1991年に大ブームを巻き起こし、日本のみならず、アジア諸国で今もなお絶大なる人気を誇る漫画「東京ラブストーリー」(作:柴門ふみ)がミュージカル化され、20221127()から東京建物Brillia HALLで上演されます!!

原作はバブル時代の東京を舞台にしている本作ですが、ミュージカル版では、設定を2018年春から2019年春という設定に置き換え、コロナ禍前、希望を持って東京で暮らすカンチ、リカ、三上、さとみの4人を中心とした恋愛模様を描きます。

今回の公演では、「空キャスト」と「海キャスト」のチーム別のダブルキャストで上演。それぞれのチームの色合いに期待が高まります。

そこで、どちらのチームにも長崎尚子役で出演する綺咲愛里さんに、それぞれのチームの印象や本作の見どころなどをうかがいました!!

 

最初にこのミュージカルのお話を聞いた時の気持ちを教えてください。

原作の漫画を読んだこともドラマを観たこともなかったのですが、「東京ラブストーリー」という名前は知っていたので、あの噂の「東京ラブストーリー」か!!”と驚いたというのが最初の印象です(笑)。社会現象にまでなった有名な作品だということも理解していたので、それがミュージカル化されるとどうなるんだろうと、驚きとワクワクがありました。それで、早速、91年に放送されたドラマを観たら、ハマってしまって(笑)。ドラマならではのストーリー展開ではありますが、女の子なら誰でもキュンキュンするエピソードがたくさんあって、どっぷりとその世界に浸かりました。正直なところ、現実にはなかなかないお話だと思います。でも、だからこそ、ハマってしまったんだと思います。4人の恋愛模様が噛み合わないのがまたもどかしくて、でもそれが良くて(笑)。

 

放送当時から、どっぷりハマる人の多いドラマだったと記憶しています!! ところで、今回のミュージカルはコロナ禍前の東京が舞台ですが、脚本を読んでどんな印象を持ちましたか?

今の時代とキャストに合った内容に生まれ変わっていると思います。そして、きっと誰もが共感できると思いますし、本当に面白い。ただ、台本を読んだ時に感じた第一印象と、それぞれのキャストが声に出してセリフを話した時にまた印象は変わると思うので、稽古に参加するのがすごく楽しみです。

 

綺咲さんは「空チーム」と「海チーム」のいずれにも出演されますが、それぞれのチームの印象は?

(取材当時は)まだ製作発表でお会いしただけですが、やっぱり全然雰囲気が違うなと思いました。演出家の豊田(めぐみ)さんもおっしゃっていましたが、チームによって全く違う作品になると思います。だからこそ、私は演じ分けないといけないと思っています。

 

それぞれのチームに合わせて、お芝居も変わっていくんですね!!

そうですね、豊田さんからも「変えてほしい」と言われています。ただ、私自身、ダブルキャストでの公演は経験があっても、今回のようなチーム制は初めてなので、今は構えているところもあります。2役演じるくらいの心意気で挑んだ方が良いのかなと考えています。

 

今、現在は、尚子をどのように演じようと考えていますか?

この作品は、カンチとリカ、三上、さとみの4人の恋愛模様が主となるので、長崎尚子はそのスパイス的な存在になれたらいいなと思っています。4人の関係が崩れたり、ドラマが動き出したりする発端とまではいかなくても、アクセントとして存在できたらと思います。

 

脚本を読んで尚子に共感できるところはありましたか?

同じ女性として、同じように感じるところはもちろんあります。ただ、観てくださる皆さんのとらえ方はそれぞれだと思うので、共感できる人もできない人もいるとは思います。それに、きっと共演するキャストさんが違うと、尚子の見え方も変わってくると思います。

 

今作の楽曲は、グラミー賞受賞作家のジェイソン・ハウランドによる全編書きおろしです。楽曲をお聴きになった感想を教えてください。

日本にはない風を感じられる楽曲だと思います。壮大で、ワクワクするような楽曲から、切なくなるような楽曲まであり、どの曲もメロディーラインが本当に素晴らしいので、大きな舞台で生演奏で歌うのが楽しみです。思わず口ずさんでしまったり、手拍子をしたくなるような楽しい楽曲もあるので、ぜひ劇場では盛り上がっていただけたらと思います。

 

「空キャスト」には、宝塚歌劇団時代の先輩でもある夢咲ねねさんが、関口さとみ役として出演されます。夢咲さんとの共演ではどんなことを楽しみにしていますか?

昔からお世話になっていて、何年もご一緒していた夢咲さんと、またこうして宝塚以外の舞台で共演させていただけることは、本当に楽しみです。役としても関わっていくので、どうなるのか私自身もワクワクしています。お稽古場で作り上げていくのが今から楽しみです。

 

では、改めて、ミュージカル版ならではの魅力や見どころは?

