夢と魔法に包まれたファンタジーミュージカル『メリー・ポピンズ』が2026年3月28日(土)から、東急シアターオーブほかで上演されます。
本作は、アカデミー賞5部門を受賞した世界的大ヒット映画を、『オペラ座の怪人』『CATS』『レ・ミゼラブル』など数々のヒットミュージカルを生み出し続ける名プロデューサー、キャメロン・マッキントッシュさん率いる最強のクリエイティブチームの手でミュージカル化した作品です。日本では、2018年に初演、2022年に再演され、多くの観客を魅了しました!!
3度目となる今回の公演では、メリー・ポピンズ役を濱田めぐみさん、笹本玲奈さん、朝夏まなとさんのトリプルキャスト、バート役を大貫勇輔さん、小野田龍之介さん、上川一哉さんのトリプルキャストで贈ります。
日本初演から引き続きメリー・ポピンズを演じる濱田さんに、3度目の出演となる本作への想いや役作りについてなどを聞きました!!
―3度目のメリー・ポピンズ役になりますね。再びご出演が決まったときのお気持ちを教えてください。
4年ぶりということもあり、正直なところ、私にできるのかなと思いました。2回目に出演したときに、これで最後だろうという思いがあり、次は若手の方にバトンを渡して…と思ったのですが、今回も出演させていただく流れになって。いざ、このタイミングが来たら、体力的にも大丈夫だと感じましたし、若いときよりもメリーという人物に対しての造詣が深くなっていることが分かり、よりダイレクトに入れそうだなと思っているところです。
―メリーという人物をより掘り下げることができる、と。
不思議なのですが、ちょうどいまミュージカル『デスノート』で演じている死神レム(取材は25年12月に実施)とメリーは、質感や根幹の大事なところがそっくりなんですよ。きちんとリアリティを持って存在しているけれども、人間ではない。やっぱりどこか波動や透明度が違うんです。言葉でうまく伝えられないですが、そうしたことを演じていると感じます。なので、レムとメリーを続けて演じるというのも偶然ではないなと感じています。
―面白いですね。正反対のキャラクターにも思えますが。
そうなんですよ。真逆の存在ですよね。全く動かないレムと、たくさん動くし、たくさん人間と会話するメリーというところから違いますから。でも、人間にメッセージを伝える場合、人間から人間だと説得力がないのかもしれない。人間ではないものを通して伝えるメッセージが一番、受け取りやすいのかもしれないなどと、いろいろと考えました。
―確かに。そして、お話をお伺いして、レムとメリーには「愛」も一つの共通点なのかなと感じました。
レムは、最初は「愛」というと恋愛をイメージしていたのだと思いますが、慈愛や犠牲を伴った愛といったものが湧き上がってきて、「この子の笑顔を取り戻せるなら、自分が犠牲になっても構わない」という感情を知ります。メリーが体現していることもそれと少し似ていて。メリーは自分を見せるのではなく、常に相手に「対応」をするんですよ。光を持って「こっちだよ」と先導していく役目です。「気がついたかな?」とチェックするのもメリーで、「これなら大丈夫だ」とOKを出すのもメリーですが、あくまでも「自分で気付かせる」ことが彼女の仕事。「自分は自分のままでいい。やろうと思えば何でもできる」ということを思い出させる役なんですよね。そうしたポジションや舞台の中での役の置き所が似ているなと思います。

