A New Musical『ゆびさきと恋々』のゲネプロ取材が6月4日(金)に、東京・本多劇場で行われ、豊原江理佳さん、前山剛久さんが開幕への思いを語りました。

 

本作は「全国書店員が選ぶおすすめの少女漫画」1位を獲得した、森下suuさんによる話題のコミックスをミュージカル化した作品。

SDGs×ミュージカル、「誰もが心で聴こえるミュージカル」を目指し、持続可能な舞台芸術の第1歩として制作された日本発のオリジナルミュージカルです。耳の聞こえない女の子・雪と耳の聞こえる男の子・逸臣が、手話を通じて心と心が繋がり合う中で、お互いの知らない世界を知り、互いに惹かれ合う姿を描きます。

ゲネプロは、耳の聞こえない雪の内面の世界を表現したコンテンポラリーダンスのオープニングからスタート。

原作を尊重し、物語をなぞりながらも、今の日本だからこその物語が綴られます。劇中には、ダンスで世界観を表すシーンのほかに、雪をはじめとした登場人物たちの心情を歌で表す場面も度々見られ、一気に物語に引き込まれました。

少女漫画原作ならではの胸キュンシーンも多く、豊原さんが作り上げた可愛らしい雪の純真さや、前山さんが演じる逸臣の雪を想う気持ちが伝わってきて心に沁みます。

また、雪との会話には手話やメールが多用されますが、スクリーンにその会話が映し出されるため、何を伝えているのかも明確でした。劇中では、池岡亮介さんが演じる桜志による「手話講座」も行われ、楽しみながら「手話」を学ぶこともできました。

さらに、作品後半では、それぞれの想いが交錯する中、手が人と人をつなぐものだということを全員で歌い上げます。ラストシーンは、原作とはまた違ったエピソードを描き、今想いを伝えようというメッセージが歌われました。コロナ禍で変わってしまった日常を経験した人たちの心に響く作品となっていました。

ゲネプロを終え、前山さんは「昨年からのコロナで演劇はなかなか辛い立場に置かれていますが、こうしてゲネプロを終えて初日を迎えられることを嬉しく思っています」と挨拶。

「このお芝居でどういうものを感じ取っていただけたのか、そして僕たちがどういうものを与えられたかわかりませんが、何か生きる希望に繋がったらうれしいと思います」と思いを寄せました。

一方、豊原さんは、「今このような状況の中で本番を迎えられることが奇跡だと思います。せっかく本番を迎えられるので、きていただいた皆様には何か持って帰っていただきたいですし、生きる活力、元気を与えられたらいいなと思います」と意気込みました。

 

【公演概要】
■タイトル
A New Musical『ゆびさきと恋々』
■日程・会場
2021年6月4日(金)〜13日(日) 東京・本多劇場
■原作 森下suu『ゆびさきと恋々』(講談社『デザート』連載中)
■脚本 飯島早苗
■音楽 荻野清子
■演出・脚本 田中麻衣子
■振付 前田清実
■出演
雪:豊原江理佳 逸臣:前山剛久 りん:林愛夏 エマ:青野紗穂 桜志:池岡亮介 心:中山義紘 京弥:上山竜治
アンサンブル 渡辺菜花 金井菜々 大津夕陽
BAND
ピアノ:森本夏生 チェロ:白神あき絵
■主催・企画・製作 ワタナベエンターテインメント

■公式ホームページ https://yubisakimusical.westage.jp/

A New Musical『ゆびさきと恋々』の公演メモリアルパンフレットが6月4日(金)よりセブンネットショッピング内【ワタナベ商店】にて限定販売。
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(2021,06,05)

photo:オフィシャル提供/text:Maki Shimada

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