2月15日(土)から東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演される「2020年劇団☆新感線39興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』」の記者会見が1月21日(火)都内にて行われ、出演する生田斗真さん、りょうさん、中山優馬さん、藤原さくらさん、粟根まことさん、早乙女友貴さん、山内圭哉さん、三宅弘城さん、橋本さとしさんが脚本家の中島かずきさん、演出のいのうえひでのりさんと共に出席しました。

前列左から藤原さくらさん、中山優馬さん、生田斗真さん、りょうさん、橋本さとしさん

後列左からいのうえひでのりさん、早乙女友貴さん、粟根まことさん、三宅弘城さん、山内圭哉さん、中島かずきさん

 

本作は主人公の偽義経こと源九郎義経を中心としながら群像劇のような、それぞれの人間ドラマをも堪能できる、新感線ならではの笑い、殺陣、アクションが満載のエンターテイメント作品です。2019年春に大阪、金沢、松本での公演を経て、2020年は東京と福岡で上演される事となりました。

主演を務める生田さんは、後に“偽義経”である源九郎義経と名乗ることとなる奥華玄久郎国衡役。「たくさんのお客さまに喜んで頂けたなという実感を持ったまま今日という日を迎えています。いのうえさんが作りたい劇団☆新感線であり、お客さまが観たい劇団☆新感線の舞台ができたと思っています」と昨年の公演を振り返り、本作は「いのうえ歌舞伎でしか見られないスペクタクルになっています。階段、斜めの舞台、また階段、斜めの舞台で。我々はつねに斜めの状態なんですが、ヒーヒー言いながら演じていました」と演じ手としての苦労を語っていました。

生田斗真さん

 

黄泉津の方役を演じるりょうさんは、隣に座る生田さんを見ながら「素晴らしい座長で。全体を見ていらして本当に頼りになります。バカとは言いませんがとてもチャーミング。そのチャーミングなところが、斗真くんの魅力だと思っております」と笑顔。

りょうさん

 

国衡の弟である奥華次郎泰衡役を務める中山さんは、「昨年の公演がとても楽しくて、もっと演じていたいと思っていたんです。今回60公演以上ありますので楽しみです」とニッコリ。ちなみに初新感線出演という事で、「はじめはビビっていたんですけど、稽古場に入るといのうえさん筆頭にゲラゲラ笑いながら作っていて、面白いことを作り出す現場なので稽古が楽しみでした」と実体験を述べていました。

中山優馬さん

 

大陸渡りの歌うたい静歌役の藤原さんは舞台自体が初めて。「この作品では歌が凄く鍵となっているんです。今回は昨年は歌わなかった新しい曲もあるので、精一杯歌わせていただきます」と謙虚にコメント。

藤原さくらさん

 

源頼朝役の粟根さんは「若い力に溢れているのでその分立ち回りが多かったのですが、2020年度版ではそれをそぎ落としシンプルにしたうえで、我々年嵩組も少し楽にさせていただけています。まあ私は2手しか(立ち回りが)なく、あとは逃げ回る役でしたが」と所詮は他人事と言いたげに語ると皆大笑い。

左から早乙女友貴さん、粟根まことさん

 

常陸坊海尊役の山内さんは隣に座る相棒役の三宅さんを見ながら「三宅さんだけが初めてなので、僕らも一度は稽古していますから、ついつい置いてきぼりにしてしまうんです。“何でこれ、できへんの?”って(笑)」といじって笑っていました。

遮那王牛若役の早乙女さんは「昨年の29公演で7kgくらい体重が落ちていたんです。本当にガリガリになっていて、僕が(インディ高橋演じる)ひからびさんみたいになってしまって」と笑いつつ、新感線史上もっとも立ち回りが多いという本作の苦労に触れていました。

そして東京・福岡公演から参加する武蔵坊弁慶役の三宅さんは「今まで新感線でやらせていただいた役はうつけものとロボットばかりでしたので(笑)、今回比較的まともな役をやらせていただきます」と言うと共演者から笑い声が。「まともな人の台詞を喋るのがこんなに難しいなんて。凄く恥ずかしい」と口にすると共演者が手を叩きながら大笑いする一幕も。

左から山内俊哉さん、三宅弘城さん

 

最後に奥華秀衡役を演じる橋本さんは「今回博多座があるんですが、僕今までいのうえさんから本気で“死ねー!!”と言われた事が2回あって。そのうちの1回が初めて博多座で上演した時。その時うっかり出とちりしてしまい、演者として出演していたいのうえさんが僕を追いかける場面で僕が出ていないので、延々舞台上で“待て〜!!”と一人で走り回らせてしまった事があって。その後形相の変わったいのうえさんが楽屋にきて“お前、何であの時出てこなかったんだ!!” “すんません、ケータリングの女の子としゃべってまして”その途端“死ねー!!”とハイトーンボイスで怒られまし。」と思い出話を。その話にキャストも報道陣も大笑いとなりました。

橋本さとしさん

 

後の囲み会見で、生田さんの弟役を演じる中山さんは生田さんについて「ほとんど完璧なんです!!ちょっとムカつくくらい。点数にすると99点。残り1点は舞台用のお化粧が下手な事」と暴露すると、生田は「チークとかをすると、こっち(右頬)が小さくてこっち(左頬)は大きかったりするんです」と打ち明け苦笑い。

ただ生田さんも負けずに、中山さんの表には見せない秘密を暴露。「毎回、稽古場に手作りのお弁当を持ってくるんですが、男子の更衣室にいったら壁に向かって優馬がこっそりおにぎりを食べていたんです」。この話に中山さんは顔を赤くしながら「なんか恥ずかしくなってきちゃって。あいつ自分で作ってきたぜ、みたいな空気が(笑)。作ってきたはいいんですけど、人前で食べるのが無性に恥ずかしくなって」と照れくさそうに返していました。

「2020年劇団☆新感線39興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』」は2月15日(土)から3月24日(火)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて、その後4月4日(土)から4月28日(火)まで福岡・博多座にて上演されます。

 

【公演概要】

■タイトル

2020年劇団☆新感線39興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』

■日程・会場

東京公演:2020年2月15日(土)~3月24日(火) TBS赤坂ACTシアター

福岡公演:2020年4月4日(土)~4月28日(火) 博多座

■出演

生田斗真
りょう 中山優馬 藤原さくら
粟根まこと 山内圭哉 早乙女友貴

右近健一 河野まさと 逆木圭一郎 村木よし子 インディ高橋
山本カナコ(東京・福岡公演) 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ
新谷真弓(大阪・金沢・松本公演) 村木 仁 川原正嗣 武田浩二

狩野新之介 鈴木智久 山﨑翔太 渡部又吁 小板奈央美 後藤祐香 齋藤志野 鈴木奈苗
藤家 剛 川島弘之 菊地雄人 あきつ来野良 藤田修平 北川裕貴 紀國谷亮輔 下島一成

橋本じゅん(大阪・金沢・松本公演) 三宅弘城(東京・福岡公演)
橋本さとし

■公式ホームページ

http://www.vi-shinkansen.co.jp/kemurinogundan/intro.html

(2020,01,22)

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