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数々のミュージカルで主演を務め、多くの観客を魅了する浦井健治さん。
2023年3月15日に3rdアルバム『VARIOUS』を発売し、5月には渋谷、6月には大阪でのコンサートの開催が発表されました。
今回発売されたアルバム『VARIOUS』では、浦井さんご自身がファンと語るSOPHIAの松岡充さんとのコラボレーションが実現。ご自身の夢を叶えたアルバムへの思い、音楽活動の魅力、コンサートへの想いをたっぷりとお聞きしました。
ーニューアルバム『VARIOUS』が3月15日に発売、5月にはライブツアーの開催も発表されています。今回のアルバムは浦井さんにとってどんなアルバムでしょうか？
たくさんの方のご尽力があり、いろいろな方が参加してくださり、本当に色とりどり、バリエーション豊かな楽曲のオンパレード、素敵なアルバムに仕上がったと思ってます。
ーアルバムに収録されている「バナナココナッツセット」は、松岡充さんが作詞・作曲を手掛けられたとお聞きしました!!
憧れだったSOPHIAの松岡さんにオリジナルの曲を作って頂き、一対一でディレクションをして頂きながらの収録。そしてMV(ミュージックビデオ)にも松岡さんが出演してくださり、SOPHIAのコピーバンドをやっていた頃の自分に言いたいです。“夢は叶うんだ”と。本当に愛溢れる楽曲を作っていただいて、松岡さんもおっしゃっていましたが、元気になってもらえるような、聴くことで勇気をもらえたり、明日も頑張ろうと思ってもらえる曲になっていると思います。
ー今回のアルバムには もう1曲オリジナル曲「キャッチボール」が収録されています。こちらはどんな想いで作詞をされましたか？
自分が詩のベースになるものを書き、植村花菜さんが曲を作ってくださいました。植村さんに“作文を書いて。そうしたらそれが曲として降って来るから”って。亡くなった父の残した言葉たちを僕の想いも含め曲にしてくれました。母へ向けてもこの曲は僕にとって親孝行にもなったし、誰しもが思うような家族の愛、親から子、子から親への思いは伝わってるんだと感じてもらえる曲になったのかなと思っています。
ー浦井さんの想いのこもったオリジナル曲のほかにも、カバー曲、ミュージカルの楽曲も収録されていて、本当にバラエティーに富んだ内容になっていますね。
1曲1曲浦井のカラーをこのアルバムならではの歌い方で出していけたらなと思ってトライしました。今回そうやってできたことですごく収穫が多く、幸せな経験ができたと思います。何度もリフレインして聞いてきた曲ばかりなので、原曲の歌声の印象が強く耳に残っていて、聴く方誰しもがやはり同じように思う曲を浦井の歌唱で、というところに今回は狙いとして出せているのではないか思います。
ー本当にそうでした!!これが浦井さんの世界だというものを1曲ずつ、更に違う雰囲気で聴くことができる贅沢なアルバムになっていますね!!
