男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC」として活躍する小池竜暉さんが、2023年2月8日(水)から上演されるオフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』で、ミュージカルに初挑戦します。本作は、相葉裕樹さんが主演するソングスルーミュージカル。爽快で誠実な楽曲と共に、誰もが経験したことのあるような人を想い合う温かさや、うまくいかず葛藤することもある日々を、綿密に歌で表現し、心に寄り添った作品です。小池さんに、本作に挑む思いやお芝居について、さらにはNorieMならではのファッション事情についてもお聞きしました!!

 

―まずは、出演が決まった時のお気持ちから聞かせてください!!
僕は、普段ダンス&ボーカルとしてGENICというグループで活動していて、ミュージカルはもちろん、演技をすることも初めてなんです。ただ、昔から演技に興味はあって、演じることって楽しそうだなと思っていたので、今回、出演させていただくことが決まり、すごく嬉しかったです。ミュージカルは、歌に演技を落とし込んでいくものだと思うので、今回の挑戦でどんな化学反応が起こるのかすごく楽しみにしています。

 

―小池さんにとって、舞台やミュージカルは身近なものでしたか?
GENICのメンバーの増子敦貴が、舞台にたくさん出演しているので、彼の出演作はよく観劇していました。

 

―そうした作品を観て、どんなところに面白さを感じましたか?
ドラマや映画などの映像作品とはまた違い、歌や身体で表現したり、舞台という限られたスペースの中で物語を作り上げて、伝えていくというのが面白いなと思いました。

―最初に今作の脚本を読んだ時は、どんな感想を抱きましたか?
あたたかい物語だと思いました。この物語では、2組のカップルが登場しますが、4人それぞれのストーリーが交錯していくという展開が面白いと感じました。観ている方もきっと自分の生活に置き換えて感じていただくことができると思うので、そういう意味でも身近で、共感できるところが多い作品だと思います。

 

―今回、小池さんは、中本大賀(円神)さんとダブルキャストで、アーティストを目指す青年ウォーレンを演じます。脚本を読んでウォーレンはどんな人物だと感じましたか?
夢に向かって、良くも悪くもがむしゃらな若き青年という印象です。例えば、漠然とビラ配りをしていたり、がむしゃらだからこそ、目標をしっかり見つめられていないところもありますが、泥臭くても頑張ろうという思いも感じられて、昔の自分を思い出しました。きっと、観客の皆さんの中にも重なるところがある役だと思いますし、そこは演じていても面白いのではないかなと思います。

 

―ダブルキャストで演じることについては、今はどう考えていますか?
演技自体が初めてなので、もちろんダブルキャストも初めてなのですが…あっちゃん(増子敦貴さん)が最近、出演していたミュージカルもダブルキャストだったので、両方のキャストさんの公演を拝見して、演じる人が変わるとここまで変わるんだとすごく実感できました。それぞれの良さが出ていて面白いと感じたので、今回、僕もどんな違いが出るのか楽しみにしています。今回は、ダブルキャストの中本さんとの違いももちろんですが、相手役のデイブもダブルキャストなので、4通りのカップルを楽しんでいただけるのかなと思います。

 

―中本さんとはもうお会いしましたか?
(取材当時は)まだこの作品ではお会いできてないんです。ただ、中本さんも「円神」というグループで活動されていて、グループとしては2回、共演したことがあります。その時はお話ができなかったので、今回、お話させていただくのも楽しみです。

 

―普段、ダンス&ボーカルグループで歌っている時と、今回、ミュージカルとして歌う時は、歌い方を変える予定ですか?
グループとして歌っている時の方が荒々しい場面が多いのかなとは思います。ミュージカルの場合には、キャラクターの心情を表現するという面が強いとは思うので、歌うときの心情の込め方が変わってくるのかなと今は考えています。この作品は「Ordinary Days」というタイトルにもある通り、日常に寄り添って、日常をさらけ出すような物語なので、声を張り上げて歌うようなシーンは少なくて、日常的な思いを歌にしていくことになると思います。それから、発声も変わってくるのかなとは感じています。僕は、1年前くらいからオペラの要素を取り入れた練習をしていたので、そうした歌い方も入れたら面白いのではないかなと今の段階では思っています。

 

―オペラを練習中なのですね!?
そこまで本格的なことではなくて、ボイストレーニングの中で、発声の方法としてオペラのエッセンスを用いた練習をしているという感じなのですが…。ただ、そうした発声を意識すると、いい声が出るようになってきたんです。それで、もしかしたらミュージカルでも、そうした発声がいいのかなと。

 

―グループでもそうした発声で歌うことはあるんですか?
まだライブで歌ったことはないです。なので、これが初披露になるかもしれません。普段のGENICの僕とは全く違う姿、歌声をお見せできるのではないかなと思うので、楽しみにしていただけると嬉しいです。

 

―お芝居については、今はどんなところに難しさを感じていますか?
僕、喜怒哀楽でいうと“怒”の感情を表すのがあまり得意ではないんですよ。普段からあまり怒りの沸点に達することがないので、声を荒げて怒るようなシーンがあったら、どう表現したらいいのか分からないと思っていました。ただ、今回はそうしたシーンはないので、そこは良かったなと思います(笑)。

 

―穏やかな性格なんですね。
中学生くらいまでは気が短いところもあったと思うのですが、年々怒らなくなってきました(笑)。ですが、もしかしたら演技となったら怒ることができるのかもしれない。それはやってみないと分からないですが。意外と、何気ない普通の会話が(演技という意味では)難しいのかもしれないですし、これから稽古をしていく中で、たくさん課題が見つかると思います。

―主演の相葉さんの印象は?