ミュージカルは、お芝居だけでなく、歌があり踊りもある、総合芸術だと思います。これまでも漫画やドラマがミュージカル化されたことはあったと思いますが、そうした総合芸術で描かれることできっと漫画やドラマの印象とは大きく変わるんじゃないかなと思います。ドラマを知っている人は違いや共通点を探しながら観ていただくのも一つの楽しみ方だと思いますし、逆にドラマも漫画も全く観たことがないという方も楽しんでもらえる作品だと思います。ぜひ、多くのお客さまに観て、共感して、楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

最後に、公演を楽しみにされている方にメッセージをお願いします!!

「東京ラブストーリー」の初ミュージカル化です。見どころはたくさんありますが、ぜひファッションにも注目していただけたらと思います。現代を舞台にしたミュージカルなので、「ああいう服を着てみよう」と思っていただけるような身近なお衣裳が出てきます。普段、ミュージカルのステージではフランス人形のようなゴージャスなドレスを着ることの方が多いので、私も今回のお衣裳は楽しみです。それから、今作は、これまでミュージカルにご縁のなかった方にも楽しんでいただける作品だと思いますので、この作品をきっかけにミュージカルを好きになっていただける方がいたらそれはとても嬉しいことですし、逆に普段からミュージカルを観ている方がこの作品をきっかけに「東京ラブストーリー」という世界観を好きになっていただけたら、それも嬉しいです。たくさんの方に楽しんでいただけるよう、本番まで時間をかけて、みんなでお稽古に励んでまいりたいと思いますので、ぜひ劇場に足をお運びくださいませ。


▶︎綺咲愛里さんのファッション事情◀︎

今日のお衣裳のポイントは?

製作発表でも着用したお衣裳ですが、役をイメージして選びました。尚子は、かわいらしいというよりはクールな印象があったので、大人っぽいワンピースにしました。明るい色味が、華やかな印象になっていると思います。

 

普段どんなファッションが多いですか?

最近はパンツスタイルが多いです。コロナ禍でオシャレをしてお出かけする機会が減ってしまったので、オフなファッションをしていることが多く、シンプルなお洋服を着ていることが多いです。

 

確かに、ドレスアップしてお出かけする機会は大幅に減りましたよね。

そうですね。でもだからこそ、お仕事の時に着るお洋服にはすごくこだわったり、華やかなものを着たいと思うようになりました。久々におしゃれするとやっぱりルンルンしますよね。

 

最近買ったお気に入りのアイテムを教えてください。

セリーヌのサンダルを思い切って買いました!! 12年くらい前から、スポーツサンダルが流行っていますよね? 今、(NIKEの)“エアマックスココ”をみんな履いていますが、私も昨年買って。そうしたら、すごく歩きやすいので、そればっかり履くようになってしまったんです。それでスポーツサンダルっていいなと思うようになったんですが、どうせなら、ここぞという時に履く、シンプルだけど上質なものを1足持っておきたいと思って、セリーヌのものを買いました。ただ、もったいない根性が出てしまって出し惜しみしてしまい、本当にここぞという時にしか履いていないんですが(笑)。

 

最近のマイブームは?

私、洗濯物は屋外に干すのが大好きなんですよ。お日さまの香りが気持ち良くて。夏は特にあっという間に乾くので、それにもすごくテンションが上がります。それから、最近は、気分によって柔軟剤を変えています。以前は、頑なに「私はこれ」と決まった匂いを使っていたのですが、今は3種類買ってあって、それを日によって違うものを使っています。干すときの香りが違うだけで、気分まで変わるんですよね。最近の楽しみの一つです(笑)。

profile

1030日生まれ、兵庫県出身。

2010年、宝塚歌劇団(96期生)入団。『THE SCARLET PIMPERNEL』で初舞台。『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』でヒロインを演じる。201611月には星組娘役トップスターに就任。201910月、『GOD OF STARS食聖―/エクレール ブリアン』で退団。退団後の主な出演作はミュージカル・ゴシック『ポーの一族』、ミュージカル『王家の紋章』、ミュージカル『Endless SHOCK -Eternal-』。

公式ホームページ:https://kisaki-airi.com/

公式Twitter@kisaki_airi

公式Instagram@kisaki_airi


【公演概要】
タイトル
ミュージカル『東京ラブストーリー』

日程・会場
東京公演:20221127()1218() 東京建物Brillia HALL
大阪公演:20221223()1225()  梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
愛知公演:2023114() 刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
広島公演:2023121()122() JMSアステールプラザ大ホール
原作 柴門ふみ「東京ラブストーリー」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
音楽 ジェイソン・ハウランド
脚本・歌詞 佐藤万里
演出 豊田めぐみ
出演
<空キャスト>柿澤勇人 笹本玲奈 廣瀬友祐 夢咲ねね
<海キャスト>濱田龍臣 唯月ふうか 増子敦貴(GENIC) 熊谷彩春

綺咲愛里 高島礼子 ほか

主催 フジテレビジョン 染空 Ranspace ホリプロ
企画制作 ホリプロ

公式ホームページ

https://horipro-stage.jp/stage/love2022/ 

公式Twitter

https://twitter.com/tls_2022

(2022,10,20)

photo:Hirofumi Miyata/interview&text:Maki Shimada

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