今井翼さんが主演を務めるミュージカル『ゴヤ-GOYA-』が4月8日より東京・日生劇場にて上演されます。

本作の製作発表記者会見が3月9日行われ、主演の今井さんと小西遼生さん、清水くるみさん、原案・脚本・作詞のG2さん、演出の鈴木裕美さん、作曲・音楽監督の清塚信也さんが登壇しました。

写真左から清水くるみさん、清塚信也さん、今井翼さん、鈴木裕美さん、小西遼生さん、G2さん

 

本作は、フランス革命、そしてナポレオン戦争の時代を舞台に、聴力を失ったものの「裸のマハ」などの名作を生み出したスペインの画家・フランシスコ・デ・ゴヤの人生を描いた、完全新作ミュージカル。

今井さんにとっては体調不良による休業期間からの復帰後、初主演作品となります。

今井さんは「僕自身、日本の次に愛しているスペインを舞台に、世界的に有名なゴヤを演じさせていただけることに、ありがたく思っております。僕自身も病を経験し、今を迎えられる喜びを感じていますが、紆余曲折したゴヤの人生を丁寧かつ大胆に、熱く、エネルギッシュに演じていきたいです」とドキッとするような美低音ボイスで静かに語っていました。

 

ゴヤの親友サパテール役を演じる小西さんは、「歴史上ではゴヤとの手紙のやりとりが残っているのですが、ゴヤからサパテールに宛てた手紙がまるでラブレターのようで(笑)。そんなゴヤが熱い想いを語ってくれる役を演じる上に、今井さんとも同世代なので、稽古を通して、親友を超えた、心と心の通った関係になれたらと思います。“コニツバ”と呼ばれるようにがんばりたいですね」と微笑み笑いを誘っていました。

 

また、ゴヤの妻・ホセーファ役を務める清水さんは「ホセーファは(サパテールと比べると)あまり愛されていないのですが(笑)、ゴヤを健気に支える役です。今回の会見で衣装を着て、インスピレーションをもらえたので、あと1ヶ月、稽古をがんばりたいと思います」と緊張しながらも気合い十分といったところ。

 

質疑応答では、今井さんの美低音ボイスに話が集中!!

鈴木さんが「ミュージカルの主演をなさる方は比較的高い、テノールであることが多いんですけど、(今井さんの低い)声が魅力的でゴヤにすごく似合う。あとはエネルギッシュであるところと、ゴヤという人は怒りが大きなパーセンテージとしてある人。個人的に、今井翼さんは“怒り”という感情を持ってらっしゃる方なのですごく合う(と思う)」と絶賛。

 

清塚さんも「日本人で主演を張る方で、こんなに低い声がでるのは初めてでゴヤにぴったり。音楽的にも幅広がるな、とすごくときめいた」と高く評価していました。その言葉に対して今井さんは「今回は、清塚さんが描く世界、スペインに寄り添った清塚さんの音楽が大きなみどころになっている」と話しつつ、「ゴヤというと晩年の作品のモノクロームな印象があるかと思うんですけど、今回は人間・ゴヤに焦点をあてるので、コミカルなシーンがあったり、彼の人間味あふれる熱い部分とうねるような彼の人生と同じストーリー展開になっている。僕も、こんなにコミカルなお芝居は初めてなので、楽しんでやらせていただいている」と稽古風景も含めて心情を伝えていました。

 

冒頭、“コニツバ”と呼ばれたいと語っていた小西さんですが、現時点での仲の良さについては「これからです!」と苦笑い。

そんな小西さんに今井さんは「同年代ということで、小西さんの方から来てくださるから、すごくリラックスできますね。もちろん、芝居を覚えた親友という関係になっていきたいですけど、でも、それを超える僕の盟友はしっかりと“ここ”にいますから」と、かつての“相方”を想い起こすように胸に手を当てながら語っていたのが印象的でした。

ミュージカル『ゴヤ-GOYA-』は4月8日から29日まで東京・日生劇場にて、その後5月7日から9日まで名古屋・御園座にて上演されます。

 

【公演概要】

■タイトル ミュージカル『ゴヤ -GOYA-』

■日程・会場
東京公演:2021年4月8日(木)~4月29日(祝・木) 日生劇場
愛知公演:2021年5月7日(金)~5月9日(日) 御園座

■原案・脚本・作詞 G2
■演出 鈴木裕美
■作曲・音楽監督 清塚信也
■出演
今井翼
小西遼生
清水くるみ

山路和弘
仙名彩世
塩田康平
天宮良
キムラ緑子 ほか

■公式ホームページ

https://www.shochiku.co.jp/engekiw/lineup/musical_goya/

(2021,03,11)

photo&text:Saki Komura

#NorieM #NorieMmagazine #ノリエム #ゴヤ #ミュージカルゴヤ #今井翼 さん #小西遼生 さん #清水くるみ さん