朗読劇『したいとか、したくないとかの話じゃない』製作発表記者会見が2023年4月9日(日)に行われ、篠原涼子さん、山崎樹範さん、荒木宏文さん、佐藤仁美さん、早川聖良(乃木坂46)さん、ゆうたろうさん、原作・脚本の足立紳さん、脚本・演出の新井友香さんが登壇しました!!

本作は、CMをはじめとするあらゆる映像の企画・演出・制作を行うアジアトップクラスのプロダクション「AOI Pro.」において、映画『万引き家族』やドラマ『silent』など、多くの劇場映画、テレビドラマの制作を担当したエンタテインメントコンテンツプロデュース部が企画・プロデュースする朗読劇公演です。

物語は、映画監督として一時はブレイク仕掛けるも、その後は鳴かず飛ばずの夫と、シナリオコンクールで優秀賞を受賞し、家事育児の生活から外の世界に飛び出そうとしている妻という夫婦が、“セックスレス”をきっかけに、夫婦のあり方や人生を見つめ直す姿を描きます。妻・響子を篠原さんと佐藤さん、夫・孝志を山崎さんと荒木さんが日替わりで演じます。

また、朗読劇の演出として、映画『プリテンダーズ』やNHK夜ドラ『おとなりに銀河』で監督を務める熊坂出が監督を務め、早川さんとゆうたろうさんが出演する、今作のために制作したオリジナルドラマが劇中で上映されます。

本作が初めての朗読劇挑戦となる篠原さんは「実は足立さんのファンで、たくさん作品を拝見した中だったので、すごくびっくりで、自分の中ではタイミングがぴったりでした。(足立さんが手掛けた)映画の中に似ている題材があったのですが、その作品を観た時にこういう役をやってみたい、こういう世界観に入ってみたいと思っていたので、ぜひやらせていただきたいと思いました」と、出演の経緯を明かしました。

“セックスレス”というキャッチーなキーワードが目を引く本作ですが、篠原さんは最初に脚本を読んだ時、「衝撃的なものはありますが、それがあるからこそ惹きつけられるところがあ理ました。みんな、密かにこういうことを知りたいんじゃないかなって」と話します。そして、「セクシャル的な部分が描かれていますが、それはとても現実的です。共感するところもあれば、こんな考え方もあるんだということが具体的に描かれていて、とても魅力的で大人っぽい話だと感じました。こういうキャラクターはやったことがなかったので、挑戦だなと思いますし、すごくプラスになると思いますし、冒険になると思うので、楽しみにしています」と笑顔で語りました。

 

一方、佐藤さんは、夫役の山崎さんとはプライベートで遊ぶほど仲が良い関係と言います。「お芝居の中でしげさん(山崎)と夫婦役をやるのは初めてなのですが、大先輩なので、抱っこにおんぶで寄りかかっていこうと思っています」とにっこり。「すごく可愛らしいし、人間らしい二人なので、共感してもらえたらいいなと思います」とアピールしました。

 

山崎さんも「篠原さん、佐藤さんという素敵なお二人と結婚しているという設定で、役者をやっていてよかったなと思います。劇中ではケンカをしているシーンが多いんですが、それもまたすごい経験だと感じています」と楽しそうに話しました。

 

そして、荒木さんは、「時代背景が昨今、皆さんが身近に感じている環境下の出来事なので、このタイミングでやることによって麻痺している感覚をもう一回見直していただけたらと思っています」と想いを寄せました。

 

また、足立さんは「僕は演劇の経験がほとんどなかったので、(朗読劇になると聞いて)嬉しかったです。夫婦の掛け合いが多い作品なので、朗読劇に向いているのかなと思いながらも、強めの言葉で罵り合ったりもするので、こんなセリフを言いたくないと言われたらどうしようという心配はありました(笑)」とコメント。

 

新井さんは「小説が本当に面白かった。なんでこれが面白いなと思ったのかというと、朗読劇に向いていると思ったから。小説ではしたい理由としたくない理由が赤裸々に書かれています。それをセリフとして舞台や映像でやると野暮になってしまうけど、朗読だからこそ、内面の描写を語ることができる。この夫婦は自分の内面をすっごく見つめているんです。こんなに見つめているんだっていうのが面白い」と本作の魅力を熱弁しました。

 

また、朗読劇の魅力について聞かれると、山崎さんは「普通の舞台や映像と違って、本を持って、舞台とは違うルールのもとでやるので、音に特化しているということだと思います。動きで表現できない分、音を聞きながら、お客様も一緒にそのシーンを想像しながら観れると思うので、そこが一番の面白さだと思います。みんなと一緒に本の世界に飛び込むような感覚になれたらいいなと思っています」と語りました。

そして、荒木さんは「朗読劇は、エンターテインメントの中のカテゴライズが確立しきれていないくらい年代の浅いものだと思っていて、まだ枠ができていないからこそ、表現方法を変えてもいいものだと思っています。だからこそ、形が出来上がるまでの過程の段階でこうして参加できるのはとても面白いことだと思っています。今回は、回想を映像で見せるという、映像のテクニカルも使っての演劇でありながら、朗読劇を形にしていくというのが新しい部分だと思います。視覚的情報と聴覚から入ってくる情報を大きく占めている朗読劇。そのバランスがどうなるか、ぜひ劇場で楽しんでいただければと思います」と理路整然と説明をして、登壇者たちから拍手を送られる場面もありました。

 

その劇中の映像に出演する早川さんは「撮影は茅ヶ崎で行ったんですが、個人的に久しぶりの海ではしゃいじゃって、しらすとか食べて楽しかったです」と撮影を振り返り、「お芝居は久しぶりにさせていただいて楽しかったです。劇中映像も初めてだったので、自分がお芝居をして、その後に皆さんが朗読劇をして作品として完成するというのが初めてでワクワクしています」と期待を寄せました。

ゆうたろうさんは「この歳で結婚をする役をやると思っていなかったので、僕たちも想像しきれない部分はあったんですが、みんなで一緒に作ることができました。可愛らしく、でも夫婦の中に出てくる問題をお互いに抱えていて、そこが詳細に映し出されればいいなと思っています。朗読劇のいいスパイスとして劇場で楽しんでいただければと思います」とアピールしました。

 

【公演概要】

■タイトル

朗読劇『したいとか、したくないとかの話じゃない』

■日程・会場

2023年4月20日(木)〜4月23日(日) 俳優座劇場

■原作・脚本 足立紳「したいとか、したくないとかの話じゃない」(双葉社刊)

■脚本・演出 新井友香

■出演

篠原涼子 山崎樹範 荒木宏文 佐藤仁美

■劇中ドラマ出演

早川聖来(乃木坂46) ゆうたろう

■公式ホームページ

https://aoistage.com/shitaitoka/

■公式Twitter

@aoi_shitai

(2023,04,10)

photo&text:Maki Shimada

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