枢やなさんによる全世界シリーズ累計3600万部を超える大人気漫画『黒執事』を舞台化した、ミュージカル「黒執事」。2009年に初舞台化されて以降、9度に渡って舞台化され、「生執事」と呼ばれて好評を博しています。そして、最新作となるミュージカル「黒執事」~緑の魔女と人狼の森~が2025年9月12日(金)より梅田芸術劇場メインホールで開幕します。
今回の物語の舞台はドイツ。名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスは、13歳の主人シエル・ファントムハイヴとともに “女王の番犬”として英国内の裏社会の汚れ仕事を請け負っていました。今回は、その女王の命により、ドイツで起こる不可解な死亡事件の調査に赴くことに。足を踏み入れただけで呪い殺されるという“人狼(ヴェアヴォルフ)の森”の真相を探ります。
2021年に上演された「寄宿学校の秘密」からセバスチャン・ミカエリスを演じる立石俊樹さんと、シリーズ初参加でヴォルフラム・ゲルツァー役の小野田龍之介さんに意気込みや役作りについてなど、たくさんお話を聞きました!!
―今回の公演が決まったときのお気持ちをお聞かせください!!
立石さん「僕はシリーズ3回目の出演になりますが、今回、キャストや演出、音楽も新しく集結してくださっています。また新たな気持ちで、新たなメンバーでこの新作公演に挑めることがとても嬉しいです。これまでに作ってきたセバスチャンをよりブラッシュアップし、深掘りしていきたいと思っております。とても幸せです」
―小野田さんはシリーズ初出演になりますね。
小野田さん「出演させていただくのは初めてですが、初演の頃からちょこちょこと観させていただいていました。漫画原作だからとか、シリーズものだからということはあまり感じない作品で、没入感もスピード感もあり、いつも面白く観させていただいていました。なので、今回、ヴォルフラムというとても魅力的なキャラクターで登場させていただけることを非常に嬉しく思っています」
―今回のエピソード「緑の魔女と人狼の森」のどのようなところに面白さを感じていますか?
立石さん「原作ではこれまでにいくつものエピソードが描かれていますが、僕はこのエピソードが大好きなんです。“緑の魔女”“人狼”という文字を見ただけでも世界観が感じられますよね。今回、セバスチャンとシエルはドイツに行きますが、イギリスとはまた違った空気の中で女王からの使命を果たすために活動することにワクワクしています。物語が進んでいくと登場人物それぞれの人間ドラマが丁寧に描かれていて、緑の魔女のイメージが変わっていきます。どのキャラクターもとてもエモーショナルなシーンがあり、切ないシーンも多く、この公演をきっかけに皆さんの好きなキャラクターが増えるのではないかと思います。見どころ満載なエピソードだと思います」
小野田さん「この『緑の魔女と人狼の森』では人間愛や人の絆を描いているので、演じている我々も人の情や絆について考えさせられる物語だと感じました。最初はタイトル通り、謎めいた怖いお話なのかなと思いましたし、実際にそうした描写も多いですが、次第にそれぞれのキャラクターの持つ力や心が見えてきて、それが見えた瞬間に込み上げるものがあります。それを舞台で表現することで、演じる我々人間の力が加わり、今この現代社会に照らし合わせたときにも人々の温かさや生きる強さを感じていただけるのではないかと思っています。面白いお話になると思います」
―役柄的にもとても演じがいがあるのでは?
小野田さん「ありますね。僕たち(小野田さんと立石さん)は、お互いに執事としてこの作品に登場しますが、でも実は執事の枠を超えたものを二人とも持っていて、それがどう見えてくるのかも楽しみです。僕が演じるヴォルフラムは男性からも好かれる人物だと思います。かっこいいんですよ。非常に魅力的なキャラクターだと思うので、期待を裏切らないように、魂を込めて演じたいと思います」
―立石さんは3度目のセバスチャン役ですが、どんなところをブラッシュアップしていきたいと考えていますか?
立石さん「今回の『緑の魔女編』ではセバスチャンの悪魔の部分が表に出てくるシーンが多いと思います。これまでの『寄宿学校編』は悪魔らしいシーンはそれほどなかったんですよ。今回は悪魔らしさをたくさん見せることができると思うので、これまで自分が演じてきたセバスチャンにプラスして悪魔的な魅力も出せたらと思っています」
―これまでの2作ではどのようなところを特に意識して演じていたのですか?
立石さん「得体の知れなさがテーマでした。執事なので、もちろん所作やちょっとした動きまで意識していましたが、それだけにとどまるとどうしても悪魔という部分がなくなってしまいます。なので、悪魔の雰囲気を漂わせるということは意識していたところです」
―今回、シエル・ファントムハイヴを小林郁大さんが演じます。(取材当時)すでにお会いしましたか?