ありがとうございます!!「バナナココナッツセット」ではロックを、ミュージカルの楽曲では芝居よりの歌唱を、お聞かせできているかなと思います。ミュージカル「エリザベート」から「闇が広がる」という曲を望海風斗さんとデュエットしましたが、望海さんがトートとして参加してくれているのも、ものすごいレアなことですし、さらにコーラスまでしてくださってます。オリジナルの「キャッチボール」でも植村花菜さんがコーラスで参加してくださって、皆さんの愛をたくさん感じました。そういうことがこのアルバムを作っていく中で、たくさんあって、本当に贅沢だなと思っています。僕もコーラスや全部の曲のハモリを何重にも取っているので、そこも楽しんでいただきたいところです。
ー今回のアルバムを出すと決まった時はどんな気持ちになりましたか？
“サードアルバムを出しませんか？”と言ってくださったことがとても光栄でしたし、愛を頂いたと思います。それをみんなで形にしていく中で、アルバムのジャケット写真がとても印象的なものになりました。希望や未来、楽しさや明るさを様々なという意味のある『VARIOUS』というタイトルで表現し、みんなで未来に向かって飛ばしていこうという気持ちを込めたカラフルな風船の色とりどりさを、楽曲の色とりどりさにも表現しました。このアルバムのジャケット写真にタイトルに込めた想いが集約されていると思います。
ー3枚目となる今回のアルバムを通してどんなことを伝えたいと考えていますか？
今回のアルバムを担当の方が前回と全然違うねと言ってくれたのがすごく嬉しくて、前回のアルバムはコロナ禍の真っ只中で、ちょっと悲しみとか哀愁のようなやりきれなさとか、それでも前を向いていこう。僕たちはつながっているよっていう想いを伝えていくものでした。その中で感じた、人の繋がりや心の繋がりがピース、平和、幸せだと思いました。今回はそれを乗り越えて、さぁ未来に進んでいこう!!飛んで行こう!!という気持ちを込めました。アルバムの特典のオリジナルの風船は、それを手にした方がご自身で膨らませて、写真に撮ってくれたら最高に幸せだなと思っています。その写真が集まって一つの絵、アート作品になったら更に最高だなって思っています。
ーミュージカル作品にもたくさん出演され、本当にお忙しい浦井さんにとっての音楽活動の魅力を教えてください。
続けさせていただける状況に感謝しています。自分でアルバムを出したいと思っていても、出せるものでもないですし、こうやって皆さんに協力していただけるということは本当にすごいこと。しかも今回は夢まで叶ってしまって(笑顔)。超憧れだった松岡充さんが楽曲を提供してくれるなんて、“こんなこと無いよ!!”って思うんです。そういうことが起こるんだなと。
ー改めて、このアルバムの聴きどころを教えてください。
ミュージカル俳優としてもそうですし、ミュージカルが好きで、僕自身を知ってくださっている方には、こんな歌い方なんだと楽しんでもらいたいですし、歌詞から元気や勇気もらったとか、毎日の通学通勤が楽しくなったとか、なんか癒された、励まされたと言って頂けたら本望ですし、それによってまたミュージカル見たいなって思ってもらえたら僕自身もすごく幸せですね。そして、僕のために松岡さんが詞、曲を書いてデモ音源を作ってくださって、ブースで一対一で松岡さんが1日かけて全部ディレクションをして、松岡節を授けてくださった1曲なので、向日葵の花を掲げているSOPHIAファンの皆さんにもこの曲を楽しんでいただけたらと思います。
そして、宝塚が好きな方には、実現したことが奇跡だなって思う望海風斗さんトートと浦井ルドルフのコラボも楽しんでいただきたいですし、ニューヨークに在住している植村花菜さんと曲のやり取りをさせてもらったり、本当にたくさんの方が関わってくださった作品集という感じですので、このアルバムを聴いて、ミュージカルってこんな感じなんだ。とかこんなミュージカルの曲があるんだと知っていただくきっかけになったらいいなと思っています。
ーレアなデュエットとなった望海風斗さんとの収録のエピソードがあれば教えてください。
望海風斗さんには本当にお世話になっていて、めちゃくちゃ尊敬しています。共演した時からこんなすごい女優さんがいるんだと思ってますし、今回の件も快く引き受けてくださった。望海風斗さんとは、レコーディングスケジュールが合わず、僕が先に録ってそこに声を入れていただくという別録でした。その現場に僕のマネージャーが参加していて、収録が終わった瞬間に僕に送られてきた感想が、「かっこいい!!鳥肌!」でした。聞いてみると、本当に「うわぁ!!かっこいい!!」なんですよ。第一声から宝塚の世界が目の前にば〜んと広がっていきました。そこも今回楽しんで聴いていただきたいですね。望海さんのコーラスも入った贅沢な1曲です。
ー5月・6月に渋谷・大阪でのコンサートが控えています。どんなコンサートにしたいと考えていますか？
