ミュージカル『101 ダルメシアンズ』制作発表記者会見が2026年8月28日(金)に行われ、新妻聖子さん、蘭寿とむさん、演出の石丸さち子さん、パペットクリエイター・パペットディレクターのジミー・グライムスさんが登壇しました‼

 

本作は、ドディー・スミスによる児童文学小説「ダルメシアン 100と1ぴきの犬の物語」をもとにしたミュージカルです。2022年にロンドンで初演、その後、英国各地でのツアー公演や、昨夏には3000席を超える大型劇場での上演を経て、イギリス全土で大旋風を巻き起こしました。日本初演となる今回の公演では、主人公となるファッショニスタで世紀の悪女、クルエラ・ド・ヴィル役を新妻さんと蘭寿さんがWキャストで務めます。

 

制作発表記者会見では、最初にジミー・グライムスによるパペットパフォーマンスが行われました。父犬ポンゴと子犬パッチがステージ上に登場。まさに生きているかのような動きに、会場中が息を呑みました。

 

続いて、クルエラ役の新妻さん、蘭寿さんが登壇し、「アニマルラバー」をデュエットで披露しました。

 

その後、再び新妻さん、蘭寿さん、石丸さん、ジミーさんが登壇して、会見がスタート。

石丸さんは「このミュージカルには、たくさんの魅力が詰まっているんです。パペットたちがノリ良く歌う、とんでもないグルーヴ感と一緒に歌う可愛さといったらないです。そして、その子たちが冒険をして成長していく姿、親子との情愛に胸を打たれます。犬だからこそ歌えるまっすぐな歌詞の心打たれる歌もあります。楽曲も素晴らしい。難しいので悪戦苦闘はしていますが、初の読み合わせを終えて確信しました。本当に素敵だと。クルエラは最高のヴィランですが、日本版はよりかっこよく欲望に生きる美しい女性をこのお二方が演じてくださいます。日本オリジナルな形なので、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います」と挨拶。

ジミーさんは「『日本に来てください』と言っていただいたときに、本当にワクワクしました。実際に、稽古場で皆さんにお会いしてよりワクワク感が高まっています。ここまで2週間ほどパペットトレーニングの期間を経てきました。これまでパペットを扱ったことがない俳優の方々に、1から学んでいただいて、走り回り、実際に吠えて犬になっていただくというトレーニングを積み重ねました」と現在の稽古の状況を説明し、「ここからがいよいよスタートになります。俳優の皆さんが動物を演じるのに必要な要素を身につけてくださったので、ここから芝居を入れて、パペットに息遣い、命、感情を与えて、彼らそれぞれのキャラクターに魅力を与える。それをとてもとても楽しみにしています。僕自身、本当に皆さんと楽しい時間を過ごしておりますので、皆さんも劇場に足を運ぶのを楽しみにしてくださるといいなと思っています」と呼びかけました。

 

新妻さんは、「クルエラを演じられることに、とてもワクワクしております。何より、すてきな蘭寿とむさんと一緒にこの役を作り上げられることも最高だなと思います。そして、石丸さんやジミーさんに導いていただいて、日本初演を作り上げるぞと燃えています」と目を輝かせ、「昨日、初めて全キャストでの読み合わせがありました。耳で歌もセリフも聞くことができたんですが、本当は悪いクルエラでいなくてはいけないのに、自分が出ていないシーンで4回泣きました。鬼の目にも涙です(笑)。バレないようにこっそり泣いたつもりが、全員にバレてました。とにかくこのミュージカル、本当にいいです。私は、良くないものをいいと言えない性格なので、信じてください」と熱弁。続けて、「このミュージカルは、『犬の気持ち』です。ワンちゃんのあらゆる思いがダイレクトに響いてきます。犬の目線で描いていますが、これは家族の物語です。誰もが持っている心の中の温かい場所をちょんとつつかれて、絶対に泣いてしまうと思います。ぜひ楽しい時間を過ごせたらと思っておりますので、劇場でお待ちしております」とアピールしました。

 

蘭寿さんは「あの『101匹わんちゃん』の世界観がミュージカルになるというので、とにかくこれは絶対に楽しいと思って、素直に出たいと思いました。クルエラを演じさせていただけると聞いて、これは究極の美を追求する世紀の悪女を作り込みたいという思いが湧き上がってきました。石丸さんとご相談させていただき、まず規格外に大きい思いの強い女を演じてほしいと言っていただいたので、それを念頭に作り上げていきたいなと思っております」と思いを語りました。

 

稀代の悪女で、ファッショニスタでもあるクルエラ。蘭寿さんは、同役を演じるにあたって難しいところを聞かれると、楽曲を挙げ、「聞いている分にはすごくカッコいいんです。かっこよくて素敵で、ハートフルな楽曲なのですが、歌うとすごく難しい。ただ、お隣で新妻さんが軽々と歌っていらっしゃっていて(笑)」と新妻さんの歌唱力を絶賛。

すると、新妻さんも「低音の響きが特徴的な楽曲も多いので、私は隣で(蘭寿さんの歌声を)ゾクゾクしながら、色っぽいと思いながら聞いています!」と蘭寿さんの魅力を明かしました。

また、新妻さんは「ビジュアル撮影のときに初めて着させていただいたのですが、撮影をしていたら自然と悪い顔になりました。話し方も、自然とちょっとゆっくりになるんです。やたらと圧があって。コスチュームって偉大だなと思いました」とエピソードを披露しました。

 

会見では、ジミーさんがパペットパフォーマンスで大切にしていることについて、「パペットが物語を伝えられるようにするためには、2つの重要な要素があります。1つ目がブレス、呼吸で、2つ目がフォーカス、目線、観ている方向です」と話し、その練習法を実演する場面も。

そして、「走る、動く、吠えるという大まかな動かし方を学んだ後は、ストーリーテリングの部分に戻ってこなくてはいけない。例えば、パペットの目線が変わると見ている景色が変わります。そうしたことを細かくやっていくことによって、お客さまを『今、あの子は何を考えているんだろう。どんな景色を見ているんだろう』と想像していただくように導くことができます。フォーカスが変わるということは、そこに思考があるということで、動機が生まれる。動機が生まれるとアクションが生まれるというふうにつながっていくわけです。フォーカスが変わると呼吸がそこに生まれて、そこでまた動きが生まれるんです」と説明しました。

 

【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『101 ダルメシアンズ』
■日程・会場
東京公演:2026年10月13日(火)~10月29日(水) 日生劇場
大阪公演:2026年11月7日(火)~11月15日(日) 梅田芸術劇場 メインホール
■原作 ドディー・スミス
■作詞・作曲 ダグラス・ホッジ
■脚本 ジョニー・マックナイト
■舞台版脚色 ジニー・ハリス
■訳詞・翻訳・演出 石丸さち子
■出演
新妻聖子/蘭寿とむ
村井良大 土井ケイト 鈴木勝吾 川添野愛 島田惇平 永田崇人 高橋愛 山本咲希 山城力 有馬爽人 風間由次郎 可知寛子 ほか

(2026,08,31)

photo&text:Maki Shimada

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