8月13日(金)~9月5日(日)まで東京・BunkamuraオーチャードホールにてDISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』の日本初演が上演されます。

 

演出は、『るつぼ』(2016年)、『民衆の敵』(2018年ともにBunkamuraシアターコクーン)で社会的テーマを力強く描いてき、日本の観客を魅了し、本作のロンドンでの初演・再演でも演出を務めたジョナサン・マンビィ氏が手掛け、世界的に有名な「ピーターパン」のファンタジックな世界観から現代社会に通ずるテーマを浮き彫りにします。
タイトルロールであるウェンディとピーターパンを演じるのは、今回が初共演となる黒木華さんと中島裕翔さん。
今回、ウェンディを演じる黒木華さんが取材会で作品への意気込みを語ってくれました。

取材会場に白のワンピースで爽やかに登場した黒木さん。

『ウェンディ&ピーターパン』への出演が決まった時の気持ちを「(2016年に上演された)『るつぼ』の時からジョナサンと“また一緒にやりたいですね”と話していたので、この作品でまたご一緒できることがすごく嬉しかったです。みんなが知っている夢のある作品を新しい形でできることも刺激的だなと思いました」と語り、改めてジョナサン・マンビィ氏との一緒の作品作りについて、「とても丁寧で、役者の良いところを見つけ引き出してくれます。その上で、役者の挑戦を喜んで、楽しんで聞いてくださるので、物語が広がっていく感じがあります」と信頼を寄せました。

役作りの核として大事にしたいのは「ウェンディの家族としての立ち位置。壊れかけた家族を自分がなんとかしないといけないと、ネバーランドに着いてからも思い続けていて、現状をどう打開し、どう成長していくかという過程を見せていくことが大事だと思っています」と語りました。

 

今回ピーターパンを演じる中島裕翔さんとは初共演。「とても真面目で素直な方。身体能力がすごく高く、殺陣やフライングも全部一発で覚えてしまうところは、ピーターパンにぴったり!!」と中島さんのお芝居から受けた印象を話してくれました。

 

「作品の見どころは?」との記者からの質問には、「全部面白いですよ!!」と笑顔を見せ、「見どころがたくさんある作品だと思います。人間模様はもちろんですが、フライングや殺陣もありますし、衣裳や、舞台装置もイギリスのスタッフの方々とのコラボレーションでできた素晴らしいものになっています。お子さまだけで無く、大人の方にも楽しんで観ていただける作品になるよう頑張っているところです」と語る黒木さん。

 

稽古が進んでいる中で初挑戦で苦労していることは「飛びながらのお芝居はしたことがなかったので大変ではありますが、楽しいです」と笑顔を見せ、「稽古場は、若い方も多く活気に満ちていて、チーム自体も和気藹々としています。ものすごくエネルギーが必要な作品なので、稽古中はみんなのパワーがみなぎっています。今回シャドウというピーターパンの影役を演じる方々がいて、シャドウの皆さんがいなかったら舞台が成り立たないと思うぐらい、私たちができないフィジカルな部分を全部担ってくださっています」と稽古場の様子を話してくれました。

 

取材会の途中、「やっぱり舞台が好きなんです」と話した黒木さんにとっての舞台の魅力は、「観る側の時は、目の前で演者さんが感情を出しているのをフィルター無しで生で観られること。その迫力は舞台ならではの伝わり方で映像にはないものだと思うので、そこが一番の大きな魅力。演じる上での違いは、映像は撮り順が前後することが多いですが、舞台は始まりから終わりまで物語が流れている中にいられるので、私にとってはすごくやりやすい」と説明してくれました。

最後に「開幕に向けて、より面白い舞台になるように頑張りたいと思います。皆さんに楽しんでいただける作品になると思いますので楽しみにしてください!!」と力強く語り、取材会を締め括りました。

 

【ストーリー】
1908 年のロンドン。ダーリング家の子供部屋。ウェンディ(黒木華)、ジョン(平埜生成)、マイケル(前原滉)、そして体 の弱いトム(下川恭平)は戦争ごっこをしながら部屋中を飛び回っている。そこへ両親であるミスター&ミセス・ダーリング(堤 真一、石田ひかり)が入ってくる。家族が揃った姿は幸せそのもの。 その晩熱を出したトムを医者に診てもらうも、診立てはあまりよくない。やがて皆が寝静まった遅い時間に子供部屋の窓からピ ーターパン(中島裕翔)がやってきてトムを連れ去っていく・・・。
それから 1 年後のある日の夜、子供部屋の窓が開き、再びピーターパンが現れる。驚くウェンディはジョンとマイケルを叩き起こ し、トムを探すためにネバーランドへとピーターパンたちと共に旅立つのだった。

 

【公演概要】
■タイトル
DISCOVER WORLD THEATRE vol.11 『ウェンディ&ピーターパン』
■日程・会場
2021年8月13日(金)〜9月5日(日) Bunkamura オーチャードホール
■出演
黒木華 中島裕翔(Hey! Say! JUMP)

平埜生成 前原滉 富田望生 山崎紘菜

新名基浩 田中穂先 中西南央 下川恭平 本折最強さとし 井上尚 坂本慶介 保土田寛
宮河愛一郎 原田みのる 乾直樹 近藤彩香 浜田純平 渡辺はるか

玉置孝匡 石田ひかり

堤真一
■公式ホームページ
https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/21_WPP/

(2021,08,12)

photo:Hirofumi Miyata/text:Akiko Yamashita

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