―今、そうしたことをお考えになっているということは、これまでの初演、再演とはまた少し違ったメリーになりそうですね。
演じながら、もう少し俯瞰で見れるところが多くなるかもしれませんね。初演では、メリーの中に入って、メリーを通してジェーンやマイケル、ジョージ、ウィニフレッドを見ていましたが、再演でそれをさらに深めて見ることができたように思います。家族としてだけでなく、対個人として接していく感覚が生まれてきたのかなと。そして今回は、もっと大きな目線で作品を見つめることができるのではないかと感じています。新キャストもたくさん入ってくるので、自分は経験者として見守るという意味もあり、立ち位置がグッと後ろの方に変わったような気がしています。
―初演、再演を通して、濱田さんご自身も得るものは大きかったですか?
メリーに教わることは多かったです。「その通りだな」と思いながら演技をするのが芝居なので、芝居を重ねていくと、自分の言葉ではない言葉でもあたかも自分が思いついたような気持ちになって、自信が満ちてくるんです。それから、それまでは「怖い」が口癖でしたが、メリーを演じるうちに怖がる必要はないと思えるようになりました。人は忘れていくものなので、他人の失敗をいつまでも覚えている人もいない。「怖い」「嫌だ」「怒られる」と刷り込まれていたものが、段々と薄れていくような感覚がありました。お芝居としても、本当の意味で子どもたちに「違うでしょ」と舞台上で言えるようになって。改めて「不思議な人だな」と感じましたね。
―ところで、今回、朝夏まなとさんが新たにメリー役で出演されます。朝夏さんと一緒に作っていく楽しみを教えてください。
作り上げていく段階を見られることにワクワクしています。自分は3回目なので、すでにやり方も立ち上げ方も自分の中にはありますし、得手不得手も理解しているので、ここは早めにやらなくてはいけないとかここは後付けの方が良いとか、いろいろな順番が自分の中であって、それに応じて自分で調整していくことになると思います。ですが、(朝夏さんは)真っ白な状態からメリーを立ち上げていくことになるので、そうした姿を客観的に見ることができるのはすごく楽しみです。どのような演出がついて、それを(朝夏さんが)どう咀嚼していくのか。次に観たときにどう変わっていくのか。制作側の気持ちを少し味わえるのではないかなと思います。それは(バート役の)上川くんも同じですし、お父さん2人(ジョージ役の小西遼生さんと福士誠治さん)もそうですが、だんだんと役に近づいていく様子を見ることができるのはすごくエキサイティングだなと思います。

―今回、NorieMではウィニフレッド・バンクス役の木村花代さんのインタビューも行っています。木村さんとは劇団四季でもご一緒されていましたね。
劇団四季で、彼女が研究生で入ってきたとき、私は劇団員で、朝のバレエのレッスンが一緒だったんですよ。いつもケラケラ笑っていて、面白い子がいるなと思っていたのが彼女でした。その後は、それぞれの道を行き、いろいろな経験をしていましたが、ある時、はっと思い出したんです。あのケラケラ笑っていて、いつも「おはよう!」と言っていた子が花代だって。花代は分かっていたようで、「気づかなかったの?」と言われましたが(笑)。すごく気さくで、すごく頑張り屋で、負けず嫌いで、気が強くて。ですが、キャリアを経て、時を経て、丸くなって、素敵な女優さんになって。やっぱりうまいし、センスもあるし、感覚も鋭いし、的確で、考え方もすごく女優向きだと思います。3回目の組み合わせも楽しんで頑張ります。
―それでは今、改めて本作の魅力をどんなところに感じていますか?
私は、いつもどの作品においても、「なぜこの作品を、このタイミングで上演するのか」を必ず考えるんですよ。今、日本ではいろいろなことが起きています。これからもきっといろいろなことが起きると思いますが、それでも自分は自分でいなくてはいけない。2026年の今、リアルタイムでこの作品を観たときに、「自分もやればできかもしれない」と思っていただき、「これまでやれなかったことや諦めていたことも今だったらできるかもしれない」と背中を押すことができるのではないかと考えています。2026年は日本にとっても大事な年になる予感がしています。そうした大事な1年の最初にこの作品を上演できることは偶然ではないと思います。「自分自身を見つめ、その次の段階に飛び出していこうと」というメッセージを感じます。
―ありがとうございました!! 最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
今回3回目のメリー役です。自分の中でメリーがすごくフィットしている状態です。これまでで一番、親しみやすいメリーになるのではないかと思います。ワクワクしたまっさらな気持ちで、メリー・ポピンズファミリーに会いに劇場に足をお運びいただき、素敵な経験をしていただけたらと思います。劇場でお待ちしております!
▶︎濱田めぐみさんのファッション事情◀︎
―今日のお衣裳のお気に入りポイントは?
模様がすごくきれいで、ラインがスッキリして見えるところが素敵だなと思って選びました。袖もふわっとしていて、透け感があるところが気に入っています。