これまで出演していた作品を拝見して、すごく伸びやかに歌って、あたたかい声をされている方だと感じました。舞台経験も豊富でいらっしゃって、貫禄もあるので、僕も少しでも近づけるよう全力でついていきたいと思います。実は、今日、初めてお会いしたのですが、すごくイケメンで、身長も高くて、とにかく素敵な方だったので、僕もビジュアルも磨かないといけないなと思いました(笑)。

 

―ヒロイン、クレア役の夢咲さんについては、どんなイメージをお持ちですか?
先日、あっちゃん(増子敦貴さん)が出演していたミュージカルにも出演されていて、その作品を観劇させていただきました。とてもきれいな歌声をされていて、演技も魅力的で、引き込まれました。今回、ご一緒できるのがすごく楽しみです。

 

―ところで、先ほど本作は日常を描いた作品だというお話がありましたが、ぜひ、小池さんの“日常”についても教えてください!! お休みの日は、どのように過ごしているのですか?
僕は、すごく内向的な人間なので自宅で過ごすことが多いです。グループでは作詞作曲もしているので、曲作りをしています。自分が作った楽曲を聴いて自分を癒して…という感じです。最近は、パスタを作ったり、コーヒーを挽いて入れたり、抹茶をたてたりもしています。家の中で完結する趣味が多いです。

 

―素敵な趣味ですね。では、2020年にグループでデビューしてからこの3年間、小池さんにとってどんな3年間でしたか?
2019年11月にグループを結成して、数ヶ月でコロナ禍に入ってしまったので、この3年間は荒波に乗ってきたという思いがあります。ファンの方々とどうやってコミュニケーションを取れば良いのか、試行錯誤の日々だったなと、今振り返ると思います。ただ、その中でも、先輩のオープニングアクトをやらせていただいたり、夏フェスに出演させていただいたり、自身のグループのツアーも3回、行わせてもらったりと、コロナ禍という大きなダメージはありながらもファンの皆さんと紡いできた3年間でした。今年は、僕たちの声をもっと届けたいですし、ファンの皆さんの声も聴きたいと思っています。僕たち、ライブでファンの皆さんの声を1回しか聴けていないんですよ。なので、また声出しでライブができたらいいなと思っています。そうした期待も込めて、2023年は、GENICのさらなる飛躍の年になれたらと思います。

 

―今、小池さんが目指すアーティスト像は? そして、俳優としてはどんな目標がありますか?
“日本を代表するようなアーティストになる”というのがGENICとしての目標なので、GENICを確立させて、日本中の人に知ってもらって、その存在を轟かせて、世界でも通用するグループにしていきたいと思っています。俳優としては、まずは、この『Ordinary Days』を無事に終えることです。それから(本作を)観てくださった方々に楽しんでいただくことが目標です。そして、ミュージカルだけでなく、舞台だったり、映像作品だったりと、幅広く活動できる俳優になれたら嬉しいです。とはいえ、主軸はGENICなので、まずはグループとして大成できるように頑張っていきたいと思います。

 

―改めて、本作の見どころをお願いします!!
日常に寄り添った、共感できる作品です。ワクワクして、心温まるストーリーなので、ぜひ楽しんで観ていただけたらと思います。僕が演じるウォーレンの泥臭いところにも注目してもらいたいです。全力で歌と演技、頑張りますので、その姿を見ていただけたら嬉しいです。

 


【小池竜暉さんのファッション事情】

―今日のお衣裳のポイントは?
最近は、淡い色にハマっていて、グレーが好きなので、今日はグレーとグレーに合うベージュでコーディネートしました。グレー×ベージュは大好きな色の合わせ方なので、特に春になったらこの組み合わせをしたいと思っています。それから、オーバーサイズというところも気に入っています。

―普段はどんなファッションが多いですか。
今日のようなグレーやベージュの服も多いのですが、黒や白といったモノトーンのコーディネートも好きです。

 

―最近買ったお気に入りのアイテムは?
渋谷のセレクトショップで見つけたバケットハットです。カラーバリエがある帽子だったので、まず無難な黒を買ったら、これがシンデレラフィットして!! 色違いで、白とベージュも買いました(笑)。今は、3色で回しています。今、一番ハマっているアイテムです。

 

―普段から帽子を被ることが多いんですか?
ずっと被っています。普段、あまりオシャレをしないので、寝癖のまま仕事に行ってしまうことが多いんです(笑)。なので、とりあえず、帽子を被ろうと思っています(笑)。

 

【profile】
小池竜暉/Ryuki Koike
2000年8月11日生まれ。群馬県出身。
2019年夏にavexのDNAを継承する新ダンス&ボーカルグループ育成プロジェクト=a-genic PROJECT(エイジェニック・プロジェクト)で最終の男女7人に選ばれ、、2020年GENICとしてメジャーデビュー。作詞、作曲、編曲を手掛け、GENICへ楽曲提供も行っている。
2023年2月上演のオフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』でミュージカルに初挑戦する。
■GENIC公式ホームページ https://avex.jp/genic/
■小池竜暉さん Twitter https://twitter.com/ryuki_genic
■小池竜暉さん Instagram https://www.instagram.com/ryuki_genic/


【公演概要】
■タイトル
オフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』
■日程・会場
東京公演:2023年2月8日(水) ~2月12日(日) 俳優座劇場
大阪公演:2023年2月18日(土) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
■脚色・演出 田中麻衣子
■音楽監督・ピアノ演奏 落合崇史
■翻訳 藤倉梓
■出演
相葉裕樹/夢咲ねね/斎藤瑠希・浜崎香帆(Wキャスト)/小池竜暉(GENIC)・中本大賀(円神)(Wキャスト)
■主催・企画・製作 エイベックス・エンタテインメント
■公式ホームページ https://ordinarydays.jp/

(2023,01,18)

photo:Hirofumi Miyata/interview&text:Maki Shimada

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