸祐二さん)、そして店の客である精神分析学の創始者、フロイト教授(山路和弘さん)から様々な事を学びます。教授からフランツは、人生を楽しみ、恋をするよう言われ、やがて謎めいたボヘミアンの女の子アネシュカ(上西星来さん/東京パフォーマンスドール)に心を奪われ……。年頃の青年らしくフランツはアネシュカに夢中になる一方で、ナチスドイツの軍靴の音が響き始めるウィーン。やがてフランツの周りでもその影響が……。

この日公開されたゲネプロでは、末澤さんはじめ5人がそれぞれの場所に座り、台本を手に物語を読み進めます。末澤さんはキャスター付きの譜面台に台本を置き、時には譜面台ごと前後左右に動きながら、若者ならではのじっとしていられない衝動を表現していました。また、末澤さんは膨大な台詞を持ち前の通る声で最初から最後までしっかりと自分のものにしていました。

もう一人の若手、上西さんはあどけない表情で愛らしさを放つ一方、どこか世慣れた“女”の性を堂々と演じ、末澤さん演じるフランツを突き放したり、引き寄せたり、と振り回し、どこか小悪魔的存在を見せていました。

末澤さんと上西さんをしっかりサポートしながら物語を固める一路さん、岸さん、山路さんというベテラン3人の存在からも目が離せません。一路さんは息子の身をいつまでも案じ、無償の愛を送り続ける母として、岸さんはちょっと距離のある父親のような存在として、そして山路さんは人生の師としてフランツをあたたかく見守っていました。

この舞台はリーディングだからこそ、出演者の「声」が重要なものとなります。5人とも味のある素晴らしい声で、その声を聴いているだけで、場面場面が自然と脳裏に浮かびあがり、特別な舞台セットがないステージ上に湖畔や、キオスクの店内、フランツの部屋などが見えてくるようでした。

ゲネプロの後に行われた会見では末澤さん、一路さん、そして上演台本・演出を務めた石丸さち子さんが出席し、今の心境を語りました。

末澤さんは、「稽古の時から石丸さんが作品の時代背景などもしっかり教えてくださって、それをどうにか吸収したいという気持ちで稽古に臨みました」と語り、石丸さんの指導については「本当に丁寧で。初めてのリーディングという事でイントネーションの矯正が大変でした。関西弁がなかなか抜けなくて。直すところが多すぎて大変でした」と苦笑い。また、3人の大先輩と一緒に仕事が出来たことについては、「家族のようにアットホームな現場で、お母さんが何人もいるような感じでした。『ああ、お母さんいるんや~』と和気あいあいで」と言うと一路さんと石丸さんが大笑い。

そんな一路さんは石丸さんと一緒に仕事がしたいと願っていたそうで、「石丸さんのファンでたくさんの作品を観るたびに、一日も早く石丸さんとご一緒したい」と笑顔でコメント。「いろんな提案もしてくださったりするので、自分の中の違う自分を見つけられるような気がしました」と述べていました。また息子役、末澤さんの印象については「本当に真っ直ぐな子で、台本をもらった時、末澤くんはフランツにピッタリだと感じました」と絶賛、隣で末澤さんが恥ずかしそうに俯いていました。

石丸さんは「たくさんの課題を末澤さんに課しました。リーディングとはいえ『ハムレット』並みに台詞があるので、それに耐えるだけの発声器官になるよう1ヶ月半前から稽古を続けていました。1回目の稽古の後、末澤くんは自分のグループの活動をしていたんですが、2度目に会った時明らかに声が変わっていて、どれくらい努力してきたかが分かりました」と褒め、その言葉にまたしても末澤さんは俯きながら照れていたのが印象的でした。

 

今回外部舞台に初めて出演する事について、末澤さんは「今までは屋良(朝幸)くんや浜中(文一)くんがいてくれて、サポートしてくださる事が多かったんです」と先輩たちへの感謝の言葉を口にしつつ、今回の現場については「自分だけがジャニーズという環境で最初はどうなるかと思いましたが、皆さんのおかげで不安がなくなり、日々楽しんで稽古が出来ました」とコメント。
Aぇ! groupのメンバーは舞台を観に来てくれるか?と聴かれると「リチャード(草間リチャード敬太)は“行けたらいくで”と言ってました。皆、観に来てくれると僕は信じています」と笑顔の末澤さん。
今年2月からAぇ! groupとしての活動がスタートした事を踏まえ、「今年一年を漢字一文字で表すと?」というお題が振られると、「どうしよっかな~」としばらく考え込んだ末、「『成』ですね。成長の『成』です。今年は今までにやった事のない仕事をたくさんさせてもらっていろんな経験ができました。もっともっとグループとして、また個人としても上に上にと成長していきたいです」と胸を張っていました。

最後に末澤さんは「お客さんの中でもリーディングという舞台を観た事がないという方も多いと思いますが、軽い気持ちで観に来ていただければ」とアピールし、会見はお開きとなりました。

関西人ゆえにしゃべると身振り手振りが止まらない末澤さん

 

リーディングシアター『キオスク』は、29日まで東京・東京芸術劇場シアターイーストにて、2020年1月18日から19日まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演されます。

 

【公演概要】

■タイトル リーディングシアター『キオスク』

■日程・会場

東京公演:2019年12月25日(水)〜12月29日(日) 東京芸術劇場 シアターイースト

兵庫公演:2020年1月18日(土)〜1月19日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

■出演

末澤誠也(Aぇ! group / 関西ジャニーズJr.) 一路真輝 上西星来(東京パフォーマンスドール) 岸祐二 山路和弘

■公式ホームページ http://cubeinc.co.jp/stage/info/kiosuku.html

(2019,12,26)

photo&text:Saki Komura

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