令和六年度(公社)全国公立文化施設協会主催「松竹特別歌舞伎」製作発表記者会見が2024年5月22日(水)に行われ、中村獅童さんが登壇しました!!

本公演は、獅童さんが歌舞伎について詳しく解説する「中村獅童のHOW TO かぶき」に加え、歌舞伎の醍醐味を存分に味わえる3演目を上演。6月に初舞台を迎える獅童さんの長男・中村陽喜さんが初めて巡業公演に参加します。陽喜さんは、獅童さんとともに「橋弁慶」に出演し、獅童さんが武蔵坊弁慶、陽喜さんが牛若丸を勤めます。

 

獅童さんは、演目に「橋弁慶」を選んだ理由を聞かれると、「(「橋弁慶」は)藤間勘十郎先生のところで、陽喜がずっと教わっていて、すごく大好きな踊りになっていました。なので、このまま巡業の演目にしようと」と明かしました。

「六月大歌舞伎」から始まり、立て続けの出演となる陽喜さん。獅童さんは「6歳児にしてはハードスケジュールですが、本人に全部説明して『ぶっ通しだけど、やる?』と聞いたら『やる』と。とにかく舞台に出ることが大好きなので」と話しました。続けて、「いろいろなところに巡業で行って、夜に外に出るのが楽しみなんですが、今回はお酒を飲みに行ったりもできない。夜もずっと父子で一緒です」と冗談めかして会場を笑わせました。

 

さらに、陽喜さんの成長ぶりについて質問が挙がると、「やんちゃでイタズラばかりして、どこにでもいる6歳児だと思います。ただ、大人の世界にいますと、どこにでもいる6歳児じゃ困る瞬間もある。やればできるのにオンオフがあるんですよ。僕も0か100だねと言われてきましたが、陽喜もいつも考え事をしているんですよ」と明かしました。そして、「この間は学校に行くのに、駅の看板に頭をぶつけて脳しんとうを起こして倒れたらしくて。それを夜になって思い出したように言うんです。すぐに病院に行って何事もなかったのですが…」と驚きのエピソードも披露しました。

今回の公演では、陽喜さんとの親子共演の他にも見どころがたくさん。「中村獅童のHOW TO かぶき」では、歌舞伎初心者に向けて獅童さんが見方を伝授します。獅童さんは「一般のお客さまは歌舞伎のお化粧はどうするんだろうと興味を持たれることが多いことがわかりましたので、お化粧の過程からお見せして、衣裳を着て、カツラを被って、演目に入るところまでお見せできたらと思っています」とプランを説明しました。

 

また、「お子さまに限らず、若い世代の方は、歌舞伎は自分たちと程遠いもの、意味の分からない難しいものというイメージが強い方もいます。歌舞伎にも色々なお芝居がありますが、その中で特に見やすいものや解説を加えることでより身近に感じていただく。歌舞伎は庶民の娯楽だったんだということをメッセージとして発信していきたい。中村獅童という役者を身近に感じていただいて、お子さんにも興味を持っていただく。それが使命だと思っています。今回も、6歳の子どもも出ますから、お子さんからお年を召した方まで、ご家族で観に来ていただいて、少しでも歌舞伎を身近に感じていただけたら嬉しく思います」と公演への想いを熱く語りました。

【公演概要】
■タイトル
令和六年度(公社)全国公立文化施設協会主催「松竹特別歌舞伎」
■日程・会場
2024年6月30日(日)〜7月31日(水) 北とぴあ さくらホール ほか全国22カ所/全22公演
■演目
一、中村獅童のHOW TO かぶき
二、其俤対編笠 鞘當(一幕)
三、供奴(長唄囃子連中)
四、橋弁慶(長唄囃子連中)
■配役
・鞘當
名古屋山三 澤村國矢
不破伴左衛門 中村獅一
留女 中村蝶紫

・供奴
奴又平 中村種之助

・橋弁慶
武蔵坊弁慶 中村獅童
牛若丸 中村陽喜

■公演情報公式ホームページ

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/jyungyou/play/872

(2024,05,22)

photo&text:Maki Shimada

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