ファッションブランド「KENZO」の創業者で、世界的なデザイナーとして知られる故・髙田賢三さんの足跡を追うドキュメンタリー映画『#KENZO TAKADA』が2021年内に完成し、一般公開されることが決定しました!!

本作は、髙田さんが80歳になった自分と向き合うための自画像制作に密着しつつ、ファッションや彼のライフスタイルを通して、世界中に「自由」と「色彩」と「文化の多様性」を与えた、半世紀以上に渡るクリエーションと葛藤を振り返る長編ドキュメンタリーです。

髙田さんは1970年に自身のブランドを始め、オーダーメイドで高級志向のオートクチュールではなく、プレタポルテを広めたことで、多くの人がファッションを楽しめる基盤を作りました。さらに、現在では定番である音楽を使用した華やかで楽しいファッションショーを初めて開催し、新たなモードの可能性を提示したパイオニアでもあります。

この映画の撮影中であった2020年10月、新型コロナウイルスの合併症により逝去されましたが、髙田さんの最期の2年間がこのドキュメンタリーに記録されています。

本作のディレクターを務めた中山章太郎監督は、「映画制作を進める中、多くの賢三さんの友人にお会いしました。その誰もが賢三さんのことを、本当に大切に思っているのが伝わってきました。放って置けないと思わせる、そういう魅力が賢三さんにあるのだと思います」と撮影当時を振り返っています。さらに、中山さんは「取材が終わるといつもシャンパンを出してくれて、色んなお話をしてくれたり、体調がすぐれない時や忙しい時も、取材に多くの時間を割いてくれました。また寒い日に外を歩いてくれたり、人を紹介してくれたり、パーティーを開いてくれたり、私の多くのリクエストに応えてくれました。本当に、本当に、感謝しています」とコメントを寄せています。

また、6月27日(日)まで、髙田さんの母校である文化服装学院内にて、彼の回顧展「Dreams -to be continued- 高田賢三回顧展」が開催中です。髙田さんがパリを賑わせた1970〜80年代のコレクションアーカイブやファッション資料が一堂に集められ、文化学園で所蔵する大変貴重な写真や髙田さんのこれまでの人生、ファッションデザイナーとしての功績を掘りさげて紹介しています。

 

【作品概要】
■タイトル 『# KENZO TAKADA』
■公開日 2021年公開予定
■監督 中山章太郎
■出演 髙田賢三 ※そのほかの出演者は後日発表

(2021,06,22)

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