ミュージカル『SERI~ひとつのいのち』公開ゲネプロと初日挨拶が2022106()に、博品館劇場で行われ、山口乃々華さん、奥村佳恵さん、和田琢磨さんが登壇しました!!

本作は、ニューヨークで暮らす親子の実話「未完の贈り物」を原作としたオリジナルミュージカル。両目の眼球がなく障害を抱えて生まれた少女·千璃が感じたかもしれないことに想像を巡らせ、夫婦の葛藤や多くの苦しみから育まれた愛、命が教えてくれるきらめきを生演奏と共に描きます。また、千璃を演じる山口さんは、初挑戦となるジャンルのダンスで千璃の想いを体現します。

山口さんは、初日を直前に控えた心境を「お披露目するドキドキと緊張はありますが、早く見ていただきたいというワクワクした気持ちが強くてこんな気持ちは初めてです。今までは緊張でお腹痛くてトイレから出られない感じだったので(笑)。今回は、丁寧に時間をかけてお稽古してきたので、早く見てもらいたい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せました。

 

そして、母·美香役の奥村さんは「まずはこの作品がやっとお客さまに届くんだと嬉しい気持ちでいっぱいです。稽古でみんなでやってきたことを信じて届けたいと思います」、父·丈晴役の和田さんは「とてもあたたかい作品に仕上がったと思いますので、ぜひお客さまに作品の雰囲気、座組み一同の雰囲気を感じ取っていただきたいですし、多くの方にこの世界観や千璃の生き様を知って欲しいです。開幕するのが楽しみです」とそれぞれコメントしました。

 

今作の見どころを聞かれると、山口さんは「良いシーンはたくさんあるのですが、今回は、(劇中に)『無言劇』があるので、そこは注目して見ていただきたいです。日常をセリフや言葉を遣わすにマイムで表すのですが、日常の空気や匂いが伝わると思います」とアピール。

奥村さんは「みんなで息を合わせて作っている作品ですので、スタッフさんも含めて、人間が必死で、それぞれの持てる力を全て出しているので、呼吸の合ったチームワークを見てもらいたいです」と語りました。

さらに、和田さんは「僕は乃々華ちゃんが、身体表現でセリフを表現しているシーンは袖から見ていても感動しますし、言葉がなくても千璃の心情や生きることに対しての情熱をすごく感じるシーンになっているので、そこは注目して見てもらいたいです」と話しました。

最後に、山口さんは「この作品が伝えるメッセージは、人との支え合いや愛されているからこそ自分が存在できるということです。最初と最後の楽曲のサビの歌詞は、皆さんの教訓にもなる素敵なメッセージが詰め込まれています。ぜひ観に来ていただけたらと思います」と呼びかけて舞台挨拶を締めくくりました。

その後は、ゲネプロが行われ、山口さんをはじめとしたキャストたちの熱演が光りました。山口さんは、千璃の心情を体の動きで見事に表現。赤ちゃんの場面では赤ちゃんらしく動き、幼児の場面では幼児らしく動くというように、年齢も伝わってくるパフォーマンスは圧巻でした。

美香役の奥村さんはその歌声で母親としての苦しみや悲しみ、そして前を向いて歩く強さを感じさせました。そして、和田さんは楽天的で周りを明るくする丈晴を力強く演じ、その笑顔で物語に光を照らしていました。

障害児を異国で育てる苦労や家族の葛藤など、胸に迫るテーマが描かれていますが、そこには終始、希望があります。見終わった後には、優しい気持ちになれる作品でした。

 

【公演概要】

タイトル

conSept Musical Drama7SERI~ひとつのいのち』

日程·会場

東京公演:2022106()1016() 博品館劇場

大阪公演:20221022()1023() 松下IMPホール

原作

倉本美香「未完の贈り物」

脚本·作詞 高橋亜子

作曲·音楽監督 桑原まこ

演出·振付 下司尚実

出演

山口乃々華 奥村佳恵 和田琢磨

植本純米 小林タカ鹿 樋口麻美 辰巳智秋 内田靖子 長尾純子 小早川俊輔

(2022,10,10)

photo&text:Maki Shimada

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