ミュージカル『秘密の花園』製作発表記者会見が2026年8月31日(月)に行われ、奥田いろはさん、島太星さん、彩みちるさん、雷太さん、磯野大さん、演出の桑原裕子さん、作曲のBrandon Lee(ブランドン・リー)さんが登壇しました!!
本作は、不朽の名作小説を題材に、孤児院で育った若者たちが物語を通じて自らの孤独や傷と向き合い、心を通わせながら再生していく姿を描いた感動のミュージカル作品です。2023年に韓国で初演を迎えると、観客・劇評家から絶大な支持を集め、翌2024年に早くも再演され、大きな話題を呼びました。日本では、今回が待望の初上演となります。
この日の製作発表会見では、5曲の楽曲が披露されました。最初は、雷太さんと磯野さんによる、ビーグルのソロナンバー。孤児院の退所を間近に控え、大人になって一人で生きていく現実の恐怖に直面したビーグルの葛藤を描くナンバーで、この日だけの特別なデュエットとなりました。

続いて、ブランドンさんのギター演奏で彩さんが「一人で立つ方法」を歌い上げました。このナンバーは、メアリー(エイミー)に対し、外の世界の豊かさや自然の中で遊ぶ歓びを教えるナンバーです。

そして、島さんによる「希望を持つということは」が披露されました。12年間里親に選ばれず、傷つき続けてきたチャーリーが、「期待するほど傷つくなら希望なんて持ちたくない」と激しい怒りと葛藤を吐露する楽曲です。

奥田さんと彩さん、そしてブランドンさんのピアノで聞かせた「コマドリとの一日」は、心を閉ざしていたメアリーが、自分と同じように孤立した一羽のコマドリに親近感を抱き、初めて「好き」「友達になりたい」という温かな感情を芽生えさせるデュエットナンバーでした。

最後に、奥田さん、島さん、彩さん、雷太さん、磯野さんによる「本を開いて」が歌われました。この楽曲は、物語のクライマックスからフィナーレを飾るナンバーで、みんなが未来へ一歩を踏み出そうとする、希望に満ちた一曲となっています。

会見で、奥田さんは「音楽や世界観、そしてどんどん話が展開していくところにすごく引き込まれた作品だったので、皆さまにお届けできることがとてもうれしいです」と笑顔で挨拶。奥田さんは、エイミーとメアリーという二役を演じます。この日の歌唱披露を終えて「実は全員で合わせるのは、今日が初めてだったんですが、皆さんの素敵な歌声と、ブランドンさんの素敵な楽曲で、すごく素敵に歌わせていただけたと思っています。私が歌った曲『コマドリとの一日』は、1曲の中で楽曲の表情がコロコロ変わっていくのが歌っていてもすごく楽しいんです。ほかの楽曲たちを歌うのもすごく楽しみです」と期待を口にしました。

チャーリーとコリン役の島さんは「今日は、肩の力をぐんなりと抜いて、緊張なさらないで、楽しんでください」と独特のしゃべりで会場を和ませました。ブランドンさんが作曲を手掛けたミュージカル『フランケンシュタイン』にも出演していた島さんは、ブランドンさんの楽曲について「難しいですが、やっぱりすごく素敵なんですよ。楽譜を見ても、音の工夫がすごくされているので、歌ってみるととても難しくて。素敵な音楽なので、頑張って歌いこなしたい。歌を届けたいと思います」と思いを語りました。

デボラとマーサを演じる彩さんは「少人数の舞台は初めてなので、ある意味、挑戦にもなります。一人ひとりの分量も多いのではないかとドキドキですが、韓国で上演されていたものを観て、すごく惹かれて、すごく素敵な作品だと思いました。これからみんなで力を合わせて、この作品を作っていくのが楽しみです。本番も楽しんでいただけるよう、一生懸命お稽古したいと思います」と意気込みました。