来てくださった方を元気にしたい!!と思っています。「バナナココナッツセット」のMVを撮った後に松岡さんにお礼の連絡をしたら、この曲でみんなを元気にしてね。僕たちは魔法使いだからね。僕を呼んでくれて、依頼してくれてすごく嬉しかったし、愛をありがとうって。そういう松岡さんの気持ちも含めライブって、人の繋がりやいろいろなものを届けられるかなと思うので、それを誇りに、感謝しながら、その場でしか味わえない臨場感をお客さまと一緒に僕も楽しむという贅沢な時間にしたい。
来てくれた人は絶対に楽しませて帰らせるぞという心意気で挑みたいです。渋谷公会堂（LINE CUBE）は、結構ガチでテンションが上がる場所で、武道館でもやらせていただき、公会堂にも立つことができ、それがしかもSOPHIAの松岡さんの楽曲をそこで歌うんだと思うと、ミュージカルとはちょっと違う高揚感があります。
演出には桜木涼介くんが入ってくれました。自分がルドルフを演じていた時にトートダンサーをやっていて、ミュージカル『ゴースト』でも振り付けを担当してくれていた彼が、今では宝塚歌劇団の振り付けをやったりと超一流の仕事をしているんです。そんな彼が今回やるって言ってくれて、こういうタッグが組めるのも『VARIOUS』ならではだと楽しみにしています。
ーミュージカルは作品全体の流れがあって、演出の方もいらっしゃいます。今回のアルバムやコンサートは浦井さんがクリエイトしていくものですが、そういうときに意識していること、こだわり、信念、これはいつも変わらずに心に持っているというものはありますか？
楽しんでいただくことです。曲順を決めるのもそうですけど、こういう風な表現したら楽しんでもらえるんじゃないかとかは考えます。今回の「スパークル」という曲は僕の中では、すごく好きな曲なんです。楽屋でもずっと聴いている時期もあったくらい。その曲をアルバムの中の１曲として並べられるというのは幸せなことだと思います。クリエイトしていく時は、テーブルの上に浦井健治という商品を置いて、みんなでこれをどうしようか、これをどう売っていこうかとか考えていく中で、『VARIOUS』が出てきて、それはどんな曲がいいのか、どういうアレンジがいいのかと本当にみんなで一緒に試行錯誤してきたので、みんなで作るというのがやはりアルバムの醍醐味だと思います。決して一人では辿り着けないようなラインナップになったと思うし、そこにお力添えをしてくださったアーティストの方々とのコラボでもすごい化学反応を起こしていると思うので、そこへ持っていくことへ皆さんに協力をしていただけて幸せだと感じています。
ー今後の音楽活動家の中でやってみたいことは？
SOPHIAの松岡さんと二人で一緒にこの曲を歌いたいです!!実は、松岡さんが僕もこの曲を歌いたいくらいの自信作だとおっしゃってくださって、最初の松岡さんの音源は、SOPHIAカラーが強くて、それを松岡さんの声でも届けられたら最高だなと。どんな形でも二人で歌えたら最高ですね。
▶︎浦井健治さんのファッション事情◀︎
ー今日の衣裳のお気に入りポイントを教えてください。
あまりないカラーで、背中のデザインがすごくかっこ良くて、カラフルな『VARIOUS』にも印象付けられるようなスタイルをスタイリストさんが用意してくださったので、さすがだなって思っています。なかなかない素敵なものだと思います。
服って案外その人の印象を作ると思うんです。着飾るという言葉がありますが女性もどんな色を使うとかどんなさし色を入れようかとか、相手に与える印象をイメージしながら着飾って、楽しむのがファッションの醍醐味だと思います。今回の『VARIOUS』のカバーもカラフルで目に飛び込んでくるような感じで、チェックのシャツも普段は難易度が高くて着るのは難しくても、こういうシチュエーションに入るとポップでカラフルな印象にすっとはまっていくので、今日の衣裳もそうだなと思いました。
ー普段のプライベートのお洋服はどんなスタイルですか？好きな色やアイテムは？
黒は安心して着てしまうのですが、なるべくそこに色味を入れたり、冬は素材の違ったニットとかに挑戦したいなと思っています。スタイリストさんが持って来てくれた中にいい感じのものがあると、「それどこのブランドですか？」って聞いて調べて、「ああやっぱりかわいいな」と思って、買うこともあります。
ーこの春挑戦したいファッションは？
春カラーのニットで、シンプルはシンプルで良いのだけれど、シンプルな中に何か加えたくなります。春は冬より色味が淡くなって、選択肢の数も多くなりますよね。
ーここ最近楽しかったなというエピソードは？
友達と、リズムのある鳥の鳴き声があるっていう話になって、何を言っているんだ？？って思って、トゥートゥートゥトゥー(リズムをつけて)って、知っている人は知っていますよね？鳩の鳴き声って。それをその友達はリズムのある鳥がいるって言って、トゥートゥートゥトゥーってやるんですよ!!それ鳩だからって。すごく面白かったですね!!
