ミュージカル『ジキル&ハイド』の製作発表記者会見が、2022年12月20日(火)に行われ、石丸幹二さん、柿澤勇人さん、笹本玲奈さん、真彩希帆さん、Dream Amiさん、桜井玲香さん、石井一孝さん、上川一哉さん、畠中洋さん、栗原英雄さん、演出の山田和也さんが登壇しました!!

本作は、世界的ヒットメイカー、フランク・ワイルドホーンの音楽によって、恐ろしくも美しい物語を描き出す大人気ミュージカルです。2001年の日本初演から上演を重ねてきましたが、今回、2023年3月に待望の再演が決まりました。

初代の鹿賀丈史さんからタイトルロールを引き継ぎ、10年以上に渡って主演を務めてきた2代目の石丸さんは、今回で有終の美を飾ります。そのバトンを3代目の柿澤さんに繋ぎ、本公演は両名によるWキャスト体制で上演されます。

この日の会見は、石丸さんと柿澤さんによる「時が来た」の歌唱披露からスタート。この作品を代表する名曲を伸びやかに歌い上げました。

 

その後の会見では、石丸さんは、「2012年から関わってまいりました。一つ前(の本作の公演)が2018年だったので、5年近く間が空いてるのですが、自分の中ではついこの間のような気がします。それくらいインパクトがある作品で、この役を演じるにあたっては非常に体力が必要だと思い出しました。カッキー(柿澤)に負けないように体力をつけて臨みたいと思います」と挨拶。

 

今作からジキル役に挑む柿澤さんは、「日本を誇る大スターがやる役だと思っていたので、まさか若造の僕がやれるとはと驚いています。若輩者なりに、一生懸命がむしゃらに稽古をして、皆さんに刺激を受けながら、石丸さんの素敵なところを勉強していって、なんとか新しい『ジキル&ハイド』を作れたらいいなと思っています」と想いを寄せました。

 

娼婦ルーシーを演じるのは、笹本さんと真彩さん。笹本さんは、これまでエマ役を2回演じており、2018年公演ではルーシー役を務めました。今回は、前回に引き続きルーシー役です。笹本さんは、「2つの違う世界からヘンリー(・ジキル)とハイドを見てきて、この作品にかける思いは今までにないくらいあり、私の中で大切な作品になってきました。この作品は心も疲れてしまう作品なので、体と心を健康に保ちながら、新しいキャストの皆さんと楽しく、カンパニーとしてまとまっていけたらいいなと思います」と意気込みました。

 

一方、真彩さんは「なぜこの作品が愛されているのかということもしっかりと感じながら、稽古場で皆さんからたくさんのことを学んで、丁寧に積み木を組み立てていって、ルーシー役をしっかりと演じたいと思っています」とコメントしました。

 

ジキルの婚約者・エマ役は、Dream Amiさんと桜井さんのWキャスト。Dream Amiさんは本作が初のグランドミュージカル挑戦だそうで、「多少不安は残るところはありますが、長年愛される作品に実力者の皆さま方に囲まれて出演できることは、新しい自分を発見できるんじゃないかなとワクワクしています」と笑顔を見せました。そして、「右も左も分からない状態で、校外学習に来たような感覚ですが、ご迷惑をおかけしないように、真摯に向き合っていきたいと思います」と話しました。

 

桜井さんは、「(この日の石丸さんと柿澤さんの)歌唱披露を聞いて、ついにこの世界に浸る時が来たと実感して感動していました。たくさんのものを吸収し、学びながら、エマという力強く愛情深い女性を信念を持って演じられたらいいなと思います。精一杯頑張ります」と力を込めました。

 

また、アターソン役をWキャストで務める石井さんは「昔からめちゃくちゃ好きな作品で、いつかフラスコ役でもいいんで出させてくれないかと思っていたんですが、今回、人間役で出させていただくことになりました。ジキルの親友という役ですが、問題はカッキー。おじさん役に見えないように、若々しさを出して、親友に見えるように頑張りたいと思います」、同じくアターソン役の上川さんは「長年たくさんの方に愛されている作品に参加させていただき、光栄に思っています。初参加なので、全力で作品にぶつかっていこうと思います」、ストラス役の畠中さんは「今回、新たな息吹が入り込んで新しい進化した“ジキハイ”をお届けできるんじゃないかと楽しみで仕方ありません」、ダンヴァース役の栗原さんは「“善というのが実は悪であり、悪と見えるものが善である”というのを追求して、この物語の時代と現代をリンクさせて、みんなで作っていけたらいいなと思います」とそれぞれが作品への思いを語りました。

 

 

日本初演から本作の演出を担当する山田さんは、石丸さんと柿澤さんに期待していることを聞かれると、「期待以上のことを見せてくださるお二人なので、体力が続く限り、表現の果てまでいってもらえると嬉しいなと思います」と返答。さらに、石丸さんには「今までの『ジキル&ハイド』史上、最もエロティックにやっていただければ」と要望しました。

すると石丸さんは、「確かにどこまでも探求できる作品です。歳を重ねて、回を重ねて、今の年齢だからできるものを見せたいと思っています」と応じました。

一方、柿澤さんとは今回が初タッグとなる山田さんは「まだ柿澤さんのエロさがどこに潜んでいるか分からないんです」と話し、「日常では見えないところが見えてくるのがこの作品の魅力だと思うので、妖しいとか狂気とか欲望がどう見えると面白いかなと楽しみにしています」と期待を寄せました。

そして、改めて柿澤さんは「この役は善と悪を分けた時にどこまでいけるのかというのがある。正解もないと思いますし、どこまで深く入り込んで腑に落ちるところで芝居ができるかということが挑戦だと思います。いくところまでいきたいと思います。演出の山田さんに“それはドン引くからやめて”と言われるくらいにやりたいと思います」と宣言しました。

【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『ジキル&ハイド』
■日程・会場
東京公演:2023年3月11日(土)〜3月28日(火) 東京国際フォーラム ホールC
愛知公演:2023年4月8日(土)・9日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
山形公演:2023年4月15日(土)・16日(日) やまぎん県民ホール
大阪公演:2023年4月20日(木)〜4月23日(日) 梅田芸術劇場メインホール
■原作 R.L.スティーヴンソン
■音楽 フランク・ワイルドホーン
■脚本・詞 レスリー・ブリッカス
■演出 山田和也
■上演台本・詞 高平哲郎
■出演
石丸幹二/柿澤勇人 笹本玲奈/真彩希帆 Dream Ami/桜井玲香 石井一孝/上川一哉 畠中洋 佐藤誓 栗原英雄 ほか
■企画製作 東宝/ホリプロ

■公式ホームページ

https://www.tohostage.com/j-h/

■公式Twitter

@Jekyll_2023

(2022,12,21)

photo&text:Maki Shimada

#NorieM #NorieMmagazine #ノリエム #ジキルアンドハイド