ミュージカル『AGATHA(アガサ)』製作発表記者会見が、202662日(火)に行われ、花總まりさん、黒羽麻璃央さん、渡邉蒼さん、上原理生さん、原田優一さん、東山光明さん、内田未来さん、丸山泰右さん、保坂知寿さんが登壇しました!!

 

本作は、実際に起きた推理小説のような事件を再構成したミステリー作品です。韓国で2013年に初演されて以降、再演を重ねてきた作品で、アガサ・クリスティ没後50年となる節目に日本版として初上演します。アガサ・クリスティが失踪した実話をもとに、これまで明かされることがなかった11日間の謎を追う物語で、現在(1953年)と過去(1926年)、現実とファンタジーを行き来しながら、事件の真相に近づいていく、謎が交錯する心理劇となっています。

 

今回の製作発表では、劇中の4曲が披露されました。1曲目の「悪夢」は、レイモンド役の渡邉さんがメインで歌う、オープニングナンバーです。夢の中で苦しい記憶に追い詰められていくレイモンドの姿を表現しています。

 

2曲目は、ニューマン役の東山さん、ポール役の原田さん、そしてレイモンド役の渡邉さんによる「捜査協力」。アップテンポでコミカルな曲調に乗せて、それぞれの思惑や野心が歌われます。三人が思い思いに動く姿が印象的でした。

 

続いて、ロイ役の黒羽さんによる「闇の刻印」、アガサ・クリスティ役の花總さんによる「夢の中」が続けて披露されました。「闇の刻印」は、アガサが書き上げた原稿に対して納得いかないロイの思いが怪しくも美しい旋律で表現されます。そして、「夢の中」は、アガサの揺れ動く内面が歌い上げられる緊張感あふれるナンバーになっていました。

 

歌唱披露を終え、再び登壇した出演者の皆さん。

黒羽さんは「製作発表はあっても、歌唱披露をする経験が僕自身あまりなかったので、すごく貴重な体験をさせていただきました」と歌い終えた心境を話します。そして、「まずは稽古を頑張って、役を作って、今の曲をロイとして再び歌えたらと。(歌唱披露は)とにかく怖かったです」と苦笑いを浮かべました。

 

続いて、花總さんも「やはり歌唱披露は緊張します。特に、譜面通りではなく、今回はコンパクトにカットして歌ったので、本来の流れとは違うところもあって、体になじんでいないという意味でも緊張しました」と思いを明かしました。

 

上原さんからは、「歌唱披露といっても、僕は今回はコーラス担当です。なので、今日は気楽だなと思ったら、盛大に歌詞を間違えました」という告白も。

 

これをうけて、内田さんも「私はそもそも人生初めての製作発表なので、歌い終わった今もバクバクしてすごく緊張していますし、カメラを構えてくださっている方がたくさんいて、ドキドキしています」と吐露。

 

また、丸山さんは「僕は(内田さんの)倍の年齢ですが、製作発表は初めてなので、社会科見学のつもりでいます。歌詞も間違えましたし、今もバクバクしています。改めて、役がない状態でこの場に出るというのはとても怖いことだと思ったので、稽古で必死にその役を作ろうとさらに思いました」と本音を明かして、場を盛り上げました。

 

日本初上演となる本作。花總さんは「このお話の根底にあるのは、アガサ・クリスティが実際に11日間行方不明になり、その当時の記憶がなかったという事実があります。実際に起こったことをモチーフにしているので、作品全体が推理小説っぽい。もちろん楽曲も素晴らしいですが、謎解きをするような感覚で観ていただけたら、一体感が生まれるのではないかと思います」と見どころに言及。

黒羽さんは「お客さまも一緒に一冊の推理小説を読んでいるかのようなストーリーになっていますので、アガサやほかの登場人物に感情移入しながら、ストーリーを考察したり、推理したり、一緒に楽しんでいただけると思います。そして、本当に素晴らしい楽曲がありますので、ぜひそちらも楽しみにしていただければ」と呼びかけました。

渡邉さんは「すごくいい戯曲だと堂々と言えます。脚本を読み終わった後の読後感が、日本のミュージカルで感じたことがない感覚でした。なおかつ、普遍的なテーマが一本通っている。クリストファー・ノーランの映画を観た後のような感覚でした。僕たちには楽曲もあるので、ノーラン勝ちを目指していこうと思います。特に二幕はどんどん大変なことになっていきます。僕たちも本当に迷宮に入り込んでいるような感覚で演じないと振り落とされそうな戯曲です。お客さまも一緒に飛び込んでいただいて、一緒に楽しんでいただけたらいいなと思います」と見どころを紹介しました。

 

また、上原さんは「歌稽古のあとに、演出の末永(陽一)さんとみんなでテーブルセッションをして、台本を読み解き、立ち稽古を重ねる中で、本当によくできている作品だと感じます。非常によく作られた構造の作品で、純粋にそれだけでも楽しんでもらえると思います。それに、目の付けどころが面白いですよね。実際にあった11日間の失踪を描いていますが、まさに事実は小説より奇なり。一体何が起こったのかを楽しみにしてもらえたら」と語りました。

原田さんは「観終わった後に、これだけの人数でやっていたんだと思っていただけるくらい、我々は複数の役を演じます。この人数(この日登壇したキャスト)でコーラスもやるので、私は最初から汗だくでやっています。千穐楽のあたりには、『麻璃央くんかな?優一くんかな?』と見間違えるんじゃないかというくらい細くなっていると思います」と冗談めかして笑いを誘いました。

 

続けて、東山さんも「この人数全員で、歌も踊りもやります。オープニングから4曲くらい、僕たちはずっと出ているので、僕にとっては今のところダンス公演です(笑)。全員が曲が鳴り出したら止まらない、ノンストップな作品になっていると思います」と話しました。

 

 

そして、内田さんは「緩急がすごく美しい作品だと感じています。演じていても、華やかなところとミステリー特有の緊張感や空気の揺らぎを感じるところが多いです。そうしたところにお客さまが引き込まれていただけたらいいなと思います」、丸山さんは「歌稽古で初めましての理生くんと一緒だったのですが、耳が幸せ過ぎて、自分がうまくなったように勘違いしながら歌稽古できました。とにかくそれ(上原さんの歌声)が見どころです! そして、作品は普遍性があり、作られた方の願いが、すべてが終わったあとにそっと届くような物語なので、その感覚を皆さんと共有したいです」、

保坂さんは「贅沢な人たちが集まって、みんなが戦力です。これからのお稽古でより豊かな作品になると思います。もし、アガサ・クリスティの本を読んでいなくて、ゼロの状態で来ても、色や空気感が受け取れると思いますし、この作品を観たことをきっかけにアガサ・クリスティの本にも興味を持っていただけたらいいなと思います」とそれぞれアピールしました。


 

【公演概要】

タイトル

ミュージカル『AGATHA(アガサ)』

日程・会場

東京公演:2026年7月18()~8月2() よみうり大手町ホール

愛知公演:2026815()16 () 名古屋文理大学文化フォーラム

大阪公演:2026827()~8月31() 森ノ宮ピロティホール

福岡公演:202694()~9月6() キャナルシティ劇場

演出・上演台本・訳詞 末永陽一

翻訳 宋 元燮

音楽監督 甲斐正人

出演

花總まり 黒羽麻璃央 渡邉蒼 上原理生 原田優一 東山光明 内田未来 丸山泰右 保坂知寿

■公式ホームページ

https://www.musical-agatha.jp/index.html

(2026,06,04)

photo&text:Maki Shimada

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