ビーグルとディコン役は、雷太さんと磯野さんのダブルキャストです。雷太さんは「一緒に歌うのは、今日だけなんです。(Wキャストなので、ステージに立つのは)どちらかだけなので、今日は特別な瞬間でした。初めて(楽曲を)聞いたときから、ドラマがあって、本当に素敵な楽曲だなと感じています。本番の空気感の中で、皆さんの顔を見ながら歌うと、どんな歌になっていくんだろうなとワクワク、ドキドキです」とコメント。

磯野さんは「素敵な曲の数々で、でもその分、歌うのが難しいので、本番までもっともっと詰めていかなくてはいけないなと思います。個人的には、制作発表で歌わせていただくのが初めての機会だったので、ビーグルが新たな環境に対して不安や緊張が自分とリンクする部分もあって。そうした環境の中に飛び込むことは人間誰しもあるので、これから稽古を積む中でどんどん役を落とし込めていければいいなと思いながら歌わせていただきました」と歌唱披露を振り返りました。

また、桑原さんは、本作の演出について「それぞれが一人二役を演じます。人によっては、二役どころではなく、何役も演じます。『秘密の花園』という小説の中から、子どもたちが繰り返しごっこ遊びを通して覚えて演じてきたという設定なので、それぞれが二役を演じるんですね。なので、(登場人物たちは)大人が演出して型にはめたものを演じているのではなくて、自分で考えて練習して生み出した。そうしたごっこ遊びを通して、お互いの傷を慰め合ったりしてきたので、その過程がすごく大事なのだと思います。この作品の稽古も私が『こうしてください』と決めていくのではなく、それぞれのキャストの想像力を駆使して、お互いが協力し合ってアイディアを出していく過程が大事だなと思っています。終わったときには、桑原という存在が全く消えて見えない状態でお届けできたら成功なのではないかと思っています」と言及しました。

そして、ブランドンさんは「私は学校に教授として勤めていますが、学校で学生たちを見ながら、いろいろなことを伝えたい、共に感じたいというものを、ミュージカルを通して伝えたいという思いがあって、作曲をするようになりました。このミュージカルには、幼い子どもから大人まで来られていたので、この曲を通して、共に分かち合い、温かさを伝えたいという思いで作りました」と本作の楽曲製作の経緯を明かしました。続けて「とても素晴らしい皆さま方、演出の先生を始め、素晴らしいスタッフの方々と一緒に作ることができたので、いい作品になると、期待をもって私も一生懸命頑張りたいと思います」と意気込みを語りました。

作品のタイトルにちなんで、「秘密にしていることは?」と聞かれると、雷太さんは「劇場入りしたときに、何とか一人になれる空間を探すのが僕の秘密です。ここは誰も使っていないお手洗いだなとか。なので、僕の場所をとらないでください(笑)」と共演者にお願いしました。
磯野さんは「ものすごく人見知りなので、結構、無理しているんです。多分、彼(雷太さん)もそうだと思うので、定期的にお互いに一人になる時間が欲しい」と意外な一面を披露。
そして、島さんは「僕は本当に秘密はないんですが、言わなくてもいいことはあったりします。今、言わなくていいことを抱えています」と告白。
磯野さんから「それが何か知りたい」と問われると、「すごくトイレしたい。ここに3時間前に入ってから、2リットル以上の水を飲んでいるんです。今日は、緊張していて、体が水を欲していて。だから、今、トイレ行きたいという秘密を抱え込んでいます」と話して、会場を大いに笑わせました。

【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『秘密の花園』
■日程・会場
2026年10月17日(土)~11月1日(日) よみうり大手町ホール
■脚本 キム・ソルジ
■作曲 ブランドン・リー/カン・ハニム
■演出 桑原裕子
■出演
奥田いろは(乃木坂46) 島太星(NORD) 彩みちる 雷太・磯野大(Wキャスト)
(2026,09,02)
photo&text:Maki Shimada
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