岸惠子 スペシャルトークショー「いまを生きる」合同取材会が、2022年5月18日(水)に、東京都内で行われ、岸惠子さんがトークショーへの思いを語りました!!

このトークショーは、作家やジャーナリストとして活躍する岸さんが、自身が体験した驚きと笑いが満載のエピソードの数々を交えて、いま最も大切にしたいことや変わらずに伝えていきたいことを語る会です。岸さんと言えば、エッセイストとしても高い評価を受けています。トークショーでは、まるで自身のエッセイのような、痛快で示唆に富んだトークが展開されます。

トークショーについて、岸さんは「私が映画界で活躍していた頃と時代はガラリと変わったと思います。コロナという変異株をたくさん生んでいる疫病と、プーチンさんの夢であるらしいロシア大帝国を作るという無謀な夢(が現在の問題としてある)。日本は特殊な国で、知識もあり、報道もきちんとしていて世界事情を(日本人は)分かっている。分析力もある。でも、そこで終わってしまうんです。海に囲まれた安全地帯という思いがどこかにあって、まだ鎖国しているんではないかと思ってしまうくらい外を見ない。そういうことをこの際に話そうと思います」と話しました。

特に、ロシアとウクライナを取り巻く状況には、さまざまな思いがあり、「ウクライナ人はすごく強い。あんなにもめちゃくちゃに乱暴をされても、国に対する愛と信仰であそこまで戦えるとは。ゼレンスキー大統領も素晴らしい。でも、私はロシア人のこともよく知っているんです。昔、ソビエトの時代に各地を回りました。その時に、スラヴ民族の方たちの優しさと明るさ、ユーモア、それから素朴な人の良さを感じました。(彼らも)何が何だかわからないまま、戦いに駆り出されて死んでいくというのはものすごく虚しいと思います」と思いを吐露しました。そして、改めて、「あまりにも日本人は呑気に思えます。日本人はすごく幸せで、でも何もしない人だと感じてしまうんです」と苦言を呈しました。

トークショーが行われる8月には90歳を迎える岸さん。今なお、執筆や講演への意欲が衰えない姿に、「健康法を教えてほしい」という質問があがると、「何もしないのがいいんじゃないかしら。寝たい時に寝て。私は、お昼くらいまで寝て、(夜中の)3時くらいまで起きて、文章を書いています」と明かしました。

さらに、今後の活動について「これから2冊、本を書きたいんです。小津安二郎さんの面白いエピソードや石原慎太郎さんにまつわるエピソードなどを入れて、10人くらいの方について書きたい。こういう人たちが歴史を作ってきたというのを知って欲しいんです。それから、あとは小説を書きたい。その2冊を書いたら、さっさと死にたいと思っています」と笑いながら語りました。

 

【公演概要】
■タイトル
岸惠子 スペシャルトークショー『いまを生きる』
■日程・会場
2022年8月12日(金) 神奈川県立音楽堂
2022年8月30日(火) 新宿文化センター 大ホール
■企画・構成・出演 岸惠子
■司会 松本志のぶ
■料金 6,500円(全席指定・税込) ※未就学児入場不可/会場内ではマスクの着用を必須とさせていただきます。必ずご持参ください。
■主催 サンライズプロモーション東京/MY Promotion
■公式ホームページ https://kishikeiko2022.wixsite.com/imawoikiru

(2022,05,19)

photo&text:Maki Shimada

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