―最近のお気に入りのファッションスタイルは?
上下ジャージです(笑)。
―お稽古場と劇場とおうちの往復になりますもんね。
本当にそうなんですよ。なので、結果的にジャージが増えてしまいます。家も稽古場も劇場も、いかに寒くなく過ごせるかが第一なので。
―メリー・ポピンズが劇中で着ているお衣裳もどれもすてきですが、お気に入りのお衣裳はありますか?
私はブルーのお衣裳の上に黒のコートのスタイルが好きです。イギリスで使われているものと同じ生地を使っているので、重いんですよ。靴も編み上げなのですが、特に細工されているわけではないので、毎回、きちんと編み上げています。
―とても素敵ですが、動きにくくないですか?
動きにくいですが、そこは気合いです(笑)。それも含めてのメリーなので。
―この作品は、お客さまに笑顔をお届けする作品ですが、ぜひ濱田さんが笑顔になる瞬間を教えてください。
犬を飼っているんですが朝、「おはよう」とものすごい勢いで来てくれるんですよ。きっと「ご飯ちょうだい」と言っているんだと思いますが、私は「おはよう」だと勝手に受け取って、元気な2匹がわーわー来てくれる瞬間が至福です。

【profile】
濱田めぐみ/Megumi Hamada
8月2日生まれ。福岡県出身。
1995年12月劇団四季オーディションに合格。翌年2月『美女と野獣』ヒロイン・ベル役に大抜擢。 その後劇団四季の初演『ライオンキング』、初演『アイーダ』、初演『ウィキッド』の三作品でヒロインを演じる。2010年12月退団まで15年間活躍。 退団後、数多くのミュージカル作品へ出演。第40回菊田一夫演劇賞、第66回芸術選奨演劇部門文部科学大臣賞、第24回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。近年の主な出演作は、ミュージカル『デスノートTHE MUSICAL』『ある男』『イリュージョニスト』『ビリー・エリオット』『カムフロムアウェイ』『ファインディング・ネバーランド』『バンズ・ヴィジット』『オリバー』『アリージャンス』『レ・ミゼラブル』『メリー・ポピンズ』など。
▪️公式ホームページ
https://www.horipro.co.jp/hamadamegumi/
▪️公式Instagram
https://www.instagram.com/megumi_hamada/

【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『メリー・ポピンズ』
■日程・会場
プレビュー公演:2026年3月21日(土)~3月27日(金) 東急シアターオーブ
東京公演:2026年3月28日(土)~5月9日(土) 東急シアターオーブ
大阪公演:2026年5月21日(木)~6月6日(土) 梅田芸術劇場 メインホール
■原案 P.L.トラバース
■オリジナル音楽&歌詞 リチャード・M・シャーマン&ロバート・B・シャーマン
■脚本 ジュリアン・フェローズ
■新規楽曲/追加歌詞&音楽 ジョージ・スタイルズ&アンソニー・ドリュー
■共同製作 キャメロン・マッキントッシュ
■出演
濱田めぐみ/笹本玲奈/朝夏まなと(トリプルキャスト) 大貫勇輔/小野田龍之介/上川一哉(トリプルキャスト) 小西遼生/福士誠司(Wキャスト) 木村花代/知念里奈(Wキャスト) 島田歌穂/樹里咲穂(Wキャスト) コング桑田/安崎求(Wキャスト) 浦嶋凛子/久保田磨希(Wキャスト) 石川新太/DION(Wキャスト) ほか
■公式ホームページ
(2026,03,12)
photo:Hirofumi Miyata/styling: Hiroko Ozeki/hair & make up: Yuka Sumimoto/interview&text:Maki Shimada
#NorieM #NorieMmagazine #ノリエム #濱田めぐみ さん #メリーポピンズ2026
下記のリンクのインスタグラムにインタビュー撮影時のアザーカットを公開致します!!
お見逃しなく!!インタビューの感想もぜひコメントください。


LANGUAGE











