ミュージカル『マタ・ハリ』制作発表会見が2025年6月23日(月)に東京都内で行われ、柚希礼音さん、愛希れいかさん、加藤和樹さん、廣瀬友祐さん、甲斐翔真さん、神尾佑さん、春風ひとみさん、訳詞・翻訳・演出の石丸さち子さんが登壇しました!!
本作は、『ジキル&ハイド』『スカーレット・ピンパーネル』をはじめ数々のメガヒットミュージカルを手掛ける作曲家フランク・ワイルドホーンさんによって2016年に韓国で生み出された作品です。日本では、2018年に初上陸。2021年の新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言下での再演を経て、今回は3度目の上演となります。1917年の第一次世界大戦下のパリを舞台に、エキゾチックな踊りで人々を魅了し、女スパイとして世界を翻弄した伝説の歌姫マタ・ハリの数奇な半生と愛と情熱を描きます。
タイトルロールとなるマタ・ハリを演じるのは、柚希さんと愛希さんのWキャスト。初演から同役を演じている柚希さんは「大好きなマタ・ハリ役を3回もやらせていただけるなんて本当にうれしいです。人生のすべてを懸けて挑んでいきたいと思います」と再々演を喜び、「戦争の中であのような形で生き抜く女性は理解するのがなかなか難しいほど深い役だと思いますが、私は実在の人物を演じるのが好きです。マタは女スパイとして切り取られることが多いですが、一生懸命に生きた人だということを伝えたいと思います」と意気込みを語りました。
また、再演から参加した愛希さんは「人生のすべてを懸けて私も挑みたいと思っていますが、すべてを懸けられるお役に出会えることが幸せです。幸せを噛み締めて皆さんに最高のものをお届けしたいと思います」とあいさつ。新型コロナウイルスの影響で中止になった公演があった再演を「公演を楽しみにされていた方の思いを考えると、お届けできなかったことがものすごく悔しかったです。今回は1公演も欠けることなくお届けしたい」と振り返り、「マタ・ハリは自分では想像しきれないほどの人生を歩んできています。4年ぶりでどれだけ引き出しが増えているのか分かりませんが、とにかくぶつかっていきたいと思っています」と力を込めました。
加藤さんは、初演ではマタに対して歪んだ愛情を抱くラドゥー大佐とマタに真っすぐな愛を示すアルマンの2役を演じ、再演ではラドゥー大佐役。そして今回、再びラドゥー大佐とアルマンの2役に挑みます。加藤さんは「再々演ではまた違ったものになると思いますので、楽しみにしてくださっている皆さんにお届けできることをうれしく思います。(ラドゥーをWキャストで演じる)廣瀬(友祐)くん、(アルマン役をWキャストで演じる)甲斐くんと刺激し合いながら作っていきたいです。(演出の)石丸さんの愛が強すぎる作品でもあるので、稽古場もヒリヒリする瞬間がありますが、その愛を受け取ってお客さまに届けたい」と思いを語りました。
廣瀬さんと甲斐さんは今回から初参加。廣瀬さんは加藤さんとWキャストでラドゥー大佐役を、甲斐さんは同じく加藤さんとWキャストでアルマン役を演じます。廣瀬さんは、「初演から携わっている皆さま、そしてこの作品を愛する皆さまへのリスペクトを持って、新たな1ピースとして精進していきたいと思います。加藤さんとダブルキャストでご一緒できることは光栄ですし、切磋琢磨していきたいと思います」とコメント。
甲斐さんは「『マタ・ハリ』は初演からずっと観させていただいていましたので、待望の出演でワクワクしております。アルマンは普通の人生が嫌で鬱屈としたものを抱えていたましたが、マタ・ハリとの恋愛や戦況によって普通の人生に憧れるようになる。当たり前だったことが当たり前じゃなくなっている今の時代に重なるなと思います」と思いを寄せました。
ドイツの将校ヴォン・ビッシング役の神尾さんも今回、初登場です。「先ほど、(制作発表で)素晴らしい歌を聞かせていただいて、いよいよ始まるんだという気持ちが上がってきました。とはいえ、ミュージカル界では若輩者ですので、“先輩方”の胸を借りるつもりで精一杯、やらせていただきます」と話しました。
そして、マタを献身的に支える衣裳係のアンナ役の春風さんは「再演から参加しましたが、心残りでいっぱいです。もう一度挑戦させていただけることをうれしく思っています。私も元宝塚ですが、お二人の稽古場での佇まいに感動していました。もう一度、二人を精一杯支えていきたいと思います」と述べました。
演出の石丸さんは、今回の演出について、「韓国で上演された『マタ・ハリ』の初演版をベースに上演いたします」と明かし「今回は、”初演版”の再演で追加になった新曲を時追加しました。アルマンのソロから始まり、やがてマタ・ハリとデュエットになる曲ですが、飛行機を愛し、空を愛したアルマンが空から見た世界の美しさを歌う楽曲です。ぜひ期待してください」と呼びかけました。
なお、この日の制作発表では、甲斐さんによる「普通の人生」、愛希さんによる「一生の時間」、加藤さんによる「戦いが終わっても」、柚希さんによる「この命の最期に」の4曲の歌唱パフォーマンスも行われました。
【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『マタ・ハリ』
■日程・会場
東京公演:2025年10月1日(水)~10月14日(火) 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
大阪公演:2025年10月20日(月)~10月26日(日) 梅田芸術劇場メインホール
福岡公演:2025年11月1日(土)~11月3日(月・祝) 博多座
■脚本 アイヴァン・メンチェル
■作曲 フランク・ワイルドホーン
■訳詞・翻訳・演出 石丸さち子
■出演
柚希礼音 愛希れいか 加藤和樹 廣瀬友祐 甲斐翔真 神尾佑 春風ひとみ ほか
■公式ホームページ
https://www.umegei.com/matahari2025/
(2025,06,24)
photo&text:Maki Shimada
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