舞台『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』初日会見&公開ゲネプロが2024年4月1日(月)に日本青年館ホールで行われ、花總まりさんと谷原章介さんが登壇しました!!

本作は、2010年(日本では2013年)に出版されるやかつてない独創的な世界観が大きな話題となったカナダの小説を演劇界の名匠、G2さんが世界で初めて舞台化した作品。原作は、一見、突飛に思える“妻が縮む”や“夫が雪だるまになる”“老いた母が98人に分裂する”などのファンタスティックな設定が、現実社会の様々な事象のメタファ(暗喩)となっており、読み解こうとすればするほど、様々な解釈を呼びました。そんな舞台化不可能とも言われた小説を、G2さんが今回、ダンスや映像、舞台美術や舞台装置を使って再現します。

妻・ステイシーを演じる花總さんは、「舞台化不可能と言われていた作品ですので、G2さんが舞台でどう描いていくのか、キャストたちも不安でいっぱいだったのですが、見事にユーモアを交えながら演出してくださいました。すごく分かりやすく、お届けしやすい形になっているんじゃないかなと思います」と自信をのぞかせます。

 

一方、夫の僕を演じる谷原さんも「この作品はダンス、映像、音楽、場面転換、舞台装置を多く使った作品です。ここまで転換が激しい舞台はないです。いろいろな力が結集している舞台になっていて、僕も客席から舞台を観たいと思うくらいの作品ですので、ぜひ観に来ていただきたいと思います」とアピールしました。

 

今回、花總さんが演じるステイシーは、銀行強盗に思い出の品を渡したことで、体がどんどん縮んでしまうという役どころです。これまで演じたことがない「体が縮む」というお芝居について、花總さんは「今までもさまざまな難しい役をいただいてきましたが、今回は種類が違う難しさがありました。多分、最後まで悩み続けるのかなと思います。まずは、自分を騙さないといけない部分が大きいので、自分を騙せないとお客さまも騙せないと思って、毎日、取り組んでいきたいと思っています」と意気込みました。

また、谷原さんは本作のラストシーンについて「僕が想像したのとは全く違う絵になっています。二人がどうなっていくのかは舞台でご確認いただきたいですが、夫婦は片方だけでは成立しません。ステイシーが歩み寄り、僕も歩み寄らなければならないですが、この舞台のどこの時点で歩み寄り始めたのかを確認してもらうと、最後のシーンがより味わい深いものになると思います」と話し、見どころついても言及しました。

本作が初共演という花總さんと谷原さん。花總さんは谷原さんの印象を「最初はもっと固くて近寄り難いのかなという印象があったのですが、全然そんなことなくて、すごくおおらか。ポジティブで、みんなが疲れているときに『よし、やるぞー』って声をかけてくれる。その言葉に救われます。すっかり頼り切って、安心感を持っています」とにっこり。

谷原さんは花總さんについて「とても素敵な役者さんで女性で、すごく柔らかい方。でも、芯がすごく強い。それは人に求めるのではなく、自分に対して求める。自分に対してここまで厳しいから、今までこうしてやってきたんだなと感じました。自分が摂取する食べ物にもすごく厳しい」と明かしました。

本作のタイトルにちなんで、「もしも、身長が縮んでしまったら行きたい場所ややりたいことは?」という質問が上がると、花總さんは「子どもの頃に、小さくなっちゃって渡り鳥の背中に乗っていろいろな国に行くという物語が大好きでテレビで観ていたのですが、それができたらいいなと思います。(この作品では)最後は61ミリまで小さくなってしまうので、世の中を歩くには踏まれそうだし、風で飛ばされそうで怖いので、空想を働かせて、いろいろな国に冒険に行きたいと思います」と回答。谷原さんは「体が大きくて、舞台の観劇や球場で観戦すると(体を縮めて見てしまい)疲れるので、野球場で伸び伸びと座席に座って試合を楽しみたいと思います」と笑顔で語りました。

銀行強盗によって、魂の51%を奪われた13人の被害者たちが、次々と奇妙な出来事に遭遇していくという本作。「自ら魂の51%を回復しない限り、命を落とすことになるだろう」と奇妙な強盗から宣言されます。その言葉通り、デイビッドの年老いた母親は98人に分裂し、ドーンは足首に彫ったライオンのタトゥーが体から抜け出し、24時間追い回されます。目に見えた被害に見舞われていなかったステイシーだったが、ある晩、自分が少しずつ縮み始めていることに気づきます。そして、縮んでいくペースを計算したステイシーは、8日後には自分が消えてしまうことを知り…。

次々に起こる不思議な出来事を、舞台装置やパペットを使ってG2さんが見事に再現。不思議な物語の世界に引き込まれるかのような感覚を覚える観劇体験となりました。特に、花總さん演じるステイシーが縮んでいくさまは見事。花總さんの高い演技力が際立っていました。

 

【公演概要】
■タイトル
舞台『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』
■日程・会場
東京公演:2024年4月1日(月)〜4月14日(日) 日本青年館ホール
大阪公演:2024年4月20日(土)〜4月21日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
名古屋公演:2024年4月26日(金)〜4月28日(日) 御園座
■原作 アンドリュー・カウフマン
■脚本・演出 G2
■音楽 かみむら周平
■振付 山田うん
■出演
花總まり 谷原章介 平埜生成 入山法子 栗原英雄 ほか

(2024,04,02)

photo&text:Maki Shimada

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