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上川隆也さんが主演を務める舞台『魔界転生』が4月7日(水)より愛知・刈谷市総合文化センターにて上演がスタートし、その後福岡・博多座、東京・明治座、大阪・新歌舞伎座で上演されます。
本作の製作発表が3月23日に東京・明治座で行われ、上川隆也さん、小池徹平さん、藤原紀香さん、村井良大さん、木村達成さん、山口馬木也さん、渡辺大さん、浅野ゆう子さん、松平 健さん、そして演出を務める堤幸彦さんが登壇しました。
本作は1967年に『おぼろ忍法帖』として単行本化された、山田風太郎さんの伝奇小説で2018年10月から12月にかけて、堤幸彦さん演出、上川隆也さん主演で上演し、動員10万人を超える大ヒットを記録。2年4か月ぶりの上演となる今回も、巨匠・堤幸彦さんが演出を手掛け、演劇界の重鎮・マキノノゾミさんが脚本を担当。作品をさらに練り上げ、ブラッシュアップし、演劇と映像の融合をテーマにLEDを駆使し、新機軸の演出で「電影活劇」を創り出し、令和版の新しい『魔界転生』が誕生します。
製作発表では登壇キャスト、そして演出を務める堤幸彦さんが意気込みを語ってくれました。
堤幸彦さん／演出
時代にあわせたエンタテイメントをどうやって作っていくかをキャスト、スタッフと考え抜いて、公演準備最後の段階に来ています。2018年の公演で好評を得てもう一度公演をすることができますが、時代は大きく変わりました。このコロナの時代に如何に安全に楽しめる舞台を作ることができるかを追求しています。大幅に装置、演出を変えて、ほぼ新作と言っても良い部分もございます。そして今回は新しいキャストを大勢お迎えして、新たに作るという気持ちで臨んでいます。たくさんの方にご覧いただき、また新たなエンタテイメントを作り上げたい。
上川隆也さん／柳生十兵衛役
僕自身は意気込まないで行こうと思っています。意気込むよりは、大きく大きく変化した作品になりましたので、新たな気持ちで柳生十兵衛、魔界転生という作品に臨んでいきたい。たくさんの方にご覧いただき、楽しんでいただけることを切に願っております。
小池徹平さん／天草四郎役
今回初めて明治座に足を運んで、いよいよここで上演できるんだと気持ちが昂っています。上川さん演じる柳生十兵衛の敵役です。新しい気持ちで作品に臨みたいと思います。たくさんの方に観に来ていただきたいと思っています。
藤原紀香さん／お品役
私が演じる役は原作にない役で、マキノノゾミ先生、堤監督、製作陣の思い溢れる役と聞きました。台本を読ませていただき、剣を持たずして、愛と使命を覚悟を持って演じようと決めました。稽古の中でも(浅野)ゆう子さんとのシーンはいろいろな思いが心に溢れます。一回一回新鮮に心を込めて務めさせていただきます。このような大きな作品に参加させていただき、コロナ禍で疲弊した世の中に少しでもエネルギーをシェアできるのではないかと。この作品に参加させていただき、本当に心から嬉しい思いでいっぱいです。しっかりとお役を務めます。
村井良大さん／根津甚八役
根津甚八は原作には登場しないキャラクターですが、堤さんが演出をした『真田十勇士』で演じてきた役です。すごく大好きな役で、本当に明るくて、楽しくて、舞台に立って、毎日がこんなに新鮮だと思える役はなかなか無いと思っています。舞台の上でお芝居をするということや、お客さまも劇場へ足を運ぶことも中々難しい状況ではありますが、観に来てくださるお客さまには存分に楽しんでいただけるように、ー回ー回大切に演じていきたいと思います。
木村達成さん／柳生又十郎役
前回から引き続き柳生又十郎を演じます。久しぶりの明治座でちょっと興奮していますが、落ち着いて話してみたいと思います(笑顔)!!前回はちょっとお茶目な又十郎を演じましたが、今回は少し変わってクールな又十郎を演じていこうと思っています。(コロナ禍で)このようなご時世で、全国にエネルギーを届けなければいけないと思っています。頑張って舞台を盛り上げ、全国のお客さまへ元気を届けていきたい。
山口馬木也さん／由比正雪役、叢雲常陸役
この作品に初演から参加させていただき、お気に入りの作品で、お気に入りの役です。この1年いろいろなことがあり、「この仕事って本当に必要なんだろうか」と役者仲間と話しました。もやもやした中でこの作品の稽古場に参加した初日に、この作品の生みの親のマキノノゾミさん、育ての親の堤さんがいらっしゃって、
これから苦楽を共にする座組のメンバーが演技をするのを見て笑ったり、感動して涙を流したりして、僕自身稽古場ですごく救われました。演劇の持つ力を感じ、その力を信じて、より多くの方に楽しんでもらえるように感動していただけるよう一心に務めていきたいと思います。お客さまが安心して最後までご覧いただけるように気を引き締めて臨みます。
渡辺 大さん／宮本武蔵役
今回が初舞台です。ここに立つんだなって噛み締めております。初めてだらけのことや慣れないことも多く、毎日試行錯誤しながら稽古をしています。毎日いろいろな発見があって、皆さんにお見せできることを楽しみにしています。(コロナ禍で)大変な状況ですが、皆さんと希望を共有できればと思って毎日稽古を進めています。今か今かと開幕を待って、ドキドキしています。
浅野ゆう子さん／淀殿役
再び淀殿として声をかけていただいたことを幸せに思っています。コロナ禍でお稽古場でもマスクで私語も厳禁。中々コミュニケーションも取りにくい状況の中、上川さんが私たちを和ませて、笑わせてくださって、稽古場の雰囲気、テンションが一気に上がりました。素晴らしい座長さんです。そして私個人の楽しみとしては、初演からずっと言い続けておりますが、松平さんの美しい殺陣、かっこいい上川さんとの殺陣を毎日、間近で拝見できることが本当に嬉しくて見惚れています。そして何より楽しみなのは、カーテンコールでの上川さんのトークです!!毎回足をお運びいただき、カーテンコールだけでもご覧いただきたい(笑)。紀香さんとも初めてご一緒させていただきます。私がお稽古場に入るときには、台詞も完璧に入っていて、素敵なお品さんになっていました。素敵な時間をご一緒できることを嬉しくて、励みとしてお稽古を頑張っています。無事に初日を迎えることを夢見ています。あっ!!忘れていました!!堤監督のご指導で今回私の妖怪度がますますアップするように作ってくださってます(笑)。
松平 健さん／柳生宗矩役
このような状況の中、舞台に立てることの喜びを感じています。魔界の世界をぜひご覧いただき、現実を忘れられるような世界を味わっていただきたい。立ち回りも素晴らしく、見せ場もたくさんございます。セットもリニューアルし、素晴らしい舞台になると思います。ひとりでも多くの方にご覧いただきたいと切に思っております。
また、上川さんは、新キャストが加わったカンパニーの様子を「今回参加してくださった方々の前のめりの姿勢、ベクトルがひしひしと感じています。初演をやったからとあぐらをかいていられない。貪欲でアグレッシブな座組みに日々刺激を受けながら稽古場で過ごしています」と語ってくれました。
舞台『魔界転生』は、4月7日(水)～11日(日)まで愛知・刈谷市総合文化センター、4月16日(金)～28日(水)まで福岡・博多座、5月4日(火・祝)～28日(金)まで東京・明治座、6月2日(水)～10日(木)まで大阪・新歌舞伎座にて上演されます。
演劇と映像の融合をテーマにLEDを駆使し、新機軸の演出で「電影活劇」を創り出す令和版の新しい『魔界転生』の誕生です。お見逃しなく!!
【公演概要】
■タイトル 舞台『魔界転生』
■日程・会場
愛知公演：2021年4月7日(水)～4月11日(日) 刈谷市総合文化センター
福岡公演：2021年4月16日(金)～4月28日(水) 博多座
東京公演：2021年5月4日(火・祝)～5月28日(金) 明治座
大阪公演：2021年6月2日(水)～6月10日(木) 新歌舞伎座
■出演
上川隆也 小池徹平 藤原紀香 村井良大 木村達成 田村心 岐洲匠 宇野結也 財木琢磨 山口馬木也 渡辺大 浅野ゆう子 松平健 ほか
■公式ホームページ
(2021,03,24)
photo&text;Akiko Yamashita
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