【profile】
浦井健治／Kenji Urai
1981年8月6日生まれ。東京都出身。
2000年『仮面ライダークウガ』敵の首領役で俳優デビュー。その後、2004年ミュージカル『エリザベート』ルドルフ皇太子役に抜擢。以降、ミュージカル、ストレートプレイ、映像作品と幅広いジャンルの作品に出演。第22回読売演劇大賞最優秀男優賞、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞＜演劇部門＞など数々の演劇賞を受賞。
現在、自身が描いたキャラクターがアニメとなり「キャラダチミュージアム～ MoCA ～」(フジテレビ)内のショートアニメ「きょうのうらけん」の声を担当するなど多彩な活動を展開。
■浦井健治さん公式ホームページ https://uraikenji.jp
公式Instagram https://www.instagram.com/kenji_urai_staff/
公式Twitter https://twitter.com/Kenji_Staff
photo:Hirofumi Miyata／styling:Naoki Yoshida／hair&make-up:Junko Yamazaki／interview&text:Akiko Yamashita
【costume】Jacket 88,000円／ANEI , Shirts 22,800円／STEALTH STELL’A , Pants 18,000円／STEALTH STELL’A (お問い合わせ先 JOYEUX tel:03-4361-4464)
【アルバム概要】
■タイトル
『VARIOUS』
■発売日
2023年3月15日
■収録曲
１．「バナナココナッツセット」作詞／作曲：松岡充
２．「You Can’t Stop the Beat!」（ミュージカル「ヘアスプレー」より）
３．「スパークル」（RADWIMPSカバー）
４．「民衆の歌」（ミュージカル「レ・ミゼラブル」より）
５．「闇が広がる duet with望海風斗」（ミュージカル「エリザベート」より）
６．「きれいは汚い、ただしオレ以外」（新感線☆RS「メタルマクベス」より）
７．「未来予想図Ⅱ」（DREAMS COME TRUEカバー）
８．「木蘭の涙」（スターダスト☆レビューカバー）
９．「Go the Distance」（映画「ヘラクレス」より）
10．「365日」（Mr.Childrenカバー)
11．「Be the Hero」（ミュージカル「ビッグ・フィッシュ」より）
12．「キャッチボール」作詞：浦井健治／植村花菜 作曲：植村花菜
■アルバムリリース特設サイト
https://uraikenji.jp/
【ツアー概要】
■タイトル
『浦井健治 Live Tour 2023～VARIOUS～』
■日程・会場
東京公演：2023年5月21日(日) LINE CUBE SHIBUYA
大阪公演：2023年6月2日(金)〜6月3日(土) 大サンケイホールブリーゼ
※6月3日(土)夜公演は、ファンクラブ貸切公演
■チケット価格 11,000円(全席指定・税込)
※未就学児童のご入場はご遠慮ください
■お問合せ
東京公演：キョードー東京チケットセンター 0570-550-799
（平日11:00～18:00／土・日・祝10:00～18:00）
大阪公演：キョードーインフォメーション 0570-200-888
（平日11:00～18:00／日・祝休業）
(2023,04,05)
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