舞台『Take Me Out』2025 初日前会見&公開ゲネプロが2025年5月16日(金)、有楽町よみうりホールで行われました。会見には、レジェンドチームの玉置玲央さん、三浦涼介さん、章平さん、原嘉孝さん、小柳心さん、渡辺大さん、陳内将さん、加藤良輔さん、辛源さん、玲央バルトナーさん、田中茂弘さん、本間健太さん(スウィング)、ルーキーチームの富岡晃一郎さん、野村祐希さん、坂井友秋さん、安楽信顕さん、近藤頌利さん、島田隆誠さん、岩崎MARK雄大さん、宮下涼太さん、小山うぃるさん、KENTAROさん、大平祐輝さん(スウィング)、演出の藤田俊太郎さんが登壇し、初日に向けて意気込みを語りました!!
本作は、メジャーリーグを舞台に同性愛者であることを告白した名選手とそのチームを描いた作品で、2003年に第57回トニー賞(演劇作品賞)を受賞。2022年の第57回トニー賞演劇リバイバル作品賞を受賞しました。2016年の日本初演では、第51回紀伊國屋演劇賞団体賞大賞作品となり、2018年に再演を行いました。今回は、2018年の再演を支えたオリジナルメンバーに新メンバーを加えた「レジェンドチーム」と、一般公募の中からオーディションを勝ち抜いた新メンバーで構成する「ルーキーチーム」の2チームによって上演されます。
レジェンドチームでメイソン・マーゼックを演じる玉置さんは、「どちらのチームもいい稽古をしてきたと思います。これからゲネプロを控えていますが、より良い作品になるよう務めたいと思います」と最初に挨拶。2018年に続き、2度目のメイソン役となりますが、「この7年の間にいろいろなことがありました。世界情勢としても日本国内も(変化が)いろいろとありましたし、演劇に従事していてコロナ禍における苦しさや悲しさも経験したので、その7年を踏まえての今回です。自分で自分がどうなっているかは分からないですが、人間的に、俳優的に豊かになっていたらいいなという希望を持っています」と今回の公演に想いを寄せました。
また、レジェンドチームのキッピー・サンダーストーム役の三浦さんは今回が初出演です。三浦さんは「ようやく劇場に入って、すごく気が引き締まる思いです。精一杯キッピーを演じてまいります」とコメント。レジェンドチームとルーキーチームの違いを聞かれると、「レジェンドチームは返事が大きい。いろいろなことを経て、世の中に気に入られたいのかなと思います。ルーキーチームは純粋」とそれぞれの印象を笑いながら明かしてくれました。
初演からダレン・レミング役を演じている章平さんは「この作品は僕にとって全く違う現場です。各々が意見を出し合って、それをみんなで解決しようとする場を藤田さんが作ってくれました。それはなかなかないこと。みんなの想いを反映しながら作れました」と稽古場を振り返り、「ルーキーチームの稽古を見ながら、初演のときの自分を思い出しました。(レジェンドチームとルーキーチームは)そこに生きている人間は同じでも全然違う場所にいる感覚です」と両チームの違いについても言及しました。
タケシ・カワバタ役の原さんは「チームワークがすごく良いです。稽古中も濃い時間をたくさん過ごしましたが、千穐楽に向けてもっと深いところまでたどり着けるように、精一杯考えながら演じていきたいと思います」と意気込みます。そして、「全シーンの全役の解釈を全員で共有する時間を藤田さんが設けてくださったので、作品全体を考えることにもなった。そうすることで、次のシーンに渡すためのバトンを作り上げるのだという責任が生まれたし、この作品のゴールを共有し合うことができたので、すごく充実した稽古期間で楽しかったです」と目を輝かせました。
演出の藤田さんは、「これまで製作発表などで『重厚なセリフ劇のレジェンドチーム。躍動する群集劇のルーキーチーム』と言っておりましたが、稽古を重ね、それくらい全く違う作品になっております。オープニング、エンディング、解釈、上演時間も違います。同じシーンを作らないことを演出の目標として、個性も魅力も炸裂しているキャスト一人ひとりの力を舞台上で発揮できるように、そして、スタッフ一丸となって両チームを演出することを心がけました」と熱く語りました。
続けて、「劇場に入って最終シーンが見えてきて、改めて『言葉で始まり、言葉と光で終わるレジェンドチーム。言葉で始まり、言葉と心で終わるルーキーチーム』と考えています。自信ありです。乞うご期待ください」と胸を張りました。
【公演概要】
■タイトル
舞台『Take Me Out』2025
■日程・会場
東京公演:2025年5月17日(土)〜6月8日(日) 有楽町よみうりホール
名古屋公演:2025年6月14日(土)〜6月15日(日) Niterra 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
岡山公演:2025年6月20日(金)〜6月21日(土) 岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
兵庫公演:2025年6月27日(金)〜6月29日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪神 中ホール
■作 リチャード・グリーンバーグ
■翻訳 小川絵梨子
■演出 藤田俊太郎
■出演
レジェンドチーム
玉置玲央、三浦涼介、章平、原嘉孝、小柳心、渡辺大、陳内将、加藤良輔、辛源、玲央バルトナー、田中茂弘、本間健太(スウィング)
ルーキーチーム
富岡晃一郎、野村祐希、坂井友秋、安楽信顕、近藤頌利、島田隆誠、岩崎MARK雄大、宮下涼太、小山うぃる、KENTARO、大平祐輝(スウィング)
(2025,05,19)
photo&text:Maki Shimada
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