立石さん「ビジュアル撮影で一緒になりました。すごく可愛かったです。シエルと同い年だと言っていたので、どんなシーンになるのか楽しみです。ビジュアル撮影では、撮影よりも僕に会うことに緊張していたと聞いていたので、稽古場では緊張させないようにたくさんお話をして、郁大くんが伸び伸びと過ごせるようにしたいと思います。舞台上ではセバスチャンとしてシエルの成長を見届ける役柄なので、同じように郁大くんの姿を見届けながら、楽しんで一緒に演じたいです」
―小野田さんは立石さん以外の共演者の方で楽しみにされている方はいらっしゃいますか?
小野田さん「僕にもジークリンデ・サリヴァンというお嬢がいますので。うちのClaraも可愛いですよ。14歳なんです。“うちの子の方が可愛い”という親バカをすでに発揮しています(笑)。今回は二人で親バカでいこうか?」
立石さん「あはは(笑)。そうですね」
小野田さん「僕はこれまでも子役の方たちと共演したり、自分自身も子役の時期があったりと、いろいろな経験をしてきましたが、14歳の子をパートナーとして一緒に芝居をするのは初めての経験です。子役の方とは親子という関係での共演が多いので。血縁ではなく、ストーリーを通じて通わせていく中で、彼女たちの感情をたくさん盗んでいき、乗っかりながら演じていきたいと思います。きっと僕も立石さんも、そうしたことが役作りのいい肉付けになってくると思うんです。もちろん、他にもたくさん楽しみな共演者の方はいますが、(役として)ずっとClaraのそばにいるので今はそれが楽しみです」
―執事役ということでは、今から考えていることはありますか?
小野田さん「僕は執事慣れしているんですよ。慣れているというか、品がある(笑)。格式の高い役や軍事に絡んだ役を演じる機会が多いので、執事だからということはあまり考えなくても大丈夫かなと思います。ただ、漫画で描かれているヴォルフラムが持っている独特なスタイルというのは大事にしたいと思っています。きっと原作が好きなお客さまは、枢先生が描かれる絵が好きな方もたくさんいらっしゃると思うので、絵に反する動きはしたくないです。もちろん人間が演じているので、人間らしさを感じる部分もあると思いますが、執事としてある一定の様式美と、ある一定の人間らしさの掛け合わせを大事にしたいと思います」
―お二人が共演するというのもすごく新鮮で、楽しみなところです。
立石さん「初めてキャスト表を見たときに、小野田さんの名前があってすごく嬉しかったです。僕は初舞台がミュージカル『テニスの王子様』(以下、テニミュ)なのですが、、1stシーズンで同じ学校のキャラクターを演じていらしたのが小野田さんでした。(小野田さんは)その後、グランドミュージカルでご活躍されてきて、まさかここにきて新作公演でヴォルフラムとしてご出演していただけると思ってもいなくて……とにかく嬉しかったです。相対する執事なので、小野田さんのスキルをしっかり盗んで、僕自身もパワーアップできたらと思っています」
小野田さん「僕も(立石さんが出演する)いろいろな作品を観させていただいていたので、今回ご一緒できるのが嬉しいです。年齢も2歳しか変わらないので、同世代として、他愛もないことから真面目な話まで、色々と話せたらいいなと思っています。立石さんは年齢が近い割に自分にないものをたくさん持っている方だなと思います。それはもしかしたら俳優としての育った環境が違うということもあるのかもしれませんが、今回、稽古場でそうしたところを見られるのはとても楽しみです。それから、立石さんもおっしゃっていましたが、テニミュには本当にたくさんの俳優たちが出演してきていますが、テニミュに携わった人たちはテニミュのことをすごく大事にしているんですよ。もちろんそれはいい思い出もあれば、大変だった思い出もあるかもしれないですが、“テニミュ”という1つの共通ワードが大きかったりするんです。しかもそれが同じ学校を演じてきたとなると、会ったことがなくても絆で繋がっていると思う感覚があります。なので、今回、こうしてご一緒できるのはとても心強いです」
―ありがとうございました!! 最後に公演を楽しみにされている読者にメッセージをお願いします。
立石さん「今回は、演出の毛利(亘宏)さん、音楽の和田(俊輔)さんなどクリエイター陣にこれまでのミュージカル「黒執事」を創り上げてきた方々が戻ってきます。ストーリー的にも“生執事”らしさをより感じられる公演になると思いますし、キャストも実力者揃いで、僕自身も楽しみでしかないです。人間ドラマもしっかりと描いている、初めて“生執事”を観る方も楽しめる作品になっていますので、ぜひ劇場で『黒執事』を体感してください。お待ちしております」
小野田さん「今回のエピソードは、ちょっと大人な、ちょっとミステリアスな部分がたくさんある物語ですが、登場するキャラクターたちの人間同士の繋がり、絆が描かれ、エネルギー溢れる作品になると思います。それはミュージカル「黒執事」でしか表現できない世界です。2.5次元ミュージカルという枠だからこそできる表現がふんだんに詰まった作品になると思います。これまでご覧になってない方でも十分に楽しめるように我々作っていきたいと思っております。まだ原作をお読みになっていないという方も、心配せずに劇場にお越しいただけたらと思います」
▶︎立石俊樹さん&小野田龍之介さんのファッション事情◀︎
―今日のお衣裳のお気に入りポイントを教えてください。
小野田さん「透け感が夏らしいのかなと思います。色味は深い色ですが、今回は9月の公演なので色から秋らしさも取り入れて。それから、“緑の魔女”の緑を取り入れて、作品のテイストを大事にしました」
立石さん「僕は“黒執事”ですね。黒でまとめたところと、スタンドカラーンがポイントです。首元がレザーなんですよ。このさりげない感じがすごく好きです。ハイネックにもなる2wayも気に入っています」
―普段はどんなファッションがお好きなのですか?
小野田さん「僕は黒ベースが多いですね。カチッとしたものもあれば、ダボッとしたものもありますがブラックコーデが好きです。それから、ジャケットやスーツが大好きなんですよ。パーティーも大好きだし、そうしたときは絶対にスーツを着ていきたいタイプです」
立石さん「パーティーとかあるんですか!?」
小野田さん「そんな怪しいパーティーじゃないです(笑)。例えば劇場で行う開幕の初日パーティーとか。なので、初日と千穐楽はスーツで行きたい。それができなくても、ジャケットは着ていきたいなと。ジャケットとかあんまり着ない?」
立石さん「あまり着ないですね。でも、僕も黒が多いです。最近は、全身黒に飽きてしまって、赤や黄色などの色味を取り入れるようになってきました」
小野田さん「美輪明宏さんが真っ黒な服を着る人は、下着は赤にした方がいいとおっしゃっていたので、僕はそうしてます」
立石さん「え? 僕も赤のパンツしかないです」
小野田さん「本当に? 初めて出会った」
立石さん「赤以外持ってないですか?」
小野田さん「いや、赤以外のも持っているよ(笑)。持ってはいるけど、基本は赤」
立石さん「僕は赤以外ないです」
小野田さん「あはは。別の色も一応、持っていた方がいいよ(笑)。でも、下着って大事だよね。血の巡りが良くなるらしい」
立石さん「僕も下着の色は大事だって聞きました。だからそれを聞いて他の色は全部捨てて、今は赤だけです」
小野田さん「じゃあ、今度、お揃いの赤いパンツ買いに行こう」
立石さん「いいんですか! 嬉しいです」
【profile】
立石俊樹/Toshiki Tateishi
1993年12月19日生まれ。秋田県出身。
2017年のミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンでミュージカルデビュー。現在では、ドラマや舞台と幅広い活動見せている。2021年のミュージカル 「黒執事」~寄宿学校の秘密~では、主演・セバスチャン・ミカエリス役を務める。主な出演舞台作は、MANKAI STAGE 『A3!』(2018年〜)、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(2021年)、ミュージカル『エリザベート』(2022年)、ミュージカル「浜村渚の計算ノート」、ミュージカル ピカレスク『LUPIN』~カリオストロ伯爵夫人の秘密~(2023年)、ミュージカル『VIOLET』、ミュージカル 「黒執事」~寄宿学校の秘密 2024~(2024年)、ミュージカル『ワイルド・グレイ』(2025年)。
■公式ホームページ
https://tateishitoshiki.net/
■公式Instagram
https://www.instagram.com/toshiki_tateishi/
styling:MASAYA(PLY)/hair & make up:Mika Nakamoto
小野田龍之介/Ryunosuke Onoda
1991年7月12日生まれ。神奈川県出身。
幼少よりダンスを始める。ダンスで舞台経験を踏みながら、その後ミュージカルに出演。2011年、シルヴェスター・リーヴァイ国際ミュージカル歌唱コンサート・コンクールへ出演、<リーヴァイ特別賞>受賞。
主な出演舞台作は、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』(2021年)、ミュージカル『マチルダ』、ミュージカル『ベートーヴェン』(2023年) 、ピーター・パン(2023年、2024年)、ミュージカル『レ・ミゼラブル』(2024年-2025年)。
■公式Instagram
https://www.instagram.com/ryunosuke_onoda/
styling:Shingo Tsuno(impiger)/hair & make up:Yuri Ikeda(eclat)/衣装協力:HARE
【公演概要】
■タイトル
ミュージカル「黒執事」~緑の魔女と人狼の森~
■日程・会場
大阪公演:2025年9月12日(金)~15日(月・祝) 梅田芸術劇場メインホール
東京公演:2025年9月21日(日)~28日(日) Kanadevia Hall
■原作 枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
■脚本 Two hats Ltd. 日置じゅん(D-6th)
■演出 毛利亘宏
■音楽 和田俊輔
■出演
立石俊樹 小林郁大/糸川耀士郎 角川美沙 北村圭吾 佐藤永典 本間仁/蘭舞ゆう 玉山珠里 井上花菜/天寿光希/Clara 小野田龍之介 ほか
■公式ホームページ
https://namashitsuji.jp/
(2025,08,28)
Photo:Tsubasa Tsutsui/interview&text:Maki Shimada
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