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2017年にイギリスにて実話をベースに生まれ、ウエストエンドで大ヒットを記録したミュージカル『ジェイミー』。
この夏本誌イチ押しのミュージカルです!!
この夏の上演では、日本版として全く新しく創り出されたものを観ることができます。
初日を約1ヶ月後に控えた7月8日に稽古場のぞき見会がオンライン生配信で開催され、稽古場に組みあがった本番と同スケールのセットの前で5曲が披露され、一部衣裳も初お披露目されました!!のぞき見会までの2週間の稽古を経た、世界にひとつしかないジェイミーが生まれているところを実際に見ることができる貴重な機会となりました。
日本版の演出・振付を手掛けるのは、ミュージカル『メンフィス』の日本版や、多くの世界的トップアーティストの振付を担当、ブロードウェイでは気鋭の演出家として注目されているジェフリー・ペイジ氏。
のぞき見会では、ノートと呼ばれる演出家からここはもっとこうしたら良いのではという直しやアドバイスやキャストとのやりとりという普段見る事ができない稽古の裏側をたっぷりとのぞける会となりました。
最初に披露されたのは、オープニングナンバーの個性あふれる生徒たちのエネルギーを感じるM1「誰も知らない ~And You Don’t Even Know It」。
次に披露されたのは、ジェイミーがドラァグクイーンになりたいという想いを胸に訪れたドレスショップで出会ったのが、実は伝説のロコ・シャネルというドラァグクイーンだったヒューゴ。プロムにドレスを着て出席したいという夢の後押しを受けたジェイミーが一歩前に進めるのか、勇気を与えてくれるナンバー M7「乗り越えるもの ~Over the Top」。
吉野圭吾さん、今井清隆さん、泉見洋平さん
そして次に披露されたのは、M9「噂のジェイミー ~Everybody’s Talking About Jamie」。
前日に観たあるショーの噂で持ちきりの教室。セリフのように掛け合う歌詞の応酬、掛け合いが見どころ!!
4曲目に披露されたのは、M10「限定モノ ~Limited Edition」。
ヒューゴのドレスショップで赤いドレスに出会い、そのドレスを来てプロムに行くと決めたジェイミー。家族のようにサポートをしているレイ、大きな愛で包み続ける母・マーガレットと向かうところ敵なしと自信を持ったジェイミーのナンバー。
左から森崎ウィンさん、保坂知寿さん
最後に披露されたのは、M15「我が子、あなたの子 ~My Man, Your Boy」。
自信満々だったジェイミーがある大きな障壁にぶつかります。それまでどんなことがあっても支え続けてくれた母のマーガレット。母から息子への想い、そして息子から母への想いを伝え合うナンバー。
左から安蘭けいさん、髙橋颯さん
パフォーマンス披露の後にトークセッションが行われました。
稽古を通して感じている手応えを森崎さんは「ご視聴ありがとうございます!!」と挨拶し、「まだまだ稽古途中ですが、こういう日を迎えられて嬉しく思います。まだまだやらなくてはいけないことがたくさんありますが、個人的な目標としては、小さい努力をたくさんして、幕があくまでにすべてを詰め込みたい」と話し、髙橋さんは「(配信なので)皆さんの顔が見えないけど、思い浮かべてます(笑)!!やるべきことがたくさんあると自覚しています!!」と笑顔を見せ、ジェイミーの母・マーガレットを演じる安蘭さんは、「母親像をもっと明確に出していきたい。息子たちとのコミュニケーションをしっかり取って役を深めていきたいです。生徒役の少年、少女たちに心を元気にしてもらい、ヒューゴさんら大人の濃いキャラクターの人たちにはお笑いを持っていってもらい、私はお客さまに共感して、涙を流してもらえるようなシーンにしたいと思っています」と話してくれました。
安蘭けいさん演じるマーガレットの親友レイを演じる保坂さんは、「安蘭さんとは初めての共演ですが、そんなことを感じないくらい距離が近くて、もっともっと仲良くなりたいなって思っています。愛すべきマーガレットとジェイミーの親子が一歩踏み出すためのサポート役なので、そこの役作りを膨らませていけたら」と語り、多くのミュージカル作品への出演経験を持つ今井さんは「楽曲がロック調でノリが良くて楽しいです。客席にいる皆さんも一緒に踊り出したくなるような感じで非常に良いです!!」と楽曲の魅力を、石川禅さんは「楽曲は今時のミュージカルの曲で洗練されています。昭和生まれには難しいリズムの取り方、昭和歌謡で育った私的にはリズムをキャッチするのが難しくて、ど演歌で行っちゃえ!! って思っちゃうところもあります」と笑いを誘い、「主人公ジェイミーが憧れるドラァグクイーンはひとりひとりが魅力的。ヒューゴはその中でもジェイミーの育ての親のようなところがあるので、とても楽しく演じさせていただいてます」と話してくれました。
最後に安蘭さんから「あと1ヶ月!!もっともっと役を深めて感動、勇気、パワーを与える作品になればと思っています。たくさんの方に観に来ていただきたいという気持ちでいっぱいです!!」、髙橋さんから「幕が開くのを楽しみにしています。伝えたいメッセージがあるので、ぜひ受け取りに来てください!!」、最後に森崎さんからは「こうやってエンターテインメントができていることがすごく幸せです。皆んなで一丸となってこの作品を届けて参りますので、この世界に飛び込んでいただき、日常を少し忘れて、エンターテインメントを感じていただき、劇場を出るときには背中をポンと押してもらえるような作品を作って参ります。劇場でお待ちしています。本日はありがとうございました」とメッセージが送られ、のぞき見会を締めくくりました。
【公演概要】
■タイトル ミュージカル『ジェイミー』
■日程・会場
東京公演：2021年8月8日(日)～8月29日(日) 東京建物 Brillia HALL
大阪公演：2021年9月4日(土)～9月12日(日) 新歌舞伎座
愛知公演：2021年9月25日(土)・26日(日) 愛知県芸術劇場大ホール
■音楽 ダン・ギレスピー・セルズ
■作 トム・マックレー
■日本版演出・振付 ジェフリー・ペイジ
■出演
森崎ウィン 髙橋颯(WATWING)※ ／安蘭けい
田村芽実 山口乃々華 ※／佐藤流司 矢部昌暉(DISH//) ※
伊藤かの子 太田将熙 川原一馬 小西詠斗 鈴木瑛美子 田野優花 フランク莉奈 MAOTO
樋口麻美 実咲凜音 永野亮比己／泉見洋平 吉野圭吾
保坂知寿 今井清隆 石川禅
※=Wキャスト
本公演は一部配役がＷキャストとなっております。事前に必ず出演者をご確認ください。
■公式ホームページ
https://horipro-stage.jp/stage/jamiemusicaljp2021/
(2021,07,09)
photo:田中亜紀／text:Akiko Yamashita
下記にてサイ役の小西詠斗さんのインタビュー公開中!!
そして現在発売中のNorieM #44には、ミッキー役の太田将熙さんのインタビューを掲載しております。
4/23(Fri)発売!!NorieM magazine#44。meets Princeには太田将熙さんが本誌初登